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068 姉妹関係の儀式 第4、第5段階

白沢絵美様の性魔力が回復した。


絵美

性魔力 現在値 32/最大値  90



絵美

「性魔力の最大値を 60、 90 と上げるために越えなければならない儀式だけれど、わたしは90が限界でした。」


真々美

「絵美でも、90が限界なのか?」


絵美

「でも、女王様は、150まで到達されました。

 言い換えると、 第7段階を超えられたのです。」


冬香

「どのような内容なのですか?」


 絵美は、顔を真っ赤にした。

 オルアは話を聞いてはいるが、アリムの看病に集中しているため、会話に入って来なかった。


絵美

「姉妹関係の儀式 第3段階は恥ずかしく無かった

と思えるくらいの内容でした。

 第5段階についてですが、わたしは泣いて拒否しました。」


真々美

「でも、絵美の性魔力最大値は、90だよな。

 ということは、第5段階をクリアできたのだろう?」


絵美

「女王様が無理やり(ちから)ずくで超えさせてくれたのです。

 本当なら失格です。」


冬香

「えっ、強制できないはずでは無かったのですか?」


絵美

「すれすれの方法でした。

 絶対に成功する雨乞いの儀式のような方法でした。」


オルア

「もしかして、雨が降るまで踊り続けるですか?」


絵美

「オルアさん、正解です。

 わたしが拒否しようとする前に中断して、儀式を足踏みして止めたのです。

 寸止めというか当て止めというか、わたしが受けるまで儀式を継続させてくれたのです。」


冬香

「そういう裏技があるなら、教えて欲しかったです。」


絵美

「裏技というか禁じ手というか。

 その代わりとして、女王様とわたしの姉妹関係の儀式は、第5段階で終わりました。

 第6、7段階を実施することはできません。」


真々美

「絵美、疑問に思うのだが、

 姉妹関係の儀式は、羞恥(しゅうち)プレイというか、恥ずかしい内容が多すぎないか?


 なんのために行うのだ?

 信頼関係を構築するためとは言え、度が過ぎていないか?」


冬香

「そうよね。

 第3段階までで十分だと思うわ。


 交配届前検査も恥ずかしすぎるものよね。」


絵美

「女王様によると、女神様=融通の利かない小娘の代わりを(つと)めるために必要だそうです。

 つまり、現在の女神さまが受けている「()()」と密接(みっせつ)に関係しているそうです。」


真々美

「まさか、女神様が恥ずかしい目に()わされ続けているとかか?

 たしかに、女神さまが正気を保てている間に、代わりに立てる者を探し出すことが求められているが?」


絵美

「その通りです。

 交配届前検査の内容も女神様の代わりを探すことに関係があるそうです。

 まあ、実行できる男性と女性が現れる可能性は極めて低いでしょうね。」


冬香

「交配届前検査は企画倒れということですか?」


絵美

「そうね。

 交配届前検査を乗り越える最初のカップルがいたら会いたいわね。」


 オルアも会話に参加してきた。


オルア

「絵美様はどうして、そう思われるのですか?」


絵美

「だって、そうじゃない。

 男性が、でんぐり返しの体勢で拘束(こうそく)されて、あんな恥ずかしいことをされるのよ。

 受けてくれる男性なんて、いないと思うわ。」


冬香

「イメージビデオに出演されたカップルが存在しますよね。」


絵美

「あれは、AI生成だから、ノーカウントね!


 真々美、冬香さん、オルアさん。

 あなた達が、もし、そんな男性に出会ったときは、

 というか、

 アリムさんが受けてくれたら、一生(いっしょう)どころか、三生(さんしょう)くらい大事にしないとね。


真々美、冬香、オルア

「・・・」


絵美

「どうしたの?

 まさか?

 そんなことあり得ないよね。」


真々美

「受けてくれた。」


冬香

「受けてくれたわ。」


オルア

「受けたわ。」


絵美

「3人で私を(だま)そうなんて!

 本当に?」


 絵美は、アリムの性魔力を確認した


アリムの性魔力

現在値 90 / 最大値 90


絵美

「すごい。

 本当なのね。

 お見逸(みそ)れしました。」


オルア

「えっへん。

 アリムは私が良いと思えた初めての男性だからね。」


絵美

「欲しくて欲しくて、たまらない金庫の(かぎ)が金庫の中にある気分よ。」


 真々美たちも、アリムの性魔力を確認した。


アリムの性魔力

現在値 90 / 最大値 90


オルア

「アリムの魔力を使う方法はないのですか?」


絵美

「金庫を壊すと中身も消えるわ。

 金庫というよりは、

  金の卵を生むガチョウの腹を()

というべきだったかな?」


冬香

「じゃあ、アリムの性魔力は使用できないですね。

 でも、性魔力が満ちていても目覚めないというのは納得できないですね。」


絵美

「真々美?

 アリムさんに、トゥートを掛けてくれる?」


真々美

「ああ、やってみよう。

 トゥート - Tooto 」


アリムに変化は無かった。


絵美

「ゼロにいくら掛けても、ゼロだからね。」


冬香

「うつ病になったら回復するまで何年も掛かるようなものですよね。

 1年働いて身も心もボロボロになって、3年引き籠もっていたら、割に合わないわね。」


オルア

「姉妹関係の儀式 第4、第5段階を超えることができたら、

 アリムが目覚めるまで、1週間=7日間も待たなくて良くなるのですね。

 絵美様!」


絵美

「そうです。

 でも、・・・」


 絵美は冬香の顔を見ていた。


冬香

「絵美様?」


絵美

「冬香さんが知りたがっていた

  行ってきます! の

 あいさつと関係しています。」


冬香

「それなら、今すぐにでも知りたいです。

 わたしは、スリーカーはぜひ覚えたいです。」


イラスト再掲

挿絵(By みてみん)



いよいよ、冬香がスリーカーを使用できるようになるのか?


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