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唸れ!黄金の、右!ストレート!

「はぁ…」

また プッツンして叫んでしまった…

私ここまで沸点低かったっけ?

えー、もう、前の私よく分かんないしなー

はぁ…なんでもいいかー

この世界で生きてくしかないしー

どんだけ不憫でムカついても

怒りをパワーに変えて絶対にボコボコにするんだ!

ムカつく奴らを、片っぱしから殴り倒す!

私は決めたぞー!


「えいえいおー!」

ふふん、まあ〜?でも〜?えへへへへ〜

異世界だもんね〜、ここ異世界だもんね〜

前の世界も〜 確か〜 それなりに楽しくは

過ごしてたような気も しなくはないけどさー

でも、やっぱ異世界は違うよね〜

ついに私にも来たんだもんね〜 えへへ〜


「でもなー…はぁ…」

なんだかなー 嬉しい気持ちもあるのに…

不憫スタートは、納得いかないんだけど

なんの説明もなしに、しかも今15歳だし

前も15歳な気もしなくはないけど…

えーと…この世界で生まれて…まあ、よくある、

頭打つとかで前世思い出すパターンだとしてもだよ

なんで、ゴミの山の中で

目を覚まさないと いけないわけ?

私お金ないから服これしかないし

ただでさえ、ボロ服なのに

臭いし汚れてるしマジ最悪なんだけど?

はあ?マジふざけんなし?

まって私、また怒りが湧いてきたぞー

落ち着け冷静になれ…怒りでは何も解決しないぞ

うん?


「なんか…ポケットに…」

ギャー、蜘蛛ー!

蜘蛛蜘蛛蜘蛛蜘蛛ー!

虫やだ…虫やだよー…

わたし女の子だよ?虫苦手な女の子だよ?

なんで私がこんな目に合わないといけないの?

ぐすんぐすん ふふふ ふふふ

あまりにムカついて逆に笑えてきた

今なら私の未知なる力が開放される気がする!

唸れ、我が右手、黄金の、右!ストレート!


ぱしゅ…ん


「ねぇねぇ、おかあさーん

 あの、ゴミまみれのおねえちゃん

 なにしてるのー?」

「しっ、見てはいけません、行くわよ」


「…」

いいもんいいもん

私なんて私なんて


「うわーーーん!」

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