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まほう!まほう!

「ねぇねぇ」

「はやくはやく」

「みせてよー」


ゆさゆさ

「あー…」

うー…どうしよう

何か見せないと解放されないのか?これは?

この子たちの親は何をしてるんだ?

こんな、ゴミまみれの私と一緒で怒られないのか?

絶対に怒られるよね?

ついでに私も怒られるよね?

私、何もしてないんだけど?

え、どういうこと??


「はぁ」

それにしても…なんで私が

この子たちのことを心配しないといけないの?

私のとこに勝手に寄ってきただけなんだけど、

おかしいでしょ? それに!

周り歩いてる大人の、あの顔!

幼い子と遊んであげてるのね〜、とか

絶対に思われてる、なんか少し微笑んでるし!

はあ?ふざけんなし!

遊んでねえよ!逆に遊ばれてるわ!

あー、もう、ムカついてくる!

だが、この怒りを子どもに向けるわけにはいかない

そんなことしたら、

あの大人の微笑ましい顔が、般若の顔に変わる

私は、もうこの街で生きてはいけないだろう…


ゆさゆさ

「なんか たのしいね〜」

「そうだね〜」

「でも このおねえちゃん ゴミまみれだねー」


グサッ

「うっ」

今のは、私の心にクリティカルヒット

大ダメージを受けた

私の残りライフポイントは、もう0よ

あーこのまま、目を閉じて

何もかも忘れて夢の中に行きたい

そして、今度こそ、ハーレムの世界へ旅立つんだ…


「あー みてみて おねえちゃんが!」

「め とじてるよ なにか あったのかな?」

「わたし しってるよ!さっきも みたもん

 め とじてね

 まほう つかう ちから ためてるんだよ!」


「!」

溜めてねえよ!

さっき見たって、何も見てないよね?

私、魔法使えてなかったよね?


「まほうまほう」

「まほうまほう」

「まほうまほう」


「…」

うー、目閉じてるから状況は分からんが

わくわくしながら私の魔法を待っている

そんな気がする…この楽しげな声…

この私の出来もしない魔法を…待っている…

どうする?どうする?私

このピンチを、どうしたら乗り越えられる?

考えろー、私の前の世界の知識を使えば

この状況を乗り越えられるはずだ

あの異世界の先輩たちは、どうしてたんだー?

うー、わからん、思い出せないぞー

そもそも、こんな状況の乗り越え方

テンプレにあったっけ?

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