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181 光の美女や風の美女としての値打ち

シャイア

「話を、まとめようか?

 イウラ様は容姿には関与されていないのですか?

という質問の答えだが、感じ方によるな。」


オルア

「感じ方とは?」


シャイア

「イウラ ノータ様は、容姿の割り当てを、公平にくじ引きで決めている。

 これを、関与していると言えるかどうかは個人の感じ方だ。


 宝くじのような抽選で、どれくらい美しい容姿、例えて言えば、自動車がもらえるかが決まる。」


冬香

「自動車に例える理由は?」


シャイア

「毎日、きれいに磨いて、定期的に整備に出してもいいし、そうしなくてもいい。」


真々美

「維持する方が大変ということだな。」


シャイア

「そして、もっとも大事なことは、自分の身体を次に使用する者が誰か分からないということだ。」


冬香

「次の所有者の精神構造や考え方が予測できないということね。」


シャイア

「その通りだ。

 まずは、将来生まれてくる子供だ。

 16神の中の誰の影響下にある魂が入っているか予測できない。」


オルア

「それって、敵対勢力の魂が入っているかもしれないと?」


シャイア

「それを防ぐために、カセイダード王国の国教はサトス正教を選んでいる。

 小中高大の各教育課程で、ズルい者がいれば、除去している。

 除去された者が、どうなるかについては、以下省略だ。」


みんなが深刻になにかを考え込んでいた。



シャイア

「ところで、この世界の私はどうして、あそこまで容姿が劣化したのか?

 アリムさんは、なにか理由を知らないか?」


アリム

「理由と言われても、その社交場で一番魅力的な男の人と結婚されました。

 ボクが知っているのは、それだけです。」


シャイア

「男の人か、それだな。

 もったいない。 美人扱いされたわけか。」


絵美

「美人扱いって、もしかして、

  「したいだけなら美人として!」

というときに使うときと同じ意味ですか?」


シャイア

「そのとおりだ。

 男の子を太陽電池とすれば、

 男の人は巨大風車みたいなものだ。


 まぶしい太陽の光を当てれば、巨大風車は回るのか?

 強い豪風を当てれば、太陽電池は発電するのか?


 ということだな。」


真々美

「光の美女や風の美女としての値打ちが発揮されないわけだな。」


シャイア

「そのとおり。

 穴の開いたコップに、自分の血を注ぐ方がまだマシだ。

 無駄な行為と気付いて、すぐに中止することができるからな。」


冬香

「そのたとえで言えば、オルアとアリムの相性は最高ということね。」


シャイア

「ああ、その通りだ。

 アリムさんの幸せそうにゆるんだ表情を見ていて、ホッとしている。

 オルアさん、無理な注文をするが、アリムと添い遂げて欲しい。」


オルア

「ええ、まかせて!

 3つ先の来世までナイトバインド済みです。」


シャイア

「それは、すごい。

 おめでとう、アリムさん。」


アリム

「ありがとうございます。」


つづく


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