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164 300年前のモンテマニー公爵との思い出

宝物庫の準備室


メラニィ

「拝見いたします。」


 【最後に残った分厚い本】を見たメラニィは、肩を震わせていた。


 本の中には、モンテハート大公爵をスリムにして髪の毛をふさふさに美化した姿と、となりに座る美しい女性の姿があった。


モンテハート

「メラニィ、笑いをこらえているのだろう。

 おかしくて、たまらない気持ちは分かる。

 だが、もてない男の気持ちだと思って、そのまま笑いをこらえて欲しい。」


 メラニィの両目から、涙が落ちた。


メラニィ

「モンテマニー公爵様。

 あなたは大事に思ってくれていたのですね。」


モンテハート大公爵

「そう、大公爵になる前のご先祖様、モンテマニー公爵だ。

 まて、メラニィ、なぜ、その名を知っている?」


メラニィ

「わたしの前世、正確には、この身体の前世の記憶、このデザインの身体を使っていた者の記憶です。」


<記憶 その1>


理香 (回想)

「公爵様、黄庵(おうあん)様が注意しないからといって、脂っこいものばかり食べたら健康によくありません。

 わたしが健康食を作りましたから、食べてください。」


モンテマニー公爵 (回想)

「そうは言うが、わしの好物を取り上げないでくれ。」


<記憶 その2>


理香 (回想)

「いい感じに、お身体が引き締まってきましたね。

 頭の毛も増えてきました。

 これなら、わたしと歩いても、それほど見劣りしませんわ。」


モンテマニー公爵 (回想)

「そうか、理香の笑顔が見れるのなら、苦しんだ甲斐があったな。」


<記憶 その3>


理香 (回想)

「たとえ、わたしが15の小娘で、公爵様が50の大人だとしても、愛情交換する以上は対等ですからね。」


モンテマニー公爵 (回想)

「わしのようなモテない婚期を逃した男性を相手にしてくれるのか?」


理香 (回想)

「もちろんですわ。 わたしは、あなたの【最初で最後の女性】になりますわ。」


<身体の記憶 おわり>



ナレーション

「理香については、下記を読み返してください。」


☆ 理香(りか)ちゃーん、黄花(おうか)にそんな態度を取るなんて、偉くなったわねえ。

☆ 

☆ 086 万能で最強のルナです


ナレーション

「黄庵については、スピンオフ作品をお読みください。」


☆ 仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。

https://kakuyomu.jp/works/16818093078010169705



メラニィ

「ええ、これは、わたしの机に飾っておきます。

 誰にも渡しません。」


モンテハート大公爵

「メラニィさん、ひとつ聞いてもいいか?」


メラニィ

「なんですか?」


モンテハート

「メラニィさんと、愛人契約をしたとき、もしも、わしが寂しい独り身だったら、人生の伴侶になってくれたか?」


メラニィ

「・・・」


モンテハート

「いや、身の程知らずなことを言ってしまった。

 聞き流してくれ。」


メラニィ

「人生の伴侶になったと思います。

 ただし、他の女性に気が行かないように、毎晩毎晩、吸血鬼のように、元気をしぼり尽くしたでしょうね。」


モンテハート

「うれしい言葉だ。

 さて、そろそろ戻る時間が来たようだ。


 わしなんかに言われたくないだろうが、残りの人生を幸せに暮らして欲しい。」


メラニィ

「ええ、モンテマニー公爵のように愛してくれる殿方が見つかりましたから。」


モンテハート

「アリム様か?」


メラニィ

「そうです。

 年齢 イコール 彼女いない歴のアリム様です。」


モンテハート

「そうか、さらばだ。」


メラニィ

「良い来世を!」


【読者様へ】


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