【完結】理想の美女７人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。《書籍化》

第３１章 理想の美女７人に愛される生活

203 【挿絵】10月4日（水） 水曜日は、冬香

会議を終えた真々美たちは、冬香の医務室に集まっていた。

そこには、医療用ＡＩ　アインスもあった。

アリムから受け取ったＤＮＡが小さなビニール袋に入っている。

オルア：　御帽子、青いビニールのような細い袋

☆　039　目に見えない赤い糸の真実

☆　054　１０日目　天祥（てんしょう）遺伝子

真々美：　兜(かぶと)、赤いビニールのような細い袋

☆　044　８日目　真々美さんとアリムさんの夜

☆　054　１０日目　天祥（てんしょう）遺伝子

冬香：　ヘルメット、黄色いビニールのような細い袋

☆　049　９日目　冬香とアリムさんの御休憩

☆　054　１０日目　天祥（てんしょう）遺伝子

シュウピン：　黒い保護カバー

☆　152 【挿絵】　シュウピンの愛を受け取る予定日は

メラニィ：　紫(むらさき)色の保護フィルム

☆　151 【挿絵】　メラニィが好きと思える唯一の男性

☆　152 【挿絵】　シュウピンの愛を受け取る予定日は

セーラ：　灰色の保護キャップ

☆　185　セーラがアリムを味わう日

絵美：　兜(かぶと)、白色

☆　186　白沢絵美が竜くんの好みを知る日

冬香

「アインス？

　アリムのＤＮＡの遺伝許可率を表示して。」

医療用ＡＩ　アインス

「アリム様のＤＮＡの遺伝許可率は、以下の通りです。

　オルア様：　１００％

　真々美様：　９９％

　冬香様：　９８％

　シュウピン様：　９７％

　メラニィ様：　９６％

　セーラ様：　９５％

　絵美様：　９４％」

オルア

「やったね。一番はわたしね。」

真々美

「アリムの律儀な性格が現れているな。」

冬香

「そうね。順位付けは必要だと意識しているみたいね。」

シュウピン

「遺伝許可率が低いと、どうなりますか？」

冬香

「相手の男性の長所を利用できなくなるのだけれど、９０％を超えていれば問題無いわね。

　どうせ、ＤＮＡをシャッフルして、半分ずつしかオリジナルをコピーできないからね。」

メラニィ

「シフト　理香。」

メラニィ　理香モード

「今の医学では、こんな細かいことを調べるんだね。

　わたしのころは、生まれてみるまで分からないから、五体満足の子供が生まれただけで大喜びしたものよ。１０歳になるまでに天に帰る子供も多かったわ。」

セーラ

「１００％にする方法はありますか？」

冬香

「方法はあるけれど、アリムの中では、愛するべき優先順位があるみたいね。

　本当は全員を同じように愛したいと思っているけれど、差をつける必要があることも分かっているのよ。

　つまり、これ以上の差がつくことも無い様だけれど、差が小さくなることも無さそうね。」

セーラ

「オルア様は本当に愛されていますね。」

オルア

「そうね、おかげでワタシの精神が安定するわ。」

真々美、冬香、シュウピン、メラニィ、セーラ　こころの声

『うらやましいな。』

◇

夜２１時、大きなベッドに集まった７人だった。

アリム

「水曜日の夜は、冬香だね。」

冬香

「そうね。

　わたしとアリムの夜ね。

　愛情交換の前に、アリムと見つめ合いたい。」

アリム

「うん、そうだね。

　ボクは、こうやって愛する人と見つめ合う時間が好きだよ。

　見つめ合う時間が長ければ、このひとを好きになってもいいんだって、安心できるんだ。」

冬香

「そうね、わたしもアリムの瞳に映る自分の姿を見ると、こころが安らかになるわ。

　ねえ、アリム、聞いてもいいですか？」

アリム

「なあに？　どうしたの冬香、改まって。」

冬香

「わたしは、いいえ、わたしたちは、アリムのつらい過去を箱に閉じ込めるための助けに成れていますか？」

アリム

「うん、なれているよ。

　冬香たちといっしょにいる時間が楽しいおかげで、過去のつらい記憶を忘れることができているよ。

　ときどき、つらい記憶が蘇ることもあるけれど、おかげで頻度がかなり減ったよ。」

☆　医師：

☆　「過去の経験が、あなたをそうしたのですね。

☆　　でも、カセイダードに移住するのですから、過去を清算しろとまでは言えませんが、無かったこととして箱に閉じ込めても良いのではないですか。」

☆　

☆　005 【挿絵】　オルアさんと、わたしの新しい名前

冬香

「そう、それなら本当に良かったわ。」

アリム

「あるゲームのキャラクターが言っていたよ。

　幸せになることです。幸せになれば嫌なことを忘れることが出来ます。

　復讐したいと考えなくて済みます。って。」

冬香

「わたしたちがアリムの幸せになれることを願っているわ。」

アリム

「うん、ありがとう。　冬香。」

冬香

「それでは、アリム。

　そろそろ食事にしたいわ。」

アリム

「晩ごはんは、もう食べたよね。」

冬香

「アリム、おとなの言い方で、夜のデザートのことよ。

　愛情交換って言う方が、カセイダード国のひとには、馴染みがあるけれどね。」

アリム

「うん、冬香。　ボクと愛情交換してください。」

冬香

「もちろんよ、アリムの可愛い姿と可愛い声を聞かせてね。

　昨日のメラニィさんと比較して楽しませてもらうわ。」

アリム

「あ、あの冬香、ボクは攻めをしたいんだけれど。」

冬香

「ダーメ、今日は攻めから始めたくて仕方ないのよ。

　さあ、アリム、覚悟を決めなさい。」

アリム

「う、うん、優しくしてください。」

冬香

「無理。　さあ、アリム。【はじまりは、」

アリム

「いつもキス】だね。」

アリムは冬香の目を見て、唇を冬香に向けて、目を閉じた。

冬香

「良い子ね。　たっぷりと愛情交換しましょうね。」

アリムと冬香の長い夜が始まった。

つづく

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