182 ギアム様とサトス様は非常に仲が悪い
シャイア
「転生とか前世とか来世について、信じているようで安心した。」
真々美
「もちろん信じてはいたが、アリムさんという実例を知った今では、わたしたちには常識になっているな。」
シャイア
「アリムさんは転生者なのか?」
アリム
「今から、数十年後の未来からの転生です。
ただし、ボクが知っている未来とは、年表的な年月の差異があると感じています。」
シャイア
「ふむ、アリムの情報をもう一度見るとしよう。」
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アリム サーパース
天祥: 第7神 欲求に忠実な神 ギアム
"One in a hundred beauty as long as you're in my sight. by Satoss Rouna"
「わたしが見ている限り、100人に1人の美しさ。 by サトス ルウナ」
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冬香
「欲求に忠実な、ねえ?
そういう意味では、アリムの欲求に対する素直さは足りないと思うわ。」
真々美
「しかし、欲求に忠実にされたら、女性の身の安全はどうなるんだ?」
オルア
「サトス様の
「女性が生と性を守れますように!」
という本願と反するわね。
敵じゃない。
わたしとアリムは、ゆるされない仲だったの?
ドラマみたい。」
シャイア
「ああ、確かに。
ギアム様とサトス様は非常に仲が悪いが、北のビクザムと南のザウスからしたら、なぜケンカしているのか理解に苦しんでいると有名だぞ。」
シュウピン
「どういうことですか?」
シャイア
「東西というX軸で測定すれば、二人の距離は大きく離れている。
しかし、南北というY軸で見れば、二人は同じ位置だからな。」
メラニィ
「言っていることが分からない。」
シャイア
「東西というのは、男性から女性に声を掛けるべきか?
女性から声を掛けられるまで、男性は待っているべきか?
という違いだな。」
セーラ
「とすると、南北は、女性の意思ですか?」
シャイア
「正解だ。 決定権は女性にあるか? 男性にあるか?
という考え方だ。
ギアム様とサトス様も両方ともが、決定権は女性にあると考えている。」
オルア
「それなら、ケンカする必要はないじゃない。」
アリム
「だから、南北の神は理解に苦しんでいるんだよ。
過去に、二人の間になにか行き違いがあったんだろうね。」
オルア
「仲直りしてもらうことはできないの?」
アリム
「それがどれくらい無理な相談かというと、
「ボクにオルアと別れなさい。」
と説得するようなものかな。」
オルア
「ぜったいダメなことね。」
アリム
「その通りだね。」
つづく
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