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覚醒




 

 ドォォォォンッ!!


 胸のあたりからガラスが割れるような音が聞こえた瞬間、耳を(つんざ)くような音がした。

同時に体が突然光だし、あまりの眩しさに目を閉じた。


 「目がっ!?」


 小太の体を中心に広場全体に強烈な衝撃がはしり、周りにいた魔物たちを吹き飛ばした。殴ろうとしていたヤツは至近距離だったせいなのか、天井まで吹き飛ばされ激突したほどの威力だった。


 (何が起きてるんだ? さっき頭の中で声が聞こえたな。条件とか覚醒とか聞こえたような気がしたけど。レベルでも上がったのか?)


 そんなことを考えていたらいつの間にか光は消えていた。目を開けて上半身だけむくりと起こす。


 「痛くねぇ、頭はふらつくけど」


しこたま殴られて、もはや折れてない個所を探すほうが難しいような状態になっていたはずが全て回復しているようだ。それでも念のため体中を確認していると違うものが目に入った。


 「なんだこれ、……オーラ? 」


 今までのオーラは白く淡いオーラが身を纏うようで、炎のようにユラユラとしていた感じだった。見た目は吹けば飛びそうなほど頼りない炎に見えていた。


 だが今目の前にあるオーラは見たことのない形をしていた。自分の体が全部入るほどの真ん丸の球体になっている。

 そして俺の胸の中心から球体の枠に向かって光の粒子がゆっくりと、しかし大量にとんでいた。その粒子が球体枠に触れたとき、銀色の光を放つ。


 「……何年か前に見た金環日食みたいだな」


 銀色だから銀環かな。そこから放たれる光は、日食のときに見えるコロナのようだ。


 「何か……見た目随分変わったけど、前と何か違うのかな? 」


 とりあえず後でいいか、ここは敵地のど真ん中だ。ボトルも探さないといけない。どうやらケガも後遺症も無いようでホッとした。殴られすぎて小さなクレーターとなったくぼみの中でゆっくりと立ち上がる。ぬちゃぁとした感触に足元を見ると愕然とした。


 「うっわぁ、すげぇ血だまり……よく生き抜いたな俺」


 自分の体からこんなにも出たのかと思うほどの量に顔を引き攣らせた。それでも生き抜いたのは間違いなく母ちゃんと親父の御蔭だろう。幻だったのか、自分の妄想だったのか、はたまた走馬灯だったのか分からないが感謝の思いで一杯だった。


 数秒間だけ目を閉じて心の中でありがとうと呟く。そして目を開けると同時に気持ちを切り替えた。

 

 今は戦闘中だ。傷はどうやら塞がったが血が足りないせいか体がふらつく。まずはどこかに飛んでいったボトルを回収するため窪みから出ていった。


 警戒しながら窪みから出ていくと、不思議なことに魔物達はこちらを見てボーっとしていた。いや、よくみると体を僅かに震わせているように見えた。

 不思議に思いながらボトルを探すと見つけた。10時の方向、約20メートルほどの先に落ちている。だるい体をその方向に向けてオーラで掴んで取ろうかなと頭の片隅で思った。

 

 すると突然ボトルが独りでに飛んできて小太の目の前の空中でピタリと止まった。


 「はぁ? 」


 あまりの不思議現象に思考が止まる。未だに空中にピタリと止まっているボトル。確かにオーラで取ろうとは思った。

 いつもならオーラを手の形にイメージする。それを目的の物へと伸ばしていくイメージ。掴む感触を頭で感じてやっと手元に持ってくる。

 その過程を今全てすっ飛ばしていた。


 「ま、まぁいいや、飲もう」


 手に取り水を飲む。たちまち体が軽くなり頭がクリアになった。ボトルをポーチにしまおうと思って腰に持っていこうとしたが、さっき吹っ飛んだせいかポーチはボロボロになり使えそうになかった。


 「すぐ飲めると思って下げてたけど裏目に出たな。今まではよかったけど、吹っ飛ばされた衝撃で飛んでいくとかマジ笑えん」


 これからは飲みたいときに出して飲もうと決めてボロボロになったポーチごとアイテムボックスにしまった。水を飲んでいる間にも一応警戒はしていたのだがようやく動きを見せ始めた。


 目の前に居る奴はさっきまで俺を殴っていたヤツ。どこかで顔をぶつけたのか額が少し割れて緑色の血を流している。落とした棍棒を俺を警戒しながら拾っていた。

 右10メートルほどのヤツは斧を持ったやつで構えながらジリジリと近寄ってきている。後方20メートルには2体居て顔を見合わせながら何やら俺を指さして何か話し合っている。その動きが「お前先に行けよ」「やだよお前が行けよ」と言っているように見えた。

 左には少し小高い岩山がありその陰に一体隠れて息を殺しているようだ。


 その情報を俺は一度・・・に認識していた。


 「ちょっと待て! これは……なるほど、そういうことか」


 あまりにもクリアに分かりすぎる。俺は目の前しか見ていなかったはずだ。しかし数十メートルも離れた敵の一挙手一投足。障害物の形。見ようと思えば遠くに落ちている小石の形や色まで分かる。そのことに驚いたがその理由がすぐに分かって納得した。


 従来のオーラが変化して今の球体に変化したのだと思った。だが意識をもっと外に向けるとあったのだ、従来の淡く漂う半透明の白いオーラが。

 それはもともと体の数センチ離れた周りをふわふわ纏っていただけだった。だが今は纏うとかいうレベルではなく、この広場全体を埋めるほどに巨大になっていた。

 

 この広場はウサギやウルフの所と相変わらず広さは同じぐらいで体育館ほどの広さはある。だがこのオーラは地面や壁や天井にびっしりとある魔方陣に押し返されている感触を感覚で感じる。つまり本来であればもっと大きなオーラなのじゃないだろうか。

 その広がりきらなかった分のオーラが自由に行き来できる通路に伸びていた。スウィートハーツセン犬の通路と、この先にあるまだ行った事のない通路へそれぞれ伸びている。


 これは覚醒の影響なのだろうか。感じる気配も、今までのぼやけた輪郭と違い、はっきりと見える。


 「分析しないとな」


 「ぐるぉおおお! 」


 戦う上で大事なのは自分の力を知ること。そう思考に移した時にとうとう、さっきまで俺を殴ってたやつが棍棒を振り回しながら突っ込んできた。

 何日も見てきた鈍重な動き。避けるのは簡単だが、当たれば大変なことになる。ついさっき身をもって知ったことだ。


 頭の中に流れた『条件』は何なのか分からない。でも『覚醒』と言われた後にオーラの見た目が随分と変わった。

 

 (俺の中に眠る何かしらの力が目覚めたのか。もしかして俺金髪とかになってたりしてな)


 昔見たマンガを思い出して中二くさいと思いつつも、とりあえずこの変化したオーラの性能を知る為イメージする。俺は振り上げた棍棒にまず狙いを定めた。


 「まずは棍棒をはらって「パシィ!」ってええ!?」


 いつものようにオーラの手で払うイメージを浮かべようとした途端魔物の腕から棍棒が吹き飛ばされた。突然のことで放心する俺と魔物。

 よく見ると払われた腕の近くにオーラの手が浮いていた。でもそのオーラは小太の球体から伸びたオーラではなく、空中に突然出てきて払ったのだ。

 

 (……そうか、この広場はもう俺のオーラの中にある。敵まで伸ばして当てるっていう過程が無くなったから払うイメージだけでいいのか)


 このオーラは俺の体から出てきているもの。つまりこのオーラ内では思い浮かべただけでアクションが起きるということ。


 「悪いけどお前らには分析に付き合ってもらうぞ」


 俺がそう言うと、岩陰に隠れていたヤツがビクリと体を震わせたのが分かった。この広場には今5体の魔物がいる。

 

 まずは目の前に居るヤツに狙いを定める。俺は棒立ちのままイメージだけの拳を叩き付けてみた。俺の拳と変わらない大きさの塊が魔物の腹に突き刺さった。

 魔物の体がくの字に曲がり「オフゥ! 」と呻いて数メートル後方にたたらを踏んだ。


 (イメージだけの拳だけでこれほどのダメージか。覚醒前じゃ本気の拳でもビクともしなかったのにな)


 今度は半身にして腰を落とし、左手のひらを敵に向け、右拳を腰に持っていく。空手の構えだ。


 「セイッ! 」


 気迫と共に右拳を突き出した瞬間。バンッ! と銃の発砲音のような破裂音が響く。と同時に巨大な魔物が突然弾き飛ばされ壁に激突した。さっきまで魔物がいた場所には魔物と同じぐらいの巨大な拳が浮いていた。

 その拳は役目を終えるようにオーラの空間に溶けるように消えた。魔物はそれで絶命したようで光の粒子になって消えた。そしてお馴染みの声が頭に流れる。


 『キシリトロール鬼ノ歯ヲ取得シマシター』『キシリトロール鬼魔石取得シマシター』『キシリトロール鬼魂取得シマシター』


 これはヤバイ。歯を軋らせるからキシリトロール鬼とか安直な名前もヤバイが、我ながらこの力はヤバイと思う。だって敵側から見たら突然目の前にもう自分に当たってる拳が出現するわけだ。今までの敵に跳んでいく弾道すらない。俺のオーラ内にいるかぎり回避不可能なのではなかろうか。


 右側に居たキシリトロール鬼が意を決して向かってくる。それに対して右拳を軽くブレさせ3発ジャブを放つ。

 バババンッ! と腹に2発、顔に1発突然叩き込まれたトロール鬼は地に倒れ体をピクピクさせる。まだ生きているようだ。苦しめるのは忍びないので拳を地面に向けて振り下ろす。すると振り下ろす動作とリンクした拳がトロール鬼を叩き潰した。


 次はとうとう観念したのか岩陰からトロール鬼が飛び出してきた。するとそれに合わせて後ろの2体も突っ込んできた。

 今度は動きを止めてみようと思い、3体の体を巨大な手で掴むようにイメージしてみた。するとイメージ通りに3体の体を半透明の手が体を包んだ。

 だが向かってくる速度は若干遅くなったものの、近づいてくる。


 (イメージ力が足りないのか? 止まれ! 止まれ!! 止まれ!!! )


 イメージを手に強く集中していく。すると半透明だった手が徐々に白くなっていき、とうとう3体の動きを止めた。トロール鬼も自分の動かない体に動揺しているようだ。

 

 止まったことにホッとしてると自分のオーラの変化に気付いた。


 (あれ? 小さくなってる)


 広場全体に広がっていたオーラが今では自分を中心に半径十数メートルの大きさまで縮んでいた。


 (なるほど、手にイメージを集中するということは漂うオーラを集めるっていうことか。手の大きさは変わらないけど質が上がったってとこかな)


 漂っていた量を収縮させ質にすることで力が増したようだ。おかげで3体を持ち上げ振り回し、壁際の一か所に投げることもできた。

 痛がる3体がひしめき合っている間に全てのオーラを巨大な拳一つに限界まで集中する。なんとか一軒家ぐらいの大きさにできた。


 限界まで集めたおかげで真っ白に輝く拳をモーション付きで正拳を叩き込んだ。


 ドゴオオオォォォォォオオオオン!


 「うおおおおお!? 」


 広場を轟音が鳴り響き、密閉された空間にもかかわらず急激な気圧の変化なのか突風が起きた。もはや爆撃だろうこれ。自分は銀環で守られて不動だったが、着弾点から吹き飛んでくる砂埃と大小の岩が飛んできてビクビクした。

 まさかここまでとは……自分で放ってなんだが正直引いた。


 一軒家ほどもある巨大さなら、その大きさと見た目からの重量で動きは鈍重になると思っていた。でもその重さを感じさせず、放った拳速通りに跳んでいったのだ。しかも今は身体強化されている状態。目にも止まらぬ速さで跳んでいく一軒家はもはやホラーである。


 「やったか? 」


 思わずやれてなかった時のフラグが口から出てきてしまった。だが砂埃が晴れ、視界が開けた。


 「うわぁ……」


 オーバーキル。あまりの惨状に目を逸らした。きっと痛みも感じずに逝けたんじゃなかろうか。役目を終えた巨大な拳は空間に溶けて、また広場全体を埋めるオーラに変わった。


 覚醒と言えるだけの力を感じた。条件が何なのかは分からないがすごい力を手に入れた。でもこの力の使い方はまだまだこれだけじゃないだろう、初めてオーラが発現した時のように模索していこう。


 そう思ったとき。


 プスン……


 「あれ?」



まるでガス欠のように力が抜けたと思ったら、銀環が胸の中に納まるように一瞬で消えてしまった。直後、倦怠感が体中を襲い思わず膝を付いた。


 「すっげぇだるい。あ、鼻血も出てる」


 オーラが発現した時にどれだけ維持できるかテストしていた頃のようだ。ここまで来る頃には戦闘中も終始消えることもなく、いつまでも使い続けるほどになっていた。久しぶりの感覚に魔力切れだとなんとなく悟った。


 「あれ? でも外側のオーラは消えてないな」


 銀環は消えたが従来のオーラは漂ったままだった。でもその大きさは覚醒する前の、体の表面を覆うものとは違い、目測で5メートル四方の大きさである。


 「俺、今完全に力抜けてるよな。にもかかわらずこんだけって……もしかしてあれか? 通常時でも常にスーパー○イヤ人みたいなやつかな」


 とか思ってたらそういうことではなく、残り火のように徐々に小さくなって消えた。ありゃりゃ違ったか。

 でもボトル出して水を飲んだら体力が戻ったのかすぐに5メートル四方のオーラは出てきた。平常時でも常に出るようになってしまったようだ。

 銀環だしてたのってどれぐらいだったかな? 10分か20分ぐらいかなぁ……やっぱりあれだけ強い力な分、魔力消費もすごそうだ。


 しばらく待っていると5体がリポップした。オーラの分析はひとまず置いといて、次はこの銀環の性能を確かめることにした。

 見た感じシールドのようにも見える銀環。近づいてきたキシリトロール鬼の一撃をわざと受けてみた。迫りくる武器が正直怖かったが我慢した。


 ガキィン!


 と銀環に触れた瞬間完全に防いだ。やはり見た目通り強力な防御魔法なのか結界魔法なのかなと思った。そう結論付けようとした時。


 倒す……敵……コロス……。


 「っうわ!? 」


 思わず掌底を叩き込んで吹き飛ばした。何だ今のは? 銀環に触れてた武器から何やら感情的なものが流れ込んできた。


 (単なる防御用じゃないのか? )


 新しい力でテンション上がっていたのだが、今おこった事象のおかげで気分が萎えてしまった。俺を殺しにかかってきていることなど一目瞭然だ。いまさら感情など分かってもしょうがないのだが……。


 その日は水の量も心もとなくなってきたから泉に引き返した。

 

 カラメレオンテまでの魔物は逃げられるのだが(ソードウルフは向かってくるけど)そこから先の魔物たちは未だに襲ってくる。大分奥まで来てしまったせいか戻るのも大変だ。戻る道中で不測の事態が起こる可能性も考慮して水は2,3口分になったら引き返すようにしている。


 距離もあるしな……だいたいデンジャーホーネットからローリングソバットとマジリスクからスウィートハーツセン犬の間の通路はイジメかというぐらい長い。身体強化で全力疾走して30分はかかってるんじゃなかろうか。実際は分からないが、この二つの合間はフルマラソンぐらいの距離はありそうだ。


 進めば進むだけ戻るのが正直キツイ。初見の時はカラメレオンテの時のようにいつ敵が出るか恐る恐るだったから余計長く感じた。

 水を汲めるんじゃないかとスウィートハーツセン犬のドロップ品のヒョウタンが使えるんじゃないかと酒を飲みほし使おうと思った。うまかった……。

 だが残念ながら空になると役目を終えたと言わんばかりに光の粒子となってヒョウタンは消えてしまったよチクショウメェ。



 それからもキシリトロール鬼を相手に様々な戦い方を模索していった。幸い銀環は(出ろ!)と思いながら気合を入れると出てくれた。

 出してはガス欠、水飲んで回復を繰り返していると、やはり発動している時間は10分ぐらいかな。これもレベルを上げていけば時間が伸びることを祈ろう。

 他には今までもオーラで剣を掴んで振り回すことはできたが、正直掴むことが難しい。あまり使わなかった戦法であった。できないことはないけど掴むことに集中しすぎで、防御や攻撃に気が向かず、むしろ動きを悪くするだけだった。ソードウルフの時はよく咄嗟に使えたなと今でも思う。


 しかしこのオーラ空間ではそんなことに集中する必要が無い。ボトルが飛んで来た時のように思っただけで操れるのだ。

 だから試しにウルフのドロップ品の刃を出して操ってみると自由自在に扱えた。キシリトロール鬼を斬れるほど鋭い斬撃はできないが、今までの奴らには十分使える戦法だろう。

 数も徐々にふやすと10本までは自由に操れそうだ。それ以上になると操り切れず何本かは空中に漂っているだけだった。どうも指一本で刃一本操ってる感じだ。これも修行で増やせればいいなと思う。精進あるのみだ。


 そんな日々を繰り返していた時にふと思った。


 刃やホーネットの針を操れるなら、俺自身は操れないのか?


 その結果。


 「あっはっはっはっは! 飛んでる! 飛んでるぜぇぇええ! 」


 キシリトロール鬼を完全に無視して広場を縦横無尽に飛び回る俺。まるで戦闘機のように旋回したり宙返りしたり。と思いきや慣性を感じさせずにその場でピタリと止まれる。一応空中戦を意識してジグザグに飛んだりもしたが、童心に戻ったかのように遊んだ。

 

 俺が移動すれば外枠のオーラもその分移動する。だから魔力切れがおきない限りおれは永遠と飛べるのだ。そんな俺を見上げていたキシリトロール鬼は必死で武器を投げてきたが、投げた瞬間自分の元にブーメランのごとく返されるので、早々に諦めて見てるだけになった。


 ヒィィィイイヤッハアァァァ……プスン! アアアアアァァァァ!(墜落) ボコーン(激突)……ゴク(回復)ヒャッハァアアア……

 



 

 「ハァ ハァ 遊んでる場合じゃねえな」


 数日ぐらい遊んだかな。魔力切れ起こしては回復して飛び回った。でも遊んでただけではあるが、心なしか銀環時間が伸びたような気がする。

 

 そろそろ次の広場へ行こうと思う。


 俺はボトルに新しく水を汲み、気を引き締めなおして次の広場へ向かっていった。

 

 (母ちゃん、そばに居てくれな! )



※お酒は二十歳から

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