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イケオジじゃないおじさんの一日
最近のおじさんたちはいい印象がない。本当にイケオジは存在するのだろうか? 金払いのいいオジが、若い女の子にいやらしい目でみて股間を膨らませるのはよくあるがイケているおじさんは絶滅危惧種だ。
頑固親父もいなくなった昨今。逆にオジと虐待おじさんが増えた。
そのせいかイケオジが一人でもいればもてはやされる。イケオジに飢えているのだろうこの世界は。
俺はイケオジではないが母親はイケオバであるだろう。彼女は俺に沢山の言葉を教えてくれた。全て覚えていて今では彼女の言葉をSNSで投稿している。彼女の言葉を世界に知ってもらいたいのだ。
だが、投稿した言葉に反応を示すのは、ごく僅か。それでも、彼女の言葉に励まされる人が一人でもいてくれて嬉しいのである。沢山の人に知ってもらいたいとも思うが、それでも一人でも救えたのなら彼女が生きていた証しになるのだ。今日も俺は彼女の言葉を投稿していた。