097 【挿絵】 冬香の想いがMAX
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18日目 PM 18:00 夕方
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日。
一番権利者: 冬香。》
真々美、冬香、オルアが、会議から帰ってきた。
オルア
「ただいまあー。」
真々美
「帰ったぞ。」
冬香
「ただいま。」
絵美、アリム
「「おかえりー。」」
冬香 こころの声
『息ぴったりね。
妬けるわね。』
アリム
「冬香? どうかした?」
冬香 心の声
『自分にウソついたら、ダメね。』
冬香
「アリム、近くに来てくれる?」
アリム
「これくらいかな?」
冬香
「そうね。
アリム、わたしね。 あなたと今すぐしたいことがあるの?」
アリム
「なにかな? 冬香。」
冬香は静かに、アリムを見つめて、ほほえんだ。
目が潤んでいる。部屋の照明が反射してキラキラと光っている。
冬香
「アリム、あなたと見つめ合いたい。」
アリム
「うん、こんな感じかな?」
アリムは冬香と見つめあっていた。
冬香は見れば見るほど綺麗だった。
アリム こころの声
『平静で冷静で美しいとは思っていたけれど、こうやって改めて見つめ続けると、本当に綺麗なんだって分かって、ドキドキしてしまうな。』
冬香 心の声
『ここまで、アリムのことを好きになってしまうなんて、わたしは病気かしら。
でも、でも、こうやって、アリムと見つめあっていると本当に満たされていくわ。
ああ、アリムの瞳に、わたしの姿が映っている。
この瞬間だけは、アリムのこころの中に私が居るって、安心できるわね。
このまま、ときが止まればいいのに・・・』
真々美 心の声
『受けモードの冬香は、本当にかわいいなあ。
妬けるぞ。 アリム。』
10分経過・・・
絵美
「アリム~?
冬香さんを連れて、お風呂を済ませてくれないかなあ?」
アリム
「そうだね。
冬香? お風呂に入ろうかあ。」
冬香はアリムを見つめたままだった。
冬香
「アリム。」
アリム
「冬香? 聞こえているかな?」
アリムは冬香の前で手を振ってみた。
冬香は、とろんとした目で、アリムを見つめたままだ。
冬香
「アリム。」
オルア
「冬香? 起きたまま眠っているの?」
冬香
「ど、どうしたの? オルア?」
オルア
「絵美様が、お風呂をお先にどうぞって。」
冬香
「絵美様、ありがとう。
行ってきます。」
絵美
「冬香さん、わすれものよ。」
絵美が、手のひらを広げて示した先に、アリムがいた。
アリムを連れていかなきゃね!という意味だった。
アリム
「さあ、いっしょに入ろうよ。」
アリムは笑顔で冬香を見つめた。
冬香
「いっしょになんて、はずかしいわ。」
オルア
「じゃあ、わたしがアリムと入るけど、いい?」
冬香
「い、いや。」
絵美
「冬香さん、早く入ってきてね。(笑顔、怒)
それとも、わたしとお風呂に入ろうか? ねっ? アリム。」
絵美は、アリムにウィンクした。
冬香
「ア、アリム、入りましょう。」
冬香はアリムの手をつかんで、お風呂にいそいだ。
◇
風呂場の脱衣場に、冬香とアリムが移動した。
冬香
「アリム、あっちを向いて。 はずかしいわ。」
アリム
「う、うん。 これでいい?」
アリム 心の声
『どうしたのかな?
初めて入ったときは、もっと堂々と見せてくれたのになあ。』
☆ 冬香が1枚1枚脱いでいく姿は、海外のプロのストリッパーが焦らさずに豪快に脱ぐようなポーズで、とても美しかった。
☆
☆ 049 9日目 冬香とアリムさんの御休憩 参照
冬香
「アリム、おまたせ。
もう、こっちを見てもいいわよ。」
アリムは振りむいた。
アリム
「バスタオルを巻いた姿も色っぽいよ。」
冬香
「もう、はずかしいこと言わないで。
でも、ありがとう。
キャッ。 アリムもちゃんと隠してよ。」
アリム
「はあい、ちょっと待ってね。」
アリムは、腰にタオルを巻いた。
アリム
「これでいいかな?」
冬香
「え、ええ。」
冬香とアリムは風呂に入った。
冬香
「ね、ねえ、アリム、お願い。
わたしが身体を洗うところを見ないで、はずかしいわ。
おねがい。 壁側を向いていてくれない。」
アリム
「う、うん。 わかったよ。」
アリム こころの声
『いっしょにお風呂に入らない方が良かったのかな?
もしかして、嫌われたのかな?』
冬香
「お待たせ。 アリム。
交代しましょう。」
冬香はまたバスタオルを身体に巻いていた。
アリムは身体を洗いながら、冬香に問いかけた。
アリム
「ねえ、冬香。
ボクといっしょにお風呂に入るのが嫌なのかな?」
冬香
「そんなことないわ。
ただ、はずかしいだけよ。」
アリム
「でも、これじゃあ、いっしょに、お風呂に入る意味ないよね。」
冬香
「そんなこと言わないで。 ねっ。 ねっ。」
アリム
「でも、ボクに裸を見られたくないんだよね。
だったら、別々に入った方が効率がいいよね。」
冬香
「そんなことないわ。
ほら、見てよ。」
冬香は、バスタオルを勢いよく脱ぎ捨てた。
冬香は、顔を真っ赤にして、斜め下を向いていた。
アリム
「冬香は、ボクのことを嫌いになったの?」
冬香
「そんなことない。
アリムが好きすぎて、おかしくなりそうなくらい好きよ。」
アリム
「じゃあ、どうして?」
冬香
「いまのわたしは、アリムと見つめあうだけで、ドキドキが止まらないのよ。」
アリム
「ねえ、冬香にふれたいんだ。」
アリムは、冬香の左胸に手をあてた。
冬香はアリムの手に自分の手をのせて、自分の胸に押し込んだ。
冬香
「感じるでしょう。 わたしの心臓の鼓動が伝わっているでしょ。」
アリム
「うん、わかるよ。」
冬香
「ねえ、アリム。
あなたが好きよ。
もし、わたしの気持ちが信じられないなら、わたしの胸ごと心臓を握りつぶしてもいいわ。」
アリム
「ありがとう、冬香。
狂うくらいに好きになってくれて、うれしいよ。
ねえ、冬香?
ハグをしようよ。」
冬香
「ええ、もちろんよ。」
冬香はアリムの手を自分の胸に押し込んだまま、アリムを抱きしめた。
アリム
「いっしょに湯船で、温まってから出ようか?」
冬香
「いいわね。 そうしましょう。」
冬香はアリムを抱きしめながら、湯船で温まった。
冬香 心の声
『お湯の温かさは全然感じないわね。
アリムの体温が熱すぎるわ。
しあわせ、とろけて溶けてしまいそう。』
アリム
「温まってきたね。
出ようか? 冬香?」
冬香
「はい。 アリム。」
◇
夜ごはんも食べ終わったあとで、冬香とアリムは、アリムの個室にいた。
冬香
「アリム、どう?
似合うかなあ。」
冬香はピンクのパジャマを着ていた。
色気がない真面目な普通のパジャマなのに、冬香は照れていて可愛かった。
アリム
「なんだか、新婚さん気分で新鮮だね。
とっても、かわいいよ。 冬香。」
冬香
「うれしいわ。 アリム。」
冬香は、布団に寝そべって、両手を広げた。
アリムは、冬香のほほに右手を当てて冬香を見つめた。
アリム
「さあ、キスしようか?
目を閉じて、冬香。」
冬香は目を閉じて、あごを上げて、唇を近づけてくれた。
冬香
「アリム、1枚ずつ脱がせてくれる?
アリムに求められているという確かな手ごたえが欲しいのよ。」
アリム
「ああ、よろこんで!」
アリムは冬香を脱がせ終わると、冬香の全身を眺めながら、冬香に声を掛けた。
アリム
「冬香、きれいだよ。 とっても美しいよ。」
冬香
「ありがとう、うれしいわ。
ごめんね。 アリムの刀にヘルメットを付けさせてね。
まだ、真々美たちとの出産計画の予定調整ができていないのよ。」
アリム
「うん、わかったよ。」
アリム こころの声
『妊娠する時期が、3人とも同じにならないように、出産予定日をずらそうとしているのかな?』
冬香は顔を真っ赤にしながら、真剣な表情で、ヘルメットを付けてくれた。
冬香
「おまたせしました。 アリム、続きをお願いできますか?」
アリム
「もちろんだよ。 ボクの愛情を受け止めてね。」
アリムは冬香を求め続けた。
アリム
「かわいいよ。 冬香。
綺麗だよ。 冬香。」
冬香
「ええ、アリム、とっても素敵よ。
大好きよ。 アリム。」
◇
冬香
「アリム、わたしは、しあわせよ。」
冬香はアリムに抱きつきながら、耳元でささやいた。
アリム
「ボクもだよ。 夢のようにしあわせだよ。」
冬香
「うふふ。 とても満足よ。
おかげで、満たされたわ。」
冬香とアリムは、くっついて、余韻を楽しんだ。
アリム
「冬香? どうしたの?」
冬香
「アリム? 今度はアリムの可愛い姿を観たいわあ。」
冬香はアリムを押し倒した。
アリム
「えっ? どうしたの?」
冬香
「【受け】は、大満足よ。 ありがとう、アリム。
それでね、今度は、【攻め】をしたくなっちゃった。
【受け】のアリムがみたいなあ。
さあ、始めましょうね。」
冬香はアリムを押し倒したまま、キスをして、アリムの全身をなでまわした。
アリム
「ど、どうしちゃったの? 冬香?」
冬香
「アリム、わたしはねえ。
【受け】がしたいときと、【攻め】がしたいときがあるのよ。
そして、片方が満たされたら、もう片方も満たしたくなるのよね。
アリムが、両面使用可能で、うれしいわ。
じゃあ、おとなしく受けてちょうだいね。」
冬香は、ごちそうを前にした狼のような顔をした。
アリム
「そうなんだね。
冬香の体調が悪そうで、心配だったけれど。
理由が分かって、ホッとしたよ。」
冬香
「わたしの可憐なイメージが崩れちゃったかな?」
アリム
「ううん、そんなことないよ。
【受け】モードの冬香も、【攻め】モードの冬香も、どっちも可愛いよ。」
冬香
「そう? うふふ、うれしいわ。
じゃあ、今度は、わたしが愛情を注ぐわね。」
冬香は上機嫌に見えた。
アリム
「冬香、ごきげんだね。
しあわせそうな冬香を観れて、ボクも、しあわせだよ。」
冬香
「うふふ、その余裕がいつまで続くかな?」
冬香はアリムの身体をむさぼり続けた。
アリム
「冬香? ねえ、そろそろいいよね。」
冬香
「なにがかなあ?」
冬香はアリムの刀を撫でまわしていた。
冬香
「本当に見事ねえ。 いつまで見ていても、あきないわ。」
アリム
「恥ずかしいよお。」
冬香
「じゃあ、ナイナイしましょうね。
ほら、これで見えなくなったわ。
もう恥ずかしくないでしょ?」
アリム
「恥ずかしいけれど、冬香に抱きしめられて溶けてしまいそう。」
冬香
「とけてもいいけれど、天国にお出かけする前に、言ってもらう台詞があるわ。」
アリム
「なにかなあ?」
冬香
「わたしの目を見つめながら、
お胸が大好き、
お胸が大好き、
冬香様のお胸が大好き、
と言ってもらうわ。
そして、わたしが、
行ってらっしゃい。
と言ってから、
行ってきます。
と返事してから、天国にお出かけしてね。」
アリム
「恥ずかしすぎるよ。」
冬香
「言うとおりにしなかったら、ひどい目にあわせるわよ。」
アリム
「そ、そんなあ。 ひどいことしないで。」
冬香
「大丈夫よ。 さあ、アリム、私の目を見て、全身のちからを抜けばいいのよ。
そして、あなたの両手は、ここに置きましょうね。」
冬香アリムの両手を自分の両胸に導いた。
アリム
「ああ、素晴らしい手触り、最高です。」
アリムは、冬香の両胸の桜の花から目を離せなかった。
冬香
「うふふ、アリムの熱い視線を、わたしの両胸に感じるわ。
さあ、お手手も、グッパー、グッパーしましょうね。
そうよ、良い調子ね。
でも、わすれないでね。
お出かけしたくなったときは、わたしの目を見て、ちゃんと台詞を言うのよ。」
アリム
「うん、でも、もう台詞を言いたいよ。」
冬香
「あと、10回だけ、グッパー、グッパーしましょうね。
いーち、
・・・
じゅーう。」
アリムは泣きそうな目で、冬香の目に視線を移した。
アリム
「お胸が大好き、
お胸が大好き、
冬香様のお胸が大好き。」
冬香
「行ってらっしゃい。」
アリム
「行ってきます。」
冬香はアリムの表情を見て、非常に満足した。
アリムは、気を失ったあとで寝てしまった。
冬香
「アリム、ありがとう。
【受け】も【攻め】も、両方とも満足できたわ。
あなたは、最高よ。」
冬香は、アリムの唇にキスをしながら、アリムを抱きしめたまま眠った。
身も心も満たされた、冬香とアリムでした。
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投稿しました。(2024年3月9日土曜日)
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