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061 13日目 女王の想い 絵美、真々美さん へ

 覚悟を決めた真々美たち。

 最後まで、あきらめないで!



 昨日の夜に戻ります。

 

12日目 PM21:05

《2日に一度の会議: あり、

 第2回襲撃日: 本日の夜 敵を殲滅済み

 一番権利者: 真々美》





12日目 PM21:05 夜

カセイダード王国の本星《シクペリア、オリガスト系》


カセイダード王国の女王

「こうして、絵美を抱くことができる日は、これが最後かもしれませんね。」


本星の伍姫(いつひめ) No.1《1st, First》 白沢絵美

「どうされたのですか? 弱気になられて?

 これからも何度でも私を求めてくだされば良いではありませんか?

 それとも、お体の具合が優れないのですか?」


女王

「そうではないのですが、今夜はたっぷりと愛情を注がせてくださいね。」


 絵美は両手を広げて、女王を見つめた。


絵美

「ええ、女王様、身体全体で受け取らせてください。」





13日目 AM 7:30  朝


《2日に一度の会議: なし、

 第3回襲撃予測日: 本日の昼 300名

 一番権利者: 真々美 昨日の夜が流れたため。》


 カセイダード王国の本星

 白沢絵美の部屋


 絵美は、デバイスにメールが届いていることに気付いた。


絵美

「誰からかなあ?


 真々美からだ。

 めずらしいわね。


 少しは細目(こまめ)に近況連絡する気になったのかしら?」


真々美 メール

「絵美、いっしょにピアノの音色を楽しむ話だが、無理かもしれない。

 だけど、これだけは分かって欲しい。


 わたしは絵美を愛している。


 愛しいハイシス 絵美へ

 あなたのサブシス 真々美」


☆ 白沢絵美

☆「ひさしぶりにあなたと2人で、ピアノの音色を楽しみたいわ。」

☆ 

☆ 015 白沢絵美様は、お見通し 参照


絵美

「もう、真々美ったら、大げさね。

 風邪が重くて、寝込んでいるのかしら?


 Rebaara(レバーラ)


 えっ、なにがあったの?

 名前が赤い!


 真々美に生命の危機がせまっている!」


挿絵(By みてみん)




 カセイダード王国の本星

 玉座の間


絵美

「女王様、わたしのかわいいサブシス真々美に、生命の危機が迫っています。

 真々美のところへ行かせてください。」


女王

「駄目だ!

 絵美にまで、生命の危機が及んでしまう。」


絵美

「女王様に、わたしは誓いました。

 サブシスの真々美を一番大事にする!と。

 その誓いを守らせてください。」


女王

「どうしてもか?」


絵美

「どうしてもです。」


女王

「わかった。

 ただし、十分な準備をしてから行ってもらう。

 わたしの左手に右手を合わせなさい。」


絵美

「こうですか?」


女王

「わたしの性魔力をあなたに分け与えます。

 こぼさずに受け取りなさい。」


絵美

「すごい魔力が流れ込んでくる。」


女王

性魔力 現在値 120/最大値 150


絵美

性魔力 現在値 120/最大値  90


女王

「スリーカーが必要になるときがあるでしょう。

 昨日の夜は満タン《Full tank》まで絵美の性魔力を補充しました。


 そして、今、譲渡した30ポイント。

 合計120の性魔力があれば、

 重症時でも治療できるスリーカーを3回は使えるでしょう。

 6^2乗=6x6=36

 36x3=108


 チータマルム星にいる真々美さんの近くにレバーラで飛ぶためには、5の性魔力が必要ですから、戦いに使用できる性魔力は無いと考えなさい。


 武器と防具を準備しておきました。


 すぐに身に着けなさい。


 武器のシルバーソードの(つか)、握るところには、レッドコンバーター《愛情をエネルギーに変える装置》があります。

 シルバーソードの(つか)を左手で握って、愛しているひとのことを思い浮かべなさい。」


絵美

 「真々美、竜くん。」


 シルバーソードの(つか)が赤く光り輝いた。

 先ほどまで白かった5つのマスが赤くなっている。


女王

「あなたの愛情がある限り、エネルギーを補充できます。


 ただし、エネルギーが入っていないときは、ただの薄い金属でできた張りぼてです。

 簡単に壊れます。

 エネルギー残量がゼロにならないように気をつけなさい。」


絵美

「ありがとうございます。 では、これで。」


女王

「絵美、落ち着きなさい。

 無理かもしれないけれど、十分な装備を持たなければ無駄死にです。

 はやる気持ちは分かりますが、最後まで聞きなさい。


 シルバーソードは試作品ですが、現実界にあるものはすべて切れます。

 ただし、霊体やオーラ、光線や熱線ビームは切れません。

 そして、縦と横にしか切れません。 斜めはダメです。」


絵美

「斜めはダメって、シャレですか?」


女王

「試作品だから、仕方ありません。

 しかし、切れ味は抜群ですし、剣撃を飛ばすことが出来ます。


 『シルバーソード 真空導波(しんくうどうは)

と声に出せば、剣げきを飛ばせます。


 また、剣げきを操作したいときは、

 「円を描け」などと追加指示を出せば良いです。


 あなたが守りたいひとたちの周りを一周ぐるりと敵が囲んでいても、

すべて倒せるでしょう。」


"真空でも導通する波動" を英語に訳すと "wave that can conduct even in a vacuum" となります。


絵美

「すごい。」


女王

「そして、カセイダードスーツの試作品です。

 最終的には、水・火・音・電・防の5モード《青・赤・黒・黄色・白》に変化できる予定ですが、試作品ですから、防御モードの1形態《白》だけです。


 それでも、ほとんどの攻撃は防げるでしょう。


 さあ、両腕にリングをはめて、叫んでください。

 両手をグーにして胸の前で合わせて、

   『カセイダード、スーツ』

と叫べば装着出来ます。」


絵美

「恥ずかしい掛け声ですね。」


女王

「ぜいたく言わないでください。

 怪我することに比べたらマシです。

 さあ!」


絵美

「カセイダード、スーツ!


 えっ? ボディスーツじゃない。

 体型が出て恥ずかしいわ。


 ビジネススーツの方が良かったわ。」


女王

「布切れでは銃弾や光線、熱線ビームを防げませんからね。」


絵美

「えっちいですけど、デザインは良いですね。」


女王

「デザイン監修はわたしです。

 もっと誉めてくださいね。

 もともとは白一色でした。」


絵美

「それは、味気ないですね。」


女王

「それと、もうひとつ、シルバーソードの武器があります。

 伝え忘れるところでした。


 剣先を天にかざすと、

   『空を割るいかづち、キュワールサ』

を呼んで敵に落とすことができます。


 強力な武器になるでしょう。


 『シルバーソード 真空導波(しんくうどうは)』や

 『空を割るいかづち、キュワールサ』を

使用すると、エネルギーが1マス減りますから、こまめに愛情を補充してください。


 単なる斬りだけでも少しずつエネルギーが減ることも忘れないでくださいね。」


筆者の説明 ナレーション


「9÷3=3だ《Sanda》。」と

「雷のサンダー《Thunder》」が

同じ音であることに気付いたひとは魔力が高いです。

 気付かなかった人や、「しょうもない《ダサい》」とあきれた人は、魔力が低すぎます。


 Someone who realizes that '9 ÷ 3 = 3 (Sanda)' and 'thunder' have the same sound possesses strong magic.

Those who didn't notice or found it trivial have very low magical power.


絵美

「すばらしい武器と防具をありがとうございます。 女王様。」


女王

「わたしだけでなく、あなたの竜くんにもお礼を言ってくださいね。」


絵美

「竜くんが?

 グレーターロボ製作しか興味が無い彼が作ってくれたのですか?」


女王

「そうです。


 竜くんに、

   「作らないなら、絵美に二度と会わせない。」

と言ったら、

泣きながら急いで作ってくれました。


 彼はあなたが大好きみたいですね。 愛されてますね。」


絵美

「竜くん、ありがとう。」


女王

「最後に、この(なわ)を持っていきなさい。」


絵美

「これは? 縄にしては細いし、短いですね。

 なんの役に立つのですか?」


女王

「それは、友の(きずな)というアイテムです。

 これを(にぎ)って、私を思い浮かべれば、わたしのもとにワープできます。


 最悪の場合は、絵美と真々美さんだけでも、戻ってきてくださいね。」


絵美

「それじゃあ、冬香さん、オルアさん、アリムさんや他の人たちは、どうなるの?」


女王

「わたしが関知(かんち)するのは、絵美のサブシスである真々美さんまでです。


 冬香さんも助けたければ、絵美がなんとかするべきです。


 わたしが見届けた姉妹関係の儀式は、絵美と真々美さんの儀式です。」


絵美

「分かりました。

 かならず満足がいく結果をつかみ取ってきます。


 サア○○○○《Sur?????》、行っていきます。」


 絵美は女王の名を声にしたようだったが、わたしたちには聞き取れなかった。


女王

「行ってらっしゃい、絵美。」


絵美

「レバーラ。」


 絵美は、中路真々美のもとへワープした。



 やっと、白沢絵美様が動かれました。

 長かった・・・


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