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147 美味しそうな腕立て伏せ

 ボクたちは、運動器具がないフローリングエリアに移動した。


オルア

「次は、腕立(うでた)()せをします。

 ひとによって、お(すす)めする方法が、(こと)なります。


 手をグーにして、拳立(けんた)てをするひとや、

 親指1本でする(かた)も、いらっしゃいますが、

 わたしのおすすめは、手はパーに広げて、(わき)()めてするタイプです。


 まあ、見る方が(はや)いですね。」


 オルアは、(ゆけ)に手を付けて、両足をそろえて、腕立て伏せを開始(かいし)した。

 10回で()わらせた。


アリム こころの声

『スポーツブラなのに、(むね)谷間(たにま)が見えないなあ。


 まあ、目のやり場に(こま)らなくて(たす)かるけれど・・・

 もし見えたら、鼻血が出て、オルアたちに(きら)われるかもしれない。』


オルア

「まあ、こんな感じです。


 回数は、10回で良いです。

 ()れてきたら、回数を()やすよりも、ゆっくりと行う方が効果(こうか)が高いと考えます。


 50回できたとか持久力(じきゅうりょく)耐久力(たいきゅうりょく)(ほこ)(かた)も多いですが、わたしの好みではありません。


 では、アリムもやってみて!」


 ボクは、オルアの真似(まね)をして、腕立て伏せを始めた。

 5回目ができたとき・・・


オルア

「アリム、そこで STOP(ストップ)

 中断(ちゅうだん)して。


 動作フォームが(くず)れたわ。


 (いま)のアリムの体力は、5回ね。」


アリム

「まだ、やれるのになあ。」


オルア

「くずれたフォームで実施しても、意味ないのよね。

 御手本(おてほん)(だれ)(たの)もうか?


 シュウピンさん、お願いします。」


シュウピン

「はい、オルア様。」


 シュウピンさんは、腕立て伏せの実演(じつえん)を見せてくれた。

 胸の谷間は見えないけれど、十分にセクシーだった。


オルア

「どう、アリム。

 どの角度(かくど)から見ても、素敵(すてき)でしょ。」


アリム

「うん、とてもドキドキするよ。」


オルア

「アリム、わたしには、ドキドキしなかったの?」


アリム

「オルアには、いつもドキドキしているよ。

 バレていると思ったけれど・・・」


オルア

「それは、心臓(しんぞう)(わる)いわね。」


 とか、言いながら、オルアは後ろから()きついてきた。


 ボクは、みんなに見られていることもあって、顔が真っ赤になっていたと思う。

 その様子を見て、オルアは満足したようで抱きつくのを()めてくれた。


アリム

「もしかして、ボクの腕立て伏せを見ても、5回目からは、

  ドキドキしなかった。

って、ことなの?」


オルア

「その通りよ。

 余裕(よゆう)を感じない様子で、腕立て伏せをされてもね。

  「ああ、(よわ)そうな個体(こたい)ね。」

って、しらけるわ。


 やわらかい表現(ひょうげん)をすれば、恋愛対象外れんあいたいしょうがいで、興味(きょうみ)なしフォルダに移動って感じね。」


アリム

「それは、(きび)しいね。」


オルア

「それに対して、わたしやシュウピンさんの腕立て伏せを見て、美味(おい)しそうって、思ったでしょう。」


アリム

「うん、思った。」


オルア

腕力(わんりょく)が強いと魅力的(みりょくてき)というけれど、閾値(しきいち)()える程度の腕力は最低限必要なのよ。


 だからね、アリム。


 あなたは、もっともっと、美味(おい)しくなるわ。


 1か月後を楽しみにしているわ。」


アリム

「うん、楽しみにしていてね。」


真々美

「さあ、アリム。

 わたしたちの腕立て伏せも見てもらおうか?」


アリム

「うん、模範演技(もはんえんぎ)だね。

 よろしくお願いします。」


 みんなの腕立て伏せは、優雅(ゆうが)にゆっくりと余裕(よゆう)を感じさせるものだった。


 スポーツブラをした状態でも、身体のラインが美しいことは良く分かった。


アリム こころの声

『きわどい水着を着たグラビアアイドルよりも、よっぽどドキドキさせられた。


 胸の谷間を見せなくても、健康で元気な(きた)えられた身体は、十分(じゅうぶん)性的魅力(セックスアピール)になるんだな。


 ボクも、こうなりたいな。


 だから、久しぶりに、(きん)トレを始めよう。』


 ボクは、やる気を感じていた。


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