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かえる じかん

よーし、やるぞー!

「今から、見せる、まほ…」


ゴーンゴーン


「あ、かね なってるよ」

「もう かえる じかんだね」

「どうしよう

 まだ まほう みせて もらえて ないのに」


「…」

こ、これは、もしかして、もしかしたら

チャンスというやつなのでは?

上手く誘導すれば、このまま魔法見せずに

帰ってくれるのでは?

よ、よーし…


「そ、そうかー 残念だなー

 も、もう帰る時間なら、見せ…」


「あー、ここに いたのね?何してるの?

 もう今日は帰る時間よ?」


「!」

え、誰だ?大人?大人の女性?

あ!この女の人!

黄金の右ストレートを見られた

子どもの母親じゃん!

は?なに?何しに来たの?

あ、子どもを迎えに来たんか…て、ことは…

よっしゃあ!勝ったー!

親が来たらな子どもは帰るしかないもんね〜

へっへっへ、戦わずして勝つとは、まさにこの事

いやー?私の日頃の行いがいいからかなー?

うんうん、やっぱり神様も見てるってことだよね?

よーし、私も早くギルドに行かないと…


「やだ!まだ かえらない!」

「わたしも!わたしも かえらない!」

「まだ まほう みてないもん!」


「!」

は?何言ってるんだ?

親が来たらなら、子どもは帰る

これは世界の常識ではなかったの?

え?


「まほう?何言ってるの?もう暗くなるからね

 遊ぶのは、また明日にしなさい

 ほら、帰るわよ」


よし、がんばれー、さすが親だね

子どもの わがままにも負けない

うんうん、これで何とかなるはずだ

明日は私、遊ばないからねー

子どもたちだけで楽しく遊んでてねー

もう、この子たちに、会わないようにしないと

でもなあ、この街にいたら、見つかっちゃうよねー

どうしようかなー


「やだやだ!」

「まほうみるの!」

「うわーん」


「…」

え?なんか、すごい泣いてるんだけど?

え?これ私のせい?違うよね?

私、何もしてないよね?

私、いま、空気だよね?

存在感薄いよね?

なんで?私、何かした?

何もしてないよね?え?

そもそも、さっきから私

一歩も動いてないんだけど?

勝手に集まってきてる、だけなんだけど?

え??


「もう、そんなに泣いて、どうしたの?3人とも

 そんなにすごい魔法なの?」


「…」

いやいやいや、すごくないからね?

何も、すごくないからね?

魔法なんて、見せてないからね?


「すごいんだよ!」

「この おねえさんね

 すごい まほうつかいさんなの!」

「ねぇねぇ

 おかあさんも いっしょに みようよー!」

 

「そんなに すごいの?

 なら、お母さんも一緒に見ようかしら?」


なんで、そうなるのー!?

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