【完結】理想の美女７人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。《書籍化》

第３１章 理想の美女７人に愛される生活

204 【挿絵】10月5日（木） 木曜日は、シュウピン

2023年10月5日（木）　１１：００

シュウピンは、メラニィと【今後の移民受け入れ】についての話を相談していた。

シュウピン

「カセイダード王国チータマルム支国への移民の話だけれど、毎年１人の移民を受け入れたら十分だと考えるのよ。」

メラニィ

「それが良いと思うな。

　２，０００人も評価して、最後まで残った人は、アリム様だけだからな。」

☆　面接責任者　（ウェン　シュウピン）

☆　「応募は２，０００名を超えています。

☆　　そこから審査会場である移民審査船に乗せる２００名を選別したひとがメラニィです。

☆　　わたしは、メラニィの選別結果を承認しただけです。」

☆　

☆　025 【挿絵】　６日目 AM10時　面接担当たちの反応

☆　光元国の移民申請者2000人から選ばれた唯一の一人がアリムだからだ。

☆　

☆　057　１２日目　交配届け書類一式

シュウピン

「会話履歴は、本人と出会うまで参照できないけれど、SNS サイト eks への投稿などで、ある程度まで評価できるからね。」

メラニィ

「そうだな。　アリム様に対しては、YourTV への動画投稿やブログ記事で、ひととなりが想像できたからな。

　わざわざ面接をする意味は無いと思う。

　というか、面接は、もうコリゴリだ。」

☆　面接責任者：

☆　「わたしとわたしの家族、親族、友人のパートナーにすることは拒否します。」

☆　

☆　007　治療と若返りの薬

☆　　３人は、面接の動画を見て気持ち悪くなった。

☆　

☆　司会：

☆　「こいつらは、面接官の目ではなく、どこを見ているんだ？」

☆　

☆　医師：

☆　「胸の谷間と足と、顔をなめるように見ていますね。」

☆　

☆　007　治療と若返りの薬

ナレーション

「カセイダード王国の女性が胸の谷間を見せるときって、男性の本性を暴くことを目的としているようですね。　たとえば、【005 【挿絵】　オルアさんと、わたしの新しい名前】のときのオルアさんが良い例ですね。」

シュウピン

「もういっそのこと、SNS サイト eks への投稿などで、気になる人材がいたとき限定で、個別に連絡すれば良いと思うのよ。」

メラニィ

「それでいいんじゃないか？

　アリム様でさえ、１年後には、どうなっているか分からないだろう？」

シュウピン

「万が一、いいえ、一億が一でも、アリム様が捨てられることがあれば、わたしが拾うわ。」

メラニィ

「そうだよなあ。　アリム様以上の男性を探すなんて、番号選択式の宝くじで、１等の番号組み合わせを当てるくらい無謀なことだと思う。」

ナレーション

「1/6,096,454＝0.000016402% という説があります。

　2,000通りの宝くじを買ったくらいでは当たりません。」

シュウピン

「まあ、ひとことで言えば、移民審査に通るひとはいないと思うわ。」

メラニィ

「カセイダード大学卒業者でも、何人が移民審査に合格するか分からないからな。」

シュウピン

「事実上の移民受付停止になるわね。」

メラニィ

「カセイダード大学への入学審査が、実質的な移民審査になるだろうな。」

ナレーション

「二人が決めたことは、次の会議に出された。

　セーラがいないところで決めた理由は２つ。

　ひとつ、行政庁の担当ではないこと。

　もうひとつは、面接で経験した嫌な思いをセーラに共有したくないからだ。

　ふたりがセーラを大事に思っていることが分かる。

　しなくて済む苦労はしない方が良いからだ。」

◇

木曜日の夜

大きいベッドに、みんなが集まっていた。

アリム

「木曜日の夜は、シュウピンだね。」

シュウピン

「そうですわ。アリム様。」

シュウピンは、かすかな笑顔をアリムに向けた。

アリム

「自然な笑顔が出るようになったね。

　うれしいよ、シュウピン。」

シュウピン

「アリム様のおかげです。」

シュウピンは目を閉じて、唇をアリムに向けた。

アリムは、シュウピンに優しくキスをした。

アリム

「シュウピン、好きだよ。」

シュウピン

「うふふ、嬉しいものですわね。」

アリム

「ボクのキスを喜んでくれて、うれしいよ。」

シュウピン

「嬉しい理由は、アリム様のキスだけでは、ありませんわ。

　世の中には、社交辞令があふれています。

　今度飲みに行きましょう。

　機会があったら、○○に行きたいね。

　また、誘ってくださいね。

など、いちいち言葉の真の意味を考えなければいけません。」

アリム

「そうだね。

　ボクも、理解に苦しむことが多いよ。

　あなたとお酒を飲んでもいいと思うくらいには、好意を持ってますよ。

　でも、実際に行くつもりは、さらさら有りません。

なんて、意味不明だよ。

　相手に考えさせて、頭痛を起こさせることが目的だろうか？」

シュウピン

「かもしれませんね。

　だから、わたしは面倒くさいと思うので、無表情でいるのです。

　下手に笑顔を向けると、相手に期待させたり、こちらに好意があると勘違いされて、ストーカー被害に会いますからね。

　お店の中では、このような看板を掲げるべきです。

"No smiling. If you ask us to smile, you'll be charged 10,000 Versil for 3 seconds."

「笑顔は無しです。笑顔は、３秒で１万バーシル。」

が良いでしょうね。」

アリム

「その方が平和かもね。

　女性から笑顔をもらいなれていない男性は、恋愛に発展するかもしれないと期待してしまうからね。

　余計な期待をさせないことも、ひとつの礼儀かも知れない。　限度はあるけれどね。」

シュウピン

「その通りです。　アリム様。

　ですから、わたしが、この言葉を言う相手は、真々美様、メラニィ、セーラだけです。

　男性はアリム様だけです。」

アリム

「それは、どんな言葉なの？」

シュウピン

「アリム様には一度言ったことがありますわ。

　いつにしますか？」

☆　　このような女子(おなご)を、紅姫の、いや、真々美の祝言(しゅうげん)の相手に迎えたいものじゃ。』

☆　

☆　　シュウピンは、ほほを桃色に染めた。

☆　

☆　シュウピン

☆　「祝言(しゅうげん)の日取りは、いつにしますか？」

☆　

☆　　シュウピンは、【妖刀斬(ようとうざん)　紅丸(べにまる)】を見つめながら問いかけた。

☆　

☆　091 【挿絵】真々美とシュウピンさんの祝言

☆　シュウピン

☆　「夢ではありませんわ。

☆　　アリム様、愛情交換は、いつにしますか？」

☆　

☆　152 【挿絵】　シュウピンの愛を受け取る予定日は

アリム

「そうだったね。

　ボクは、もてなかったからね。

　すっごく、驚いたよ。」

シュウピン

「Forget about her. Find someone who appreciates you! We are right here.」

アリム

「えーと、彼女を忘れなさい。あなたに感謝する誰かを探しなさい。わたしたちは右にいます。ここでは。

　うーん、よく分からない。」

シュウピン

「クスっ。

　もう、アリム様ったら。

　恥ずかしいから、栄語で言ったのに。

　意味はですね。

　彼女のことは忘れて、あなたの良さが分かる人を探しなさい。わたしたちがいるでしょ！」

シュウピンは、笑顔でアリムに説明したのだった。

アリム

「嬉しい言葉です。　涙が出ますね。」

アリムは、ハンカチを出して、涙を拭こうとした。

シュウピン

「アリム様、おまちください。

　わたしに、まかせてくださいませ。」

アリム

「えっ、涙を拭いてくれるの？」

シュウピン

「少し違いますけれど・・・」

シュウピンはアリムの涙を、キスして吸い取った。

アリム

「シュウピン？」

シュウピン

「大好きな相手が流した涙を、こうやって飲むことは、恋人同士では常識です。」

アリム

「えっ？　そうなの？」

アリムは、オルア、真々美、冬香、メラニィ、セーラの方を見た。

５人とも親指を立てて、「いいね！」マークを出している。

「うんうん」とＹＥＳの意味で、うなづいている。

シュウピン

「ご理解頂けましたか？」

アリム

「はい、ありがとう。　シュウピン。」

シュウピン

「それでは、あらためてお聞きします。

　アリム様、愛情交換は、いつにしますか？

　３秒後ですか？　１０秒後ですか？」

アリム

「じゃあ、１０秒後で。」

シュウピン

「はい、お待ちしています。」

１０秒間で、アリムはシュウピンを優しく寝かしつけて、キスしたのだった。

アリムとシュウピンの愛情交換が始まった。

夜の部屋では、ふたりの愛し合う声が、心地良い音楽のように鳴り響いたのだった。

つづく

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