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037 7日目 モンテハート大公爵

あたらしい用語や登場人物が出てきますが、付いてきてくださいね。

できる限り、読み返すべき箇所を引用しています。

また、タイトルから内容が推定しやすいように心がけています。



7日目(10:00) 朝


 カセイダード王国チータマルム支国内、モンテハート大公爵の屋敷


 屋敷内では500人の私兵が訓練をしている。


モンテハート大公爵

「真々美と冬香め、よくもオルアを連れて行ったな。

 そうでなければ、いまごろ、オルアを私のものに出来ていたものを。」


 モンテハート大公爵は、移民審査船で真々美と冬香が出発したら、オルアを手に入れようと考えていた。


 しかし、周囲の予想に反して、オルアを移民審査船に乗り込ませてしまった。


モンテハート大公爵

「小さな子供にするかのように庇護ひごしおって、あのふたりさえいなければ今頃、わたしの私兵で上手くやれていたところを。

 くやしくて腹立たしくて、いらいらするわ。」


執事

「ご主人様、どこに盗聴機があるか分かりません。

 いつ録音されても大丈夫なように、御警戒くださいませ。」


モンテハート大公爵

「ここは、わたしの屋敷だ。

 我が家の中でまで気を遣っていられるか?

 そんなに心配なら、おまえが盗聴器の有無を調べて対処すれば良いだろうが。」


執事

「もちろん、調査を毎日実施しております。

 念には念を入れて欲しいと申し上げております。」


モンテハート大公爵

「ふん、もういい。


 軍団長、ここへ来い。」


軍団長

「参りました。」


モンテハート大公爵

「準備は整っているか?」


軍団長

「着々と進めております。


 3日後に、100人を海底から移民審査船に侵入させて襲撃します。

 さらに、3日後に、100人を海上から船をぶつけて侵入させて襲撃します。


 なお、ここまでは布石という捨て石です。


 また、3日後に100人と思わせたところで、1日後に300人を投入して、制圧します。


 そして、2回目の100人と3回目の300人には、特殊防護服を着せます。」


モンテハート大公爵

「つまり、いまいましい正性知識は無効化できるということだな?」


軍団長

「おっしゃる通りでございます。」


モンテハート大公爵

「オルアは言うまでもないが、真々美、冬香もできるかぎり無傷で捕らえよ。

 わたしのコレクションに入れて調教服従させるからな。


 それと、内通者のシュウピンとメラニィはわたしの愛人の中でも筆頭クラスだ。

 けっして、傷つけるなよ。」


軍団長

「承知してございます。

 のこりの乗組員については、わたしたちがもらってもよろしいですか?」


モンテハート大公爵

「かまわん。

 オルア、真々美、冬香、シュウピンとメラニィに比べたら、3級品だからな。


 ただし、カセイダード王国本星に連絡されないように、妨害電波を出しておけよ。」


軍団長

「承知してございます。

 3回目の襲撃前までは通信可能にして、チータマルム支国からの援軍を期待させてから、一気に絶望に叩き落してやりたいのですが、ご許可を頂けますか?」


モンテハート大公爵

「おぬしも悪よのう。

 まあ、期待させて絶望させた方が、あの気が強い真々美と冬香も大人しくなるだろう。

 良い作戦だ。

 成果を期待している。」





モンテハート大公爵の趣味の部屋


美しい女性

「おやめください。

 大公爵様、わたしが何をしたのですか。」


モンテハート大公爵

「おぬしが美しすぎることが罪なのだよ。

 抵抗しても良いのだぞ。

 もっとも封じの腕輪があるから、めんどうな性魔力も正性知識も使えないがな。」


美しい男性

「やめろ、やめてくれ。

 民衆側の最高権力者であれほど国民に優しかった大公爵様のすることか?」


モンテハート大公爵は、男性の顔を殴り、腹を蹴って怒鳴りつけた。


モンテハート大公爵

「わしは、おまえのように背が高くて、顔が良くて、頭が良い奴が大嫌いなんだよ。

 わしに好かれたかったら、ゴマをすっておくべきだったな。」


美しい女性

「おやめください。

 大公爵様、彼が何をしたのですか。」


モンテハート大公爵

「おまえがわしの言うことをよく聞けば良いのだよ。

 そうすれば、彼はこのまま放置して、飢え死にさせてやるとしよう。


 それとも、他の部屋のコレクションのようになりたいか?


 わたしの子供を生みたいと懇願こんがんする方が賢い生き方だと思うがな。」


美しい女性

「そんな、わたしたちに何の罪があるというのですか?」


モンテハート大公爵

「不法移民を寄せ付けないためにバリアーが張ってあるのに、わざわざ穴を通ってきたことが罪なんだよ。

 あの穴はなあ、わたしがコレクションを調達するために開けてあるんだ。


 聖職者のような振る舞いはストレスがたまるから、発散する相手が必要なんだよ。」


美しい男性

「この国の女王様がゆるすはずがない。」


モンテハート大公爵

「残念だったな。

 もう帰ってくることはないから、あきらめろ。


 少なくとも、女王として帰ることはない。

 帰ってきたときは、わたしの相手をするだけの一般女性に落ちているさ。


 おまえ、いいかげん、うるさいな。


 これでなぐってやろう。」


美しい女性

「お待ちください。

 そんなゴミに割く時間があるなら、わたしに子種をしこんでください。

 ご主人様が望む服を着て、お望みのポーズをしますから。」


モンテハート大公爵

「おお、おお、かしこくて美しい女性は大事にするぞよ。

 それでは、ごみ捨てするから、おとなしく待っていなさい。」


ぶちっ。


モンテハート大公爵

「待たせたのう。

 他の部屋へ行こうか?」


美しい女性 こころの声

『ごめんなさい、あなた。

 あなたの苦しむ姿は見たくないの。

 なぶられるよりも、ひと思いに楽になって欲しかった。


 あなたは天国に行けるわ。

 でも、わたしは地獄に落ちるわ。


 ざまあ、と笑い飛ばしてね。


 さようなら。』





軍団長

「第1陣 出撃

 国賊を討て!」


第1陣が出撃した。



軍団長

「第2陣は、第1陣襲撃後の3日後に襲撃開始。

 出航。」


第2陣も出撃した。



軍団長

「第3陣は私とともに出撃する。

 国賊、いいや、すべての男性の敵に分からせるときが来たのだ。


 予定ポイントで待ち伏せするぞ。」


隊員たち

「おー」

「おー」

「おー」

「男性の権利を取り戻せー!」



筆者のナレーション

「大公爵になれるくらい優秀なら、好きになる女性のひとりやふたり現れそうなものなのですがね。


モンテハート大公爵は、容姿に強い劣等感をお持ちのようですね。」


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