表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忍術師と魔術師の異世界観光日和  作者: 揚羽常時
ある意味異世界観光
428/512

048 リリアとお風呂


「うーん。絶品」


 リリアの水着姿。


 見たことはあるけど、それにしてもダイナマイツッ!


「マサムネ……視線が熱い……」


「わかってて聞いてるでしょ?」


「そうだけど……」


 はにかむ水着姿のリリア。


 ちなみにツナデ様には自重して貰っています。


 場合によっては血が流れる……いやこの場合、誰の何処からはあまり明言したくもないし、あるいは流血に於ける穢れの存在がなんとも業が深いことだけど。


「クレープ……美味しかったね……」


「食べたかったら外に出れば良い」


 ホケーッと。


 僕は言った。


「お金は渡すし」


「いいの……?」


 この場合は、


「僕が傍に居なくて良いのか?」


 だろう。


「不安だから最初の内は付いていくけどね。でも百十番も覚えたでしょ?」


 魔術が使えなくなったので、ある意味で一番無力……かもしれない。


 フォトンでも、もうちょっとは自衛できるはず。


 ま、別に問題も無いけども。


 日本でそんなにトラブルには見舞われないだろう。


 いや、まぁ、絶対とは言えないけど……何しろリリアは自覚が無いことと正比例して美少女だから……ナンパの一つや二つは有るかもしれない。


 髪と身体を清めて、風呂に入る。


「本当に悟ってるの……?」


「何が?」


「一応……その……女の子として……」


「魅力的だよ?」


 食べたくらいに。


 まぁ言ってしまえば、ヒロイン全員が魅力的ではあるのだけど。


「えと……」


 何か?


「キスしない……?」


「してもいいさ」


「頂いて……?」


「責任が取れるなら」


「じゃあ頂きます……」


 唇に唇が重なった。


 この文化は、世界が違っても同じらしい。


 淫靡な音がした。


 唾液の混ざり合う音。


 口の端から零れる吐息。


 チュ。


 唇が離れた。


 唾液が糸を引いていた。


 その糸を、リリアが舐め取る。


 性的な興奮。


 欲情と呼ばれる本能。


「ドキドキしてる……」


 うっとりとして、リリアは僕を眺めた。


 オスを求めるメスの顔。


 色々と思うところもあるのだろう。


「はあ……幸せ……」


 それは重畳。


「安いね。リリアは」


「マサムネが……大好きだから……」


 そして手を取られた。


 ムニュッ。


 フニュン。


 脂肪の塊に、手を押し付けられた。


 いや、さすがにリリアからセクハラを受けるとは。


「ドキドキしてるでしょ……?」


 色んな意味で。


 心臓の鼓動は伝わってくるけど。


 こっちに自意はないんだけど、他のヒロインに見つかった場合はお百度参りのレベル。


「リリアは……抱かれたいんだけど……」


「成人するまで待って」


「したらいいの……?」


「この場合どう応えれば正解なの?」


「それは……」


 他のヒロインについて考えているのだろう。


 こう言うところはお人好し。


「リリアの心臓じゃ……ダメ……?」


「心臓っていうか……」


 ほとんどノリは浅漬けの揉み具合。


 柔らかで。


 張りがあり。


 弾力もあり。


 手が幸せ。


 何がとは言わないけども。


「マサムネが……好きにして……いいんだよ……」


「マジで恋する五年前」


「五年……」


 いや。


 冗談の類ですよ?


 けれどこの心臓アーマーを諦めるのは、青春男子的には……放棄能わざる煩悩のカルマに綺麗に重なる。


「ダメ……?」


「その気になったらね」


「マサムネの……ヘタレ……」


「異論はありませんな」


 はっはっは。


「他の女の子とも……?」


「今のところはね」


 なんとか理性が勝っている状況だけど……こいつらの態度を見ていると、本気で襲っても大丈夫なんじゃないかと思わせる。


 多分ヒロイン側にすれば、


「大丈夫」


 と言うんだろうけども。


「なんだかなぁ」


「エロスの翼を揉みながら嘆息……? そんなにダメ?」


 揉みしだくぞこの野郎。


 ギュッと握力をかける。


「あん……っ!」


 強く――を揉まれて、切なげな艶声が風呂に響いた。


 うーん……イリーガル。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ