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097 【挿絵】 冬香の想いがMAX

 ユニーク数の累計は、2,777名様です。

 PV数の累計は、7,555です。

(2024年03月07日時点)


 ご愛読ありがとうございます。


 18日目 PM 18:00 夕方

《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日。

 一番権利者: 冬香。》



 真々美、冬香、オルアが、会議から帰ってきた。


オルア

「ただいまあー。」


真々美

「帰ったぞ。」


冬香

「ただいま。」


絵美、アリム

「「おかえりー。」」


冬香 こころの声

(いき)ぴったりね。

 ()けるわね。』


アリム

「冬香? どうかした?」


冬香 心の声

『自分にウソついたら、ダメね。』


冬香

「アリム、近くに来てくれる?」


アリム

「これくらいかな?」


冬香

「そうね。

 アリム、わたしね。 あなたと今すぐしたいことがあるの?」


アリム

「なにかな? 冬香。」


 冬香は静かに、アリムを見つめて、ほほえんだ。

 目が(うる)んでいる。部屋の照明(しょうめい)反射(はんしゃ)してキラキラと(ひか)っている。


冬香

「アリム、あなたと見つめ合いたい。」


挿絵(By みてみん)



アリム

「うん、こんな感じかな?」


 アリムは冬香と見つめあっていた。

 冬香は見れば見るほど綺麗(きれい)だった。


アリム こころの声

平静(クール)冷静(れいせい)で美しいとは思っていたけれど、こうやって(あらた)めて見つめ続けると、本当に綺麗(きれい)なんだって分かって、ドキドキしてしまうな。』


冬香 心の声

『ここまで、アリムのことを好きになってしまうなんて、わたしは病気(びょうき)かしら。

 でも、でも、こうやって、アリムと見つめあっていると本当に()たされていくわ。


 ああ、アリムの(ひとみ)に、わたしの姿(すがた)(うつ)っている。

 この瞬間(しゅんかん)だけは、アリムのこころの中に私が()るって、安心(あんしん)できるわね。


 このまま、ときが止まればいいのに・・・』


真々美 心の声

『受けモードの冬香は、本当にかわいいなあ。

 ()けるぞ。 アリム。』


 10分経過(ふんけいか)・・・


絵美

「アリム~?

 冬香さんを連れて、お風呂(ふろ)を済ませてくれないかなあ?」


アリム

「そうだね。

 冬香? お風呂に入ろうかあ。」


 冬香はアリムを見つめたままだった。


挿絵(By みてみん)


冬香

「アリム。」


アリム

「冬香? 聞こえているかな?」


 アリムは冬香の前で手を()ってみた。

 冬香は、とろんとした目で、アリムを見つめたままだ。


冬香

「アリム。」


挿絵(By みてみん)


オルア

「冬香? ()きたまま(ねむ)っているの?」


冬香

「ど、どうしたの? オルア?」


オルア

「絵美様が、お風呂をお先にどうぞって。」


冬香

「絵美様、ありがとう。

 行ってきます。」


絵美

「冬香さん、わすれものよ。」


 絵美が、手のひらを広げて(しめ)した先に、アリムがいた。

 アリムを連れていかなきゃね!という意味だった。


アリム

「さあ、いっしょに入ろうよ。」


 アリムは笑顔で冬香を見つめた。


冬香

「いっしょになんて、はずかしいわ。」


オルア

「じゃあ、わたしがアリムと入るけど、いい?」


冬香

「い、いや。」


絵美

「冬香さん、早く入ってきてね。(笑顔、怒)

 それとも、わたしとお風呂に入ろうか? ねっ? アリム。」


 絵美は、アリムにウィンクした。


冬香

「ア、アリム、入りましょう。」


 冬香はアリムの手をつかんで、お風呂にいそいだ。





 風呂場の脱衣場(だついじょう)に、冬香とアリムが移動(いどう)した。


冬香

「アリム、あっちを()いて。 はずかしいわ。」


アリム

「う、うん。 これでいい?」


アリム 心の声

『どうしたのかな?

 初めて入ったときは、もっと堂々(どうどう)と見せてくれたのになあ。』


☆ 冬香が1枚1枚脱いでいく姿は、海外のプロのストリッパーが焦らさずに豪快に脱ぐようなポーズで、とても美しかった。

☆   049 9日目 冬香とアリムさんの御休憩 参照



冬香

「アリム、おまたせ。

 もう、こっちを見てもいいわよ。」


 アリムは()りむいた。


アリム

「バスタオルを巻いた姿も色っぽいよ。」


冬香

「もう、はずかしいこと言わないで。

 でも、ありがとう。


 キャッ。 アリムもちゃんと(かく)してよ。」


アリム

「はあい、ちょっと待ってね。」


 アリムは、(こし)にタオルを()いた。


アリム

「これでいいかな?」


冬香

「え、ええ。」


 冬香とアリムは風呂に入った。


冬香

「ね、ねえ、アリム、お願い。

 わたしが身体を洗うところを見ないで、はずかしいわ。

 おねがい。 壁側(かべがわ)を向いていてくれない。」


アリム

「う、うん。 わかったよ。」


アリム こころの声

『いっしょにお風呂に入らない方が良かったのかな?

 もしかして、(きら)われたのかな?』


冬香

「お待たせ。 アリム。

 交代(こうたい)しましょう。」


 冬香はまたバスタオルを身体に巻いていた。


 アリムは身体を洗いながら、冬香に問いかけた。


アリム

「ねえ、冬香。

 ボクといっしょにお風呂に入るのが(いや)なのかな?」


冬香

「そんなことないわ。

 ただ、はずかしいだけよ。」


アリム

「でも、これじゃあ、いっしょに、お風呂に入る意味(いみ)ないよね。」


冬香

「そんなこと言わないで。 ねっ。 ねっ。」


アリム

「でも、ボクに(はだか)を見られたくないんだよね。

 だったら、別々(べつべつ)に入った方が効率(こうりつ)がいいよね。」


冬香

「そんなことないわ。

 ほら、見てよ。」


 冬香は、バスタオルを(いきお)いよく()()てた。


 冬香は、顔を真っ赤にして、(なな)め下を向いていた。


アリム

「冬香は、ボクのことを嫌いになったの?」


冬香

「そんなことない。

 アリムが好きすぎて、おかしくなりそうなくらい好きよ。」


アリム

「じゃあ、どうして?」


冬香

「いまのわたしは、アリムと見つめあうだけで、ドキドキが止まらないのよ。」


アリム

「ねえ、冬香にふれたいんだ。」


 アリムは、冬香の左胸に手をあてた。

 冬香はアリムの手に自分の手をのせて、自分の胸に押し込んだ。


冬香

「感じるでしょう。 わたしの心臓(しんぞう)鼓動(こどう)(つた)わっているでしょ。」


アリム

「うん、わかるよ。」


冬香

「ねえ、アリム。

 あなたが好きよ。

 もし、わたしの気持ちが信じられないなら、わたしの(むね)ごと心臓(しんぞう)(にぎ)りつぶしてもいいわ。」


アリム

「ありがとう、冬香。

 (くる)うくらいに好きになってくれて、うれしいよ。


 ねえ、冬香?

 ハグをしようよ。」


冬香

「ええ、もちろんよ。」


 冬香はアリムの手を自分の胸に押し込んだまま、アリムを抱きしめた。


アリム

「いっしょに湯船(ゆぶね)で、(あたた)まってから出ようか?」


冬香

「いいわね。 そうしましょう。」


 冬香はアリムを抱きしめながら、湯船で(あたた)まった。


冬香 心の声

『お()(あたた)かさは全然(ぜんぜん)(かん)じないわね。

 アリムの体温(たいおん)(あつ)すぎるわ。

 しあわせ、とろけて()けてしまいそう。』


アリム

(あたた)まってきたね。

 ()ようか? 冬香?」


冬香

「はい。 アリム。」





 夜ごはんも食べ終わったあとで、冬香とアリムは、アリムの個室(こしつ)にいた。


冬香

「アリム、どう?

 似合うかなあ。」


 冬香はピンクのパジャマを着ていた。

 色気(いろけ)がない真面目(まじめ)普通(ふつう)のパジャマなのに、冬香は()れていて可愛(かわい)かった。


アリム

「なんだか、新婚(しんこん)さん気分(きぶん)新鮮(しんせん)だね。

 とっても、かわいいよ。 冬香。」


冬香

「うれしいわ。 アリム。」


 冬香は、布団(ふとん)()そべって、両手を(ひろ)げた。


アリムは、冬香のほほに右手を当てて冬香を見つめた。


アリム

「さあ、キスしようか?

 目を閉じて、冬香。」


 冬香は目を閉じて、あごを上げて、(くちびる)を近づけてくれた。


冬香

「アリム、1枚ずつ()がせてくれる?

 アリムに(もと)められているという(たし)かな手ごたえが欲しいのよ。」


アリム

「ああ、よろこんで!」


 アリムは冬香を脱がせ終わると、冬香の全身を(なが)めながら、冬香に声を掛けた。


アリム

「冬香、きれいだよ。 とっても(うつく)しいよ。」


冬香

「ありがとう、うれしいわ。

 ごめんね。 アリムの(カタナ)にヘルメットを付けさせてね。

 まだ、真々美たちとの出産計画(しゅっさんけいかく)予定調整(よていちょうせい)ができていないのよ。」


アリム

「うん、わかったよ。」


アリム こころの声

妊娠(にんしん)する時期(じき)が、3人とも同じにならないように、出産予定日(しゅっさんよていび)をずらそうとしているのかな?』


 冬香は顔を真っ赤にしながら、真剣(しんけん)表情(ひょうじょう)で、ヘルメットを付けてくれた。


冬香

「おまたせしました。 アリム、続きをお願いできますか?」


アリム

「もちろんだよ。 ボクの愛情を受け止めてね。」


 アリムは冬香を(もと)(つづ)けた。


アリム

「かわいいよ。 冬香。

 綺麗(きれい)だよ。 冬香。」


冬香

「ええ、アリム、とっても素敵(すてき)よ。

 大好きよ。 アリム。」





冬香

「アリム、わたしは、しあわせよ。」


 冬香はアリムに抱きつきながら、耳元(みみもと)でささやいた。


アリム

「ボクもだよ。 夢のようにしあわせだよ。」


冬香

「うふふ。 とても満足よ。

 おかげで、()たされたわ。」


 冬香とアリムは、くっついて、余韻(よいん)(たの)しんだ。


アリム

「冬香? どうしたの?」


冬香

「アリム? 今度はアリムの可愛(かわい)い姿を()たいわあ。」


 冬香はアリムを()(たお)した。


アリム

「えっ? どうしたの?」


冬香

「【受け】は、大満足(だいまんぞく)よ。 ありがとう、アリム。

 それでね、今度は、【攻め】をしたくなっちゃった。


 【受け】のアリムがみたいなあ。


 さあ、始めましょうね。」


 冬香はアリムを押し倒したまま、キスをして、アリムの全身をなでまわした。


アリム

「ど、どうしちゃったの? 冬香?」


冬香

「アリム、わたしはねえ。

 【受け】がしたいときと、【攻め】がしたいときがあるのよ。

 そして、片方(かたほう)が満たされたら、もう片方も満たしたくなるのよね。

 アリムが、両面使用可能(リバーシブル)で、うれしいわ。


 じゃあ、おとなしく受けてちょうだいね。」


 冬香は、ごちそうを前にした(オオカミ)のような(かお)をした。


アリム

「そうなんだね。

 冬香の体調(たいちょう)(わる)そうで、心配(しんぱい)だったけれど。

 理由(りゆう)()かって、ホッとしたよ。」


冬香

「わたしの可憐(かれん)なイメージが(くず)れちゃったかな?」


アリム

「ううん、そんなことないよ。

 【受け】モードの冬香も、【攻め】モードの冬香も、どっちも可愛(かわい)いよ。」


冬香

「そう? うふふ、うれしいわ。

 じゃあ、今度は、わたしが愛情(あいじょう)(そそ)ぐわね。」


 冬香は上機嫌(じょうきげん)に見えた。


アリム

「冬香、ごきげんだね。

 しあわせそうな冬香を()れて、ボクも、しあわせだよ。」


冬香

「うふふ、その余裕(よゆう)がいつまで続くかな?」


 冬香はアリムの身体をむさぼり続けた。


アリム

「冬香? ねえ、そろそろいいよね。」


冬香

「なにがかなあ?」


 冬香はアリムの(カタナ)()でまわしていた。


冬香

「本当に見事(みごと)ねえ。 いつまで見ていても、あきないわ。」


アリム

()ずかしいよお。」


冬香

「じゃあ、ナイナイしましょうね。

 ほら、これで見えなくなったわ。

 もう恥ずかしくないでしょ?」


アリム

「恥ずかしいけれど、冬香に()きしめられて()けてしまいそう。」


冬香

「とけてもいいけれど、天国(てんごく)にお出かけする前に、言ってもらう台詞(せりふ)があるわ。」


アリム

「なにかなあ?」


冬香

「わたしの目を見つめながら、


 お(むね)が大好き、

 お胸が大好き、

 冬香様のお胸が大好き、


と言ってもらうわ。


 そして、わたしが、

 行ってらっしゃい。

と言ってから、


 行ってきます。

と返事してから、天国にお出かけしてね。」


アリム

()ずかしすぎるよ。」


冬香

「言うとおりにしなかったら、ひどい()にあわせるわよ。」


アリム

「そ、そんなあ。 ひどいことしないで。」


冬香

「大丈夫よ。 さあ、アリム、私の目を見て、全身のちからを抜けばいいのよ。

 そして、あなたの両手は、ここに()きましょうね。」


 冬香アリムの両手を自分の両胸(りょうむね)(みちび)いた。


アリム

「ああ、素晴(すば)らしい手触(てざわ)り、最高(さいこう)です。」


 アリムは、冬香の両胸の(さくら)の花から目を(はな)せなかった。


冬香

「うふふ、アリムの(あつ)視線(しせん)を、わたしの両胸に感じるわ。

 さあ、お手手(てて)も、グッパー、グッパーしましょうね。

 そうよ、良い調子(ちょうし)ね。


 でも、わすれないでね。


 お出かけしたくなったときは、わたしの目を見て、ちゃんと台詞(せりふ)を言うのよ。」


アリム

「うん、でも、もう台詞(せりふ)を言いたいよ。」


冬香

「あと、10回だけ、グッパー、グッパーしましょうね。

 いーち、

 ・・・

 じゅーう。」


 アリムは泣きそうな目で、冬香の目に視線を(うつ)した。


アリム

「お(むね)が大好き、

 お胸が大好き、

 冬香様のお胸が大好き。」


冬香

「行ってらっしゃい。」


アリム

「行ってきます。」


 冬香はアリムの表情(ひょうじょう)を見て、非常に満足した。

 アリムは、気を失ったあとで寝てしまった。


冬香

「アリム、ありがとう。

 【受け】も【攻め】も、両方とも満足できたわ。

 あなたは、最高よ。」


 冬香は、アリムの唇にキスをしながら、アリムを抱きしめたまま眠った。


 身も心も満たされた、冬香とアリムでした。


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も、読んでくださいね。


 001 月夜と書いてルナ誕生 (1)神様との出会い

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 008 月夜と書いてルナ誕生 (8)おいしい昼ごはん

投稿しました。(2024年3月9日土曜日)


 多くのひとが読んでくれたようで、うれしいです。

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