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153 セーラさんの歌 「だから、わたしは大雨が好き!」

 メラニィさんとシュウピンさんが予想よりも早く、アリムと愛情交換を済ませた。


メラニィ

「シュウピン、おめでとう。」


シュウピン

「メラニィ、あなたも、おめでとう。」


アリム

「ぐうー。」


アリムは疲れたのか、寝てしまった。


シュウピン

「あの、その、絵美様。

 セーラは、アリムさんとは愛情交換を済ませたのでしょうか?」


絵美

「いいえ、まだよ。

 お風呂場で、お胸をアリムさんに体験してもらっただけね。」


メラニィ

「お胸ですか?

 それでも、予定よりは早いですね。」


☆ セーラ

☆ 「手をつないで歩くまでですね。」

☆ 

☆ 112 25日目 アリムの回復祝い&お泊り会


シュウピン

「それで、絵美様は、どうされますか?

 アリム様に起きて頂きましょうか?」


絵美

「いいえ、わたしは、セーラさんの次にするわ。

 シュウピンさんに、お願いされたことを覚えているからよ。」


☆ シュウピン

☆ 「という訳で、絵美様にお願い申し上げます。

☆  わたし、メラニィ、セーラが、アリム様と恋人になるまで、アリム様と恋仲(こいなか)になることはお待ちいただけませんか?

☆  絵美様なら、7人目の相手としてでも、アリム様と恋仲(こいなか)になれる可能性は100%です。

☆ 

☆  もちろん、すぐには【愛情交換】できないことは変わりませんが。」

☆ 

☆ 090 すぐには出来ないよね 参照


シュウピン

「絵美様、ありがとうございます。」



翌朝、つまり、8月27日(日)の朝


絵美、真々美、冬香、オルア、アリム、シュウピン、メラニィ、セーラの8人は、朝ごはんを食べていた。


 アリム、オルア、真々美、冬香、

[     テーブル       ]、

 絵美、セーラ、メラニィ、シュウピン。


という初日に決めた順番で席に座っていた。


8人は、食事をしながら話をしている。


絵美 こころの声

『シュウピンさんとメラニィさんは、とても満たされた表情をしているわね。

  もう、思い残すことは無い!

  でも、あと何回か、おかわりが欲しい。

 というところね。


 セーラさんは、ホッとしてる感じね。』


絵美

「シュウピンさん、昨夜はよく眠れましたか?」


シュウピン

「え、ええ、それはもう深く深く眠れました。」


 うれしそうに顔を赤くしている。


絵美

「メラニィさん、昨夜はよく眠れましたか?」


メラニィ

「眠れたような、眠れなかったような、はっきりしない感じです。」


絵美

「セーラさん、昨夜はよく眠れましたか?」


セーラ

「ええ、安心感がある眠りでした。」


絵美 こころの声

『真々美、冬香さん、オルアさんは、罪悪感からか静かね。

 でも、イヤそうでないから、ひと安心ね。』


絵美

「真々美、冬香さん、オルアさんは、どうだったの?」


絵美 こころの声

『聞かなくても、わかるけれど、いちおう聞こうかしら?』


真々美

「ああ、良く眠れた。」


冬香

「ええ、仲良くなるというお泊り会の目的は達成できたわ。」


オルア

「また、みんなで集まりたいね。」


絵美

「アリムさんの御感想は?」


アリム

「みんなにボクという人格を受け入れてもらえて、うれしいです。

 カセイダード王国に移民申請して、正解でした。」


絵美 こころの声

『みんなと愛情交換できたことよりも、人格を否定されなかったことを喜んでいるのね。』


シュウピン こころの声

『やはり、アリム様は私と同じような心の傷をもっているのね。

 ふたりで傷をなめあいつつも、前に向かって進める関係になりたいわ。』


メラニィ こころの声

『アリム様は純情すぎるな。

 人間の裏と表、正義と悪を知っている私が、お守りするべきという使命を感じる。』


絵美

「えーっと、セーラさん。

 食事のときに言うべきではないかもしれないけれど・・・」


セーラ

「はい、絵美様。

 いかがされましたか?」


絵美

「アリムさんとの愛情交換がまだなのは、セーラさんとわたしだけになったわ。」


セーラ

「そうですか?

 シュウピン様、メラニィ、おめでとうございます。」


オルア こころの声

『ああ、なるほどね。

 セーラさんは、メラニィさんと姉妹関係の儀式に相当するものを済ませたのね。』


☆ 司会(中路真々美)

☆ 「姉妹関係の上下を明確にするために、呼び方を変えている。

☆  そして、姉妹関係が無事に成立したら、直接の姉妹は呼び捨てで呼び合う。

☆  そのことから考えると、わたしとオルアが呼び捨てで呼び合っていることは、周囲からすれば特別な関係に見えるだろうな。」

☆ 

☆ 022 【挿絵】 5日目 冬香とオルアの姉妹関係の儀式


絵美

「それで、セーラさんは、アリムさんとの愛情交換は、いつごろ出来そうですか?」


セーラ

「そうですね。

 急いだほうが良さそうなので、来週の私の曜日である土曜日を希望します。

 昼間にデートして、夜に愛情交換をお願いします。」


絵美

「そ、そう。 うれしいわ。

 アリムさん、その翌日に、わたしと愛情交換しましょうね。」


アリム

「は、はい。

 セーラさん、絵美さん、よろしくお願いします。」


セーラ

「とは言え・・・」


絵美

「セーラさん、なにか必要な準備があるの?」


セーラ

「アリム様と私の【愛情交換の期待度】をあげることだけは、いまから実行したいです。

 みなさん、お時間をちょうだいできますか?」


絵美

「真々美?」


真々美

「ああ、もちろんだ。

 問題無いよな、シュウピンさん。」


シュウピン

「ぜひ、お願いします。」


冬香

「1時間くらいあれば大丈夫ですか?」


メラニィ

「セーラ、1時間でできるだけアリム様との【愛情交換の期待度】をあげてくれ。」


セーラ

「ありがとうございます。

 では、10分ほど、おつきあいください。


 アリム様へのラブソングを歌います。


 わたしの想いをのせて歌いますので、アリム様に伝わりますように・・・」


アリム

「ラブソングを(ささ)げてもらえるなんて、うれしいです。」


オルア

「アリム、今度、わたしも歌うから聞いてね。」


アリム

「うん、楽しみにしているよ。」


セーラ

「では、デバイスでカラオケと字幕を流します。」


 リビングのディスプレイに、歌のタイトルと作詞者が表示された。


==============

タイトル

だから、わたしは大雨が好き!


作詞、作曲: サアロフィア


ピアノ音源

https://youtu.be/yede-mM8wTI


ボーカル付き

https://youtu.be/BX0Z33ZPWpI

==============


セーラが、アリムのために、ラブソングを歌い始めた。


セーラ

「わ・た・し・のカレンダーの丸しるしは、3の倍数の日についてるの。

    3, 6, 9,

   12,15,18,

   21,24,27,

   30


 ナイトバインド 3番目、あなたと過ごす夜の日よ。


 1番目の彼女が、あなたを見つけたとき、あなたは河原の小石だったわ。

 セリフ 「だって、全然気づかなかったもの。」


 2番目の彼女が、あなたを見つけたとき、あなたは光点滅していたの?

 セリフ 「ええ? そんなの知らないよお。」


 3番目の私が、あなたに気付いたとき、大雨のせいで元気がなかった!

 いつも速足で歩く私が、ゆっくりとしか歩けなかったわ。

 そのとき、視界の、左端で、光る貴方を見つけたのよ。


 思い切り、左を向いたら、両手に花の、あなたがいた。


 気付いたら、あなたたちに近寄って、質問していたのよ。

 セリフ 「3番目は、空いてますか?」


 1番目の彼女と2番目の彼女がアイコンタクトしたあとで、

 セリフ 「空いてるわ。」

と返事をしてくれた。


 電光石火の反応で、

 セリフ 「わたしを3番目にしてください。」

と申し込んだよね。


 1番目の彼女と2番目の彼女は、「地味な子なら安心」と思ったそうよ。


 ナイトバインド 3番目 ギリギリセーフで駆け込んだわ。



わたし

「ギリギリセーフ」


車掌さん

「駆け込み乗車は、ご遠慮ください。」


わたし

「電車の駆け込み乗車はしないけれど、恋の駆け込みは()められないわ。」



 あの日が、もしも晴れだったら、速足のわたしは、貴方に気付けなかったはず。


 だから、わたしは大雨が好き!」


 カラオケが終了した。


セーラ

「みなさま、ご清聴ありがとうございました。」


絵美

「素敵な歌声だったわ、セーラさん。」


シュウピン

「セーラの歌唱は聞きほれますわ」


メラニィ

「ナイトバインド制度があるカセイダード王国だからこそ、生まれた歌詞だな。」


オルア

「女王様は、作詞と作曲もできるのね。

 なんでもできるのかしら?」


 みんなは、アリムの感想を知りたいと思って、アリムに注目した。


アリム

「こんなに、うれしいことはないよ。

 カラオケで愛を、ラブソングを歌ってもらえるなんて、感激だよ。」


 アリムは、泣いて感動していた。


絵美、真々美、冬香、オルア、シュウピン、メラニィ こころの声

『『『『『『カラオケの練習が必要ね。』』』』』』


セーラ

「アリム様、私の想いが伝わって、うれしいですわ。

 それでは、次の土曜日は、11:00にお迎えに参ります。」


アリム

「はい、楽しみにしています。」


セーラ

「みなさま、付き添いのために、お時間を割いて頂けますか?」


絵美、真々美、冬香、オルア、シュウピン、メラニィ

「「「「「「OK!」」」」」」


 シュウピンさん、メラニィさん、セーラさんは、10時半に、アリムたちの家を去って行った。


【お知らせ】

 今後は、アルファポリス様の方で、先行公開します。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/889482216/729880845

 「お気に入りに追加して、お待ちくださいね。」

【読者様へ】


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