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忍術師と魔術師の異世界観光日和  作者: 揚羽常時
ある意味異世界観光
409/512

029 ちょっとアウトな展開


「というわけで」


 何が?


「今日はお姉さんとお風呂に入りましょう」


「うーん。犯罪の香り」


「いつもお風呂入れてあげてるからいいじゃない!」


 確かに助かってるけどね。


 世界を滅ぼすトライデントで湯を沸かしているのだ。


 正確にはお湯を直接注ぎ込む。


 電気代も水道代も掛からない。


 ついで時間もかからない。


 便利。


「南無三」


「こっちの文明も便利だけど、やはりお姉さんたちの文明の方が勝っている部分もありますね。トライデントはその証左です。尊敬して良いですよ?」


「すごいですねー」


「棒読み止めてよ」


「褒めるとつけ上がるし」


「いいじゃん。お姉さんだってマサムネちゃんに良く思われたいの」


「じゃあおっぱい見せて」


「おーきーどーきー」


「それを冗談と捉えられないから危惧してるんだけど」


「そんな意地悪問題提出しないでよ!」


 おっぱいを見たいのは本当だけどね。


 フィリアの身体は売れきっている。


 自分を「お姉さん」と呼ぶ様に、肉体の成形はあまりに魅力的だった。


「うー……」


 ジトッと半眼。


「マサムネちゃんゲイじゃないよね?」


「まぁ」


 忌避するしないという以前に、事前知識を持っていない。


 同性愛については疎い僕でした。


「なら興奮しないの? お姉さんのおっぱいを見て」


 ムニョンと揺れる大きな房。


「禁断の果実だね」


「もぎ取って良いのよ?」


 それはグロ画像になりはしまいか?


「既にシャドーボクシングで一仕事終えていますので」


 だいたいヒロインと接するときは、性欲を事前に処理している。


「お姉さんなら幾らでも相手してあげるわよ?」


「その内ね」


 一応、互いに水着姿です。


 異世界からの伝統。


「夜も一緒に寝ましょうね?」


「構わないけど、何かした?」


「何が?」


「妙に積極的というか」


「ちょっとした嫉妬」


「にゃ?」


「んーと。お姉さんは他の女の子たちより、マサムネちゃんとのスキンシップが少ないなって思って。年上だから、コッチから甘えるのも悪手かな……って思ったんだけど、このままでいいはずもないじゃん? だから勇気を出して甘えてるの」


 ギュッ。


 抱きつかれた。


 胸板に、フィリアのパイオツが押し付けられる。


 禁断の果実。


「えい」


 抱きついて密着したフィリアの背面に腕を回す。


 抱き返そうかと思ったけど、予定変更。


 お尻を揉みしだいた。


 もみもみもみもみ。


 ふっくらしていて、張りと弾力があり、けれど柔らかで、刺激的。


「あん。上手ねマサムネちゃん」


「自覚は無いけどね」


 もみもみもみもみ。


「ちょっと癖になりそう」


「幾らでも揉んで良い……っていうかこのままじゃお姉さん……性欲昂ぶってマサムネちゃんを襲いそう」


「ソレは勘弁」


 名残惜しいけど、お尻を揉むのを止めた。


 さすがにアール十八指定は厳禁だ。


「あー、あったかい」


「風呂が?」


「マサムネちゃんが」


「体温はございますので」


「そう言う問題じゃなくて」


 知ってる。


「僕もあったかいよ。心が」


「そうよね。そうよね」


 嬉しそうなフィリア。


 こんなところは年上ぶってない乙女顔で、すこし惚れ込みそうにも為る。


「ほら」


 とフィリアは僕の手を取ると、おっぱいに持っていった。


 ギュッ。


 あまりにも柔らかい、マシュマロみたいな弾力。


「ドキドキしてるでしょ?」


 心臓に辿り着く前に、性欲に溺れそうなんですけど。


 もみもみもみもみ。


 なんかオート煩悩で自動的に手が動く。


 柔らかい。


 温かい。


 けれど幸せで、女性のおっぱいには夢が詰まっている。


「うふふ。お姉さんのおっぱいは気持ちいい?」


「正直なところ殺人的だね。童貞には鮮烈な感触」


 頬を赤く染めて上気しているフィリアお姉さんの表情は蠱惑的で、肉食獣のように爛々と瞳は燃え上がっている。


 その熱量は――もみもみもみもみ――僕がおっぱいを揉む数に比例して過激に炎を彩る。


「静まれ! 我が呪われし手よ!」


 中二病の如く、おっぱいという魔に犯された手を鎮めようと腐心する。


 そうでもしなければアール十八指定だ。


 水着越しでもこの破壊力。


 実戦だとどれほどの威力を放つのか?


「挟んで良いのよ?」


「顔?」


「それもいいわね」


 いいのか~。


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