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3人目

「おねえちゃん どうしたのー?」

「ねぇねぇ まほう おしえてよー」


ゆさゆさ

「うー」

なんでだ?なんでなんだ?

なんで私は幼い子に体を揺らされてるんだ?

望んだ異世界は、私を取り合って

イケメンたちが体を揺さぶるはずだったのに…

現実は、子どもに揺らされている

しかも、出来ない魔法を見せろとか

私に、どうしろというんだ?


「あー なに してるの?」


「!」

なんだ?誰だ?また新手か?

子どもの声が聞こえたぞ?

うん?しかも、ついさっき聞いたような…


「あれ?どうしたの?おかあさんと

 おかいもの いくって いってたよね?」

「おかいもの おわって かえって きたんだー 

 ふたりは なに してるの?」


え、まって?あの子どもって…

さっき、私の不発に終わった

黄金の右ストレートを

見てた子どもじゃないの?

え、このふたりの子と友達なの?


「あのね この おねえちゃんに

 まほう おしえてもらうの」

「この おねえさん

 すごい まほうつかいさん なんだよ」

「えー すごい すごーい」


「…」

このふたりの子の中で

私はどれだけ、すごい事になってるんだ?

私、何もしてないんだけど?

恥ずかしい思いしてるだけなんだけど?

この子たちに、

魔法なんて見せたことないんだけど?


「…」

悔しい…私に力があれば…

私に、もっと力があれば…

もっと尊敬を集められるのに…

こんな恥ずかしい思いしなくていいのに

私の実力で黙らせることできるのに…

なんで、こんな子どもにも

バカにされないといけないの?

しかも、バカにしてる自覚ないし

ただ純粋に、すごい!て思ってるだけだし

それが、一番メンタルにくるんだけど?


「ねぇ わたしにも みせて みせて」


ゆさゆさ

「うー」

なんか体揺らすの3人に増えたし

あーもう!

ちくしょー!

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