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185 セーラがアリムを味わう日

セーラ

「アリム様、わたしが間違っていました。

 待ち受けしようなんて、甘えていました。


 私の恩人であり、私が尊敬する冬香様を見習います。


 いいえ、わたしがアリム様を選ぶと決めた日は、あなたに歌を捧げた日です。」


☆ 153 セーラさんの歌 「だから、わたしは大雨が好き!」


アリム

「セーラさん、(りん)としてカッコいいよ。」


セーラ

「当然です。 冬香様を演じているのですから。」


冬香

「悪い気はしないわね。

 セーラさん、いい感じよ。」


セーラ

「ありがとうございます。 冬香様。


 アリム様、わたしと愛情交換して頂きます。」


セーラさんは、決心が決まった表情で、服を脱ぎ捨てた。


セーラさんのポーズや動きは大胆で格好良かった。

でも、顔を真っ赤にしながら、無理に大胆であろうとする姿勢に、いじらしさと愛らしさを感じた。


アリムは、両手を広げた。


アリム

「セーラさん、ボクを選ぶなら来てください。」


セーラさん

「アリム様、受け止めてください。」


セーラは体当たりして、アリムをベッドに押し倒した。

アリムに抱きついて、しばらくした後で、アリムの上に座って、アリムの服を脱がせた。


セーラ

「良かった。ほっとしましたよ。」


セーラは、アリムのカタナを愛おしそうに何往復も眺めた。


アリム

「恥ずかしいな。」


セーラ

「恥ずかしいと思ってもらえることは、愛情がある証拠ですね。

 屈辱的だとか思われたら、尼寺に行こうと思っていました。」


メラニィ

「そのときは、わたしのベッドに行って、わたしを待っていろ。」


セーラ

「そうですね。 メラニィ。

 なにか有った時に駆け込める場所が、あなたで良かった。

 ハイシスが貴女で幸せです。


 さあ、アリム様のカタナに保護キャップをつけて差し上げますね。」


セーラはアリムとの愛情交換に全力を尽くした。


15分後。


セーラは、灰色の保護キャップを取り外して、先を縛って、天高く掲げて、ふたりを見守ってくれたみんなに見せた。


セーラ

「アリム様に、愛情交換して頂きました。

 セーラは、悲願を達成しました。」


セーラは、みんなの拍手に包まれた。


オルア

「おめでとう。セーラさん。

 わたしが選んだアリムは最高だったでしょ。」


セーラ

「ええ、最高です。

 もっと早く決心すれば良かったです。

 これから、取り返します。」


セーラは、灰色の保護キャップを冷蔵庫に入れた。

それから、セーラはアリムのところに戻って、アリムにキスをした。


セーラ

「これからは、わたしもアリム様を美味しく頂きますわ。」


アリム

「セーラさんの嬉しそうな顔を見れて、ボクもうれしいよ。

 セーラさんは嫌がっているんじゃないか?と不安だったんだ。」


セーラ

「わたしは、乙女の恥じらう姿が一番かわいいと信じる派ですからね。」


セーラはやさしく微笑んで見せた。


アリムとセーラは、みんなに見守られながら、キスをして、抱きしめ合った。


シャイア

「おめでとう。アリムさん、セーラさん。


 昼食後は、絵美さんの番だな。

 ラストチャンスかもしれないからな。」


絵美

「分かっているわ。」


つづく


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