200 10月1日(日) 神々の会議
神々の創造者 シクペリア様が任命した神様たちが集まっている。
当初の予定では、無神論者向けの王真加勢陀とシクペリア様を入れて、合計18神になる予定だったそうだが、
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
「第1神に選ばれた者は、自分自身が一番偉い存在だと勘違いしてしまいます。
勘違いさせないためにも、シクペリア様が第1神でないと困ります。」
第1神 神々の創造者 シクペリア
「わかった。理解した。分かったから、もう責めないでくれ。
第1神は、わたしが名乗ることにするから。」
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
「わたしのシクペリア様への忠誠を分かってもらえて、うれしいですわ。」
というわけで、
無神論者向けの王真加勢陀とシクペリア様を入れて、合計17神になった。
なお、無神論者向けの王真加勢陀は、神々の会議には参加していない。
神々からとりこぼされたというか、どの神にも属していない魂を全部担当することになっているから、会議に参加する必要がない。
◇
神々の席は、次のとおりである。
北(12時)
第3神 他者支配優先の神 ビグザム
北北東(12時と1時の間)
空席
北東(1時と2時の間)
第1神 神々の創造者 シクペリア
東北東(2時と3時の間)
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
東(3時)
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
東南東(3時と4時の間)
第6神 医療治癒の女神 イヤーシーア
南東(4時と5時の間)
第12神 音楽調律の女神 ハルモニア
南南東(5時と6時の間)
空席
南(6時)
第5神 武力至上主義の神 ザウス
南南西(6時と7時の間)
空席
南西(7時と8時の間)
第10神 飽きが来ない秋の絵 絵画の女神 アキエ
西南西(8時と9時の間)
第8神 願望実現の女神 グローリア
西(9時)
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
西北西(9時と10時の間)
第4神 未来知見の女神 ミサキ
北西(10時と11時の間)
第16神 政治調和の女神 サアロフィア
北北西(11時と12時の間)
空席
座っている席の近さは神々の仲の良さと比例している。
男性神は奇数で、女性神は偶数。
数字は神になった順番を指すのではなく、空いている数字を早い者勝ちで好きな数字を選んだだけ。
カセイダード王国の小中高大において、上記の神々の名前を覚えさせられるのだが、自分が属する神と両隣の神、お向かいの神の名前を言えたら上等かもしれない。
全部覚えているひとは少ないだろう。
16神のうち4神が空席だから、覚える名前が減って楽かもしれない。
◇
神々の会議では、自分たちの天祥(影響度 8分の7,8)とファン(影響度 8分の5,6)への迷惑を掛けるな!という利害調整が主な目的だ。
※ 影響度 5/8, 6/8, 7/8/ 8/8 = 影響度 62.5%, 75.0%, 87.5%, 100%
そして、影響度 8分の1,2,3,4の魂については、ニュートラル、中立として扱われる。
※ 影響度 1/8, 2/8, 3/8/ 4/8 = 影響度 12.5%, 25.0%, 37.5%, 50%
ニュートラル、中立の魂の責任者は、無神論者向けの王真加勢陀のはずだが、責任は問われない。
その代わりに、影響度が近い神が責められる。
とは言え、神々からすれば知ったことではない。
無神論者の魂は、神々から文句を言われない代わりに、神々から守護もされない。
話を変えると、守護している魂であっても、運要素は手を出せない。
せいぜい、「早く逃げろ!」と祈ることしかできない。
まあ、それでも、余程の場合は助けの手を出すのだが、現世で苦しんでいるひとには神の助けがなかったと恨まれかねない。
天国と地獄があると信じている者が多いと思うが、現世が天国であり地獄だ。
じゃあ、なにも怖いものは無いと思ってはいけない。
【信じる神がいる場合】
・天国行き相当の魂は、300年ほど属する神の【神力をチャージ】されてから転生する。
・地獄行き相当の魂は、300年ほど属する神の【初期化】を受けてから真っ白状態で転生するかどうか悩まれる。 結論が出ない場合は、夏は蒸し暑く、冬は凍る寒さの【倉庫内で保管】されて、忘れ去られる。
【信じる神がいない場合】
無神論者の魂と、「王真加勢陀」と唱えて助けを求めた魂は、王真加勢陀の意のままに処理される。選別されるのだ。
例えて言えば、中古買い取り店のような仕組みだ。
・16神が欲しそうな魂を探して、その神に売りつける。
・それ以外の魂は、下位層との入れ替えになる。
一部リーグの下位が2部リーグの上位と入れ替えされるようなイメージが近いかもしれない。
【誤解している人が多いこと】
現世に来ている魂、生まれ変わりの条件の良さは、生まれ変わる際の難易度モード設定による。
容姿が良く才能にあふれるイージーモードから、なにも長所がないウルトラハードモードがある。
そのようなウルトラハードモードに挑戦中の魂の修行の邪魔をすると、神々から嫌われて、のろわれるので注意が必要だ。
容姿は、くじ引きで決まる。
☆ 180 容姿の美しさを決定する神様はだれか 参照
◇
カセイダード王国の国教はサトス正教なので、人間関係的には住みやすいはずである。
☆ ワタシたちカセイダード王国の国教は、第14神 純愛と美しさの女神 というより、あの融通が利かない小娘と呼ばれる サトス ルウナ様を信仰しています。
☆
☆ 178 タグを見れば誰の天祥か分かる
とは言え、残念な考え方をする者も、まだまだ多い。
☆ メラニィ
☆ 「申し上げにくいことですが セーラは、いま、無視されている状況です。
☆ オルア様が行政庁の長、トップになることはもちろん、セーラが副長になることを納得していない輩が大勢います。
☆
☆ 表向きは従っているふりをしますが、私たちが見ていないところでは手の平を返しているのです。」
☆
☆ 081 バーシル換算レート 絵美とメラニィ
☆ 冬香
☆ 「もしかして、ストレスが溜まって大暴れしても、爺やに叱られない悪者を探している将軍様のお話ですか?」
☆
☆ (中略)
☆
☆ 国民を守るべき 行政庁に属しておきながら 子供のようないじめを行っていたものだけは許せません。
☆
☆ この者は公開処刑となります。
☆
☆ 082 真っ黒沢絵美? いいえ、暗黒の闇沢絵美です
◇
毎週日曜日の神々の会議では、苦情申し立てや利害調整をする。
しかし、ほとんどの場合において、トラブルの発生元は中立エリアにいる魂なので、影響度が近い神を責めるしかない。
それでも責任範囲外なので、守りたい魂を守護する神が手を出すことになる。
「そのときには、文句を言わないでください。」
と根回しをするための会議である。
また、まれに、めったにないことだが、他の神の天祥を譲り受けたりすることもある。
それから、あまりにも目に余る場合は、他の神の天祥でも、引き渡せ!と要求されることがある。
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
「じゃあ、だいたいの議題は処理できたわね。」
第3神 他者支配優先の神 ビグザム
「じゃあ、ここで帰らせてもらう。」
第5神 武力至上主義の神 ザウス
「わたしも帰る。」
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
「待って、まだ未解決の議題があるのよ。」
第3神 他者支配優先の神 ビグザム
「夫婦喧嘩は犬も食わぬ。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム と
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「だれが夫婦だ?」x2
第5神 武力至上主義の神 ザウス
「息がピッタリ合うではないか。」
第3神 他者支配優先の神 ビグザム
「お前たちは互いを嫌っているようだが、私たちからしたら、二人とも同じにしか見えない。」
第3神 他者支配優先の神 ビグザム と
第5神 武力至上主義の神 ザウス は帰って行った。
☆ シャイア
☆ 「東西というX軸で測定すれば、二人の距離は大きく離れている。
☆ しかし、南北というY軸で見れば、二人は同じ位置だからな。」
☆
☆ 182 ギアム様とサトス様は非常に仲が悪い 参照
◇
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
「それでは、いつもの話し合いをしましょうか?
ミサキ? ギアムとルウナが仲良くできる日は来るのかしら。」
第4神 未来知見の女神 ミサキ
「ヒント: 来ません。」
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ
「ルウナ? 神々は仲良くするべきだと思うのよ。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「ええ、賛成するわ。 イウラと私のように仲良くすることが大事よね。」
第4神 未来知見の女神 ミサキ
「じゃあ、ギアムを好きになれない理由は?」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「じゃあ、ミサキがギアムを嫌いになれない理由は?」
第4神 未来知見の女神 ミサキ
「証明終了ね。 わたしの目には、ふたりが仲良くするイメージが湧かないわ。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「サトスがオレのことを好きになるなら、オレもサトスのことが好きになるかもな。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「あなたが、ミサキよりもわたしのことが好きと、みんながいるところで言うならね。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「サトスよりもミサキが大好きだ。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「ねえ、もうみんなあきらめてよね。
わたしと彼は、水と油のように混ざらないのよ。
こんな話し合いをする時間があったら、紅姫、黄花、青紫の様子を見ていたいわ。」
☆ スピンオフ作品 参照
☆ 仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「それには賛成だな。
要するに、サトスはオレが嫌いな訳だ。 敵だな?」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「うーん、そうじゃなくて。わたしが【紅姫が好きで忘れられない】ように、あなたにも【好きで忘れられない存在】がいるでしょ?」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「いるかもしれないが、関係ないだろう?」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「じゃあ、質問します。
今夜あなたの寝所に2人の女性のうち、どちらか1人が来るとします。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「ふむ、それで?」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「雅さんと私、どちらに来て欲しいですか?」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「雅、絶対に、雅。」
☆ スピンオフ作品 参照
☆ みんなの安全を守ってきた「神の代行者」、パーティを追い出されたから、自分の安全を優先します。
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「わたしが本命ではない男性に興味ないのよ。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「ふむ、正当な理由だな。
だが、オレを拒否する理由にはならないぞ。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「わたしは非常に嫉妬深いのよ。
だから、わたしを絶対本命として、すべてを賭けない男性は恋愛対象外よ。
あなたは、雅さんのことだけ考えていればいいのよ。
100歩譲っても、ミサキと仲良くすればいいのよ。
わたしがイウラと仲良くするようにね。
そもそも男性から女性に声を掛ける行為が迷惑行為なのよ。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「オレは、あのとき雅に声を掛けたことが正しかったと思っている。
男性から女性に声を掛けることは間違っていない。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「あなたとは平行線ね。 合わないわ。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「オレも、そう思っている。」
第1神 神々の創造者 シクペリア
「ルウナからギアムに、アリムという天祥を渡したはずだな。
どうなった?」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「ああ、あの? わたしの天祥になったことが間違いだったと言ったアリムね。」
ルウナは機嫌が悪そうだ。
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「アリムは根が良い子だが弱すぎるな。
誰の天祥だったとしても、後悔して文句を言ったと思うぞ。
ルウナは何も悪くない。」
ナレーション
「ギアムのサトスを大事に思う気持ちが抑えきれなくて、サトスではなく、ルウナと呼んでいます。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「ギアムのそういうところが嫌いになれない要因なのよね。
まあ、でも、今回のループにおいて、あなたの天祥のアリムさんとわたしの天祥のオルアさんは融合したのか?というくらい仲が良いわね。」
第1神 神々の創造者 シクペリア
「まあ、出会い方さえ良ければ、ルウナとギアムも仲良くなったかもしれないな。」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム と
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「100回出会ったら、1回くらいは仲良くなるかな?」x2
第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ と
第4神 未来知見の女神 ミサキ こころの声
『相性は悪くないと思うけれど。』x2
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「じゃあ、恒例の神力頂戴のコーナーにしましょうか?」
第1神 神々の創造者 シクペリア
「わたしと出会ったときに言ってくれれば、神力に余裕があったのだがな。」
第1神 神々の創造者 シクペリア こころの声
『【正性知識 2000】を、私と初めて出会ったときに提案してくれたら、ルウナが犠牲にならずに現実化できたのだがな。 力を分け与えた今では10神の力で支えなければ無理だ。』
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ
「そのときは思いつかなかったから仕方ないわ。
じゃあ、みんな、いつも通り、【姉妹関係の儀式 第6段階と第7段階】を見せるから、神力を分けてね。
ギアムも見たいでしょ?」
第7神 欲求に忠実な神 ギアム
「ああ、見たい。
生意気なサトスの可愛い姿は見物する価値があるからな。」
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ こころの声
『こういう素直なところは好きなんだけどなあ。』
第7神 欲求に忠実な神 ギアム こころの声
『女性に決定権があることを守るためだから、喜んで協力する。』
☆ ギアム様とサトス様も両方ともが、決定権は女性にあると考えている。
☆
☆ 182 ギアム様とサトス様は非常に仲が悪い
神々の会議は、ルウナの【姉妹関係の儀式 第6段階と第7段階】の披露と、神々からの神力収集で終わったのだった。
第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ こころの声
『【正性知識 2000】を維持するためなら、つらくても耐えて見せるわ。
でも、私の精神がいつまで持つかしらね。』
☆ クラスターが習得することが必須(ひっす、絶対に実行しろと要求される)の正性知識も「女神」からもたらされたと判断されている。
☆
☆ 美女以上の女性の生と性を守るためにどうするべきかの会議で、見知らぬ少女が現れて、
☆ 「正性知識を覚えさせましょう。」
☆ とひとこと言って、
☆ 分厚い本(表紙は、正性知識2000 と書かれていた)を渡して消えたそうだ。
☆ その複製本をわたしたちは使用している。
☆
☆ 013 【挿絵】 医師(白石冬香)の検証 スリーカーなど
☆ 絵美
☆ 「姉妹関係の儀式 第3段階は恥ずかしく無かった
☆ と思えるくらいの内容でした。
☆ 第5段階についてですが、わたしは泣いて拒否しました。」
☆
☆ (中略)
☆
☆ 真々美
☆ 「まさか、女神様が恥ずかしい目に遭わされ続けているとかか?
☆ たしかに、女神さまが正気を保てている間に、代わりに立てる者を探し出すことが求められているが?」
☆
☆ 068 姉妹関係の儀式 第4、第5段階
ナレーション
「絵美様が泣いて拒否した第5段階よりも上の第6段階と第7段階って、どんな内容なのでしょうか?
想像がつきませんね。」
つづく。
【読者様へ】
あなたの30秒で、この作品にパワーをください。
「ブックマーク」(2点)と、広告下(↓)の【見えない場所】にある「☆☆☆☆☆評価」(2~10点)を待っています。