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すごいまほう!すごいまほう!

ぐわっ

きたー、これだ、これしかない!


「みてみて おねえちゃんが!」

「うわー おねえさん め ひらいたよ」

「ついに まほう みれるんだー!」


「ふっふっふ

 待たせたな、子どもたちよ」

よし、もう これで乗り切るしかない

大丈夫、この子たちは、まだ幼い子

きっと大丈夫、だまされてくれるはずだ

私の良心なんて痛まない

この子たちが勝手に期待してるだけ

そう、私は悪くない、何も悪くない

でも、この子たちに、何もできない、

ゴミまみれのおねえちゃんとは思われたくない

こんな子どもにも、バカにされたくない

…もう、バカにされてる気もするけど

まだだ、まだ挽回できる

この私の、人生最大のピンチを乗り越えるんだ

よーし、いくぞ…


「よーく見ておくんだよ

 この私の回復魔法を!」


「きたー!」

「かいふくまほう つかえるのー?」

「すごい すごーい」


うー、すごい期待が膨らんでるけど

でも、もう、どうしようもできないし…

大丈夫、大丈夫だよね?

前の世界で1回やったことあるし、できるはず

あの時は、角度の問題でバレたけど

もう学習した、私は賢い子

同じ過ちは繰り返さない

この子たちなら、すごいとか言ってくれるはず

大丈夫、きっと、だまされてくれるはず


「これは、1回しかできないからね?

 私しか使えない、すごい魔法だからね?

 これ使うと、魔力切れで

 もう魔法使えないからね?

 それでもいいなら…」


「はやく みたーい!」

「すごいまほう すごいまほう」

「なに するの?なに するの おねえちゃん?」


私の言葉を最後まで言わせろよー!

うー、やばい…

なんか余計にテンション上がった気が…

え、ほんとに、これやっていいのかな?


うわ しょぼ

ダメダメ おねえちゃん だったんだね

ゴミまみれだし もう ちかよらないでね


こんなふうに思われないかな?

え、ほんとに大丈夫かな?

でもでも、もう新しいの思いつかないし…

ふう、覚悟決めるしかないか

もう、今更プライドも何もないもんね

そうだ!

私にはもう、失う物なんて何もないんだー!

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