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【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。《書籍化》  作者: サアロフィア
第23章 おいしそうな身体をつくろう

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144 けんすい5回できるかな

 一般的に、子供のころの方が腕力が強いらしい。


アリム

「へー、そうなんだ。」


オルア

「 Use it ? or Lose it ?

 使(つか)いますか? それとも、(うしな)いますか?


 単純(たんじゅん)(はなし)よ。」


アリム

「お受験(じゅけん)ママの影響(えいきょう)だったんだね。」


オルア

「お受験(じゅけん)パパだと、凶悪度(きょうあくど)は10倍になるわ。

 本当(ほんとう)に、男性(だんせい)どもは・・・」


アリム こころの声

『男性に(かか)わる(はなし)は、地雷(じらい)(おお)いな。


 ボクが愛されていることが、(たから)くじで一等賞(いっとうしょう)を当てるくらいの奇跡(きせき)に思えてきたよ。』


アリム

「ねえ、オルアは、懸垂(けんすい)得意(とくい)なのかな。

 模範演技(もはんえんぎ)を見せて欲しいな。」


 オルアは、表情を笑顔に変えてくれた。


オルア

「ふふん、見てなさい。

 オルア(さま)の美しいストローク運動を!」


 オルアの懸垂(けんすい)見事(みごと)だった。


 きれいに()びた背筋(せすじ)と両足でできる曲線(きょくせん)が、ガタツキなしに上下する様子(ようす)(うつく)しかった。


 オルアは、あっという間に、5回の懸垂を終えた。


アリム

「フォームというか身体の姿勢(しせい)が、とても美しかったよ。」


オルア

「どう?

 ()(なお)した?」


アリム

「うん、うん。」


アリム こころの声

『うわあ、どうしよう。

 リトルアリムが元気になってきちゃった。

 あ、でも、スポーツウェアのおかげで、ばれないよね。』


 丸いカバーのおかげで、気づかれなかったようだ。


オルア

「真々美、冬香、絵美様?

 模範演技できそう?

 それとも、シュウピンさんたちの後にする?」


真々美

「いや、大丈夫だ。

 すぐできるぞ。」


 真々美の懸垂は、5回とも力強(ちからづよ)かった。

 もちろん、美しかった。


アリム

「すごいね。 真々美。」


真々美

「まあな、前世は、戦士(せんし)武闘家(ぶとうか)かと思うくらい、デスクワークよりもスポーツの方が得意(とくい)なんだ。」


アリム

「前世は、一流(いちりゅう)剣士(けんし)だったのかもしれないね。」


真々美

「ああ、そんな気がするぞ。」


☆ 妖刀斬 紅丸 思念波

☆ 『おっしゃるとうりでございまする。

☆ どうか 紅姫に私を握るように おっしゃってください。』

☆ 真々美

☆ 「アリムの小説が私たちの前世の話だったとは、今も驚きだな。

☆  それで? 私はどうすればいい?」

☆ 

☆ 087 紅姫、黄花、青紫の神器 参照


冬香

「じゃあ、わたしも。」


 冬香の懸垂も、安定(あんてい)していた。


アリム

「すごいね。 冬香。」


冬香

医者(いしゃ)は、体力勝負(たいりょくしょうぶ)だからね。」


絵美

「次は、シュウピンさんね。」


シュウピン

「はい、絵美様。」


 (すず)しい顔で懸垂したシュウピンさんには、クールビューティーって言葉が似合う気がした。


絵美

「メラニィさんの(ばん)よ。」


メラニィ

「よーく見てろよ、アリム様。」


 元気よく懸垂したあとに、(うで)(ちから)こぶを作って見せたメラニィさんの笑顔は(かがや)いていた。


絵美

「セーラさん、行けそう?

 無理(むり)しなくてもいいわよ。」


セーラ

「やってみます。」


 セーラさんは、余裕(よゆう)は感じられなかったけれど、5回の懸垂をギリギリ()()げたのだった。


絵美

「最後は、わたしね。

 アリムさん、よーく見ててよ。」


 絵美は、涼しい顔で無表情(むひょうじょう)に、5回の懸垂(けんすい)をこなした。


アリム

「絵美さん、余裕(よゆう)だね。」


絵美

「まあね。

 真々美も見たわよね。


 わたしは、(ふと)っていないわ。」


真々美

「いや、絵美、その件は、本当に失言(しつげん)でした。

 ゆるしてください。」


絵美

()かればいいのよ。

 見た目だけでなく、中身(なかみ)筋肉(きんにく)維持(いじ)しているわ。

 わたしは、ね。」


☆ プチンって音が聞こえた。

☆司会(中路真々美)

☆「あれ? なにか切れました?

☆ もしかして、絵美、太った?

☆ 総責任者をしているから運動不足じゃない。」

☆ 015 白沢絵美様は、お見通し 参照



オルア

「さてと、お待ちかねのアリムさんの(ばん)よ。

 まずは、1回を目指(めざ)してみようか?」


アリム

「はい、がんばります。」


 ボクは、両手でしっかりと鉄棒を(にぎ)った。


アリム こころの声

『なんとしても、1回はできなきゃ()ずかしいな。

 高校1年生のころは、何回でもできたんだから、きっと大丈夫なはずだ。』


アリム

「ううーん。」


 1回はギリギリ持ち上がった。

 しかし、2回目は(うで)に力が入らなかった。


オルア

「懸垂も1ヵ月くらい続ければ、できるようになるわ。

 だけど、週2回を目安(めやす)にしてね。

 毎日したら筋肉(きんにく)回復(かいふく)できないから、無意味になるわ。」


アリム

「はい、週2回、続けるようにします。」


オルア

最後(さいご)は、歩く姿勢(しせい)ね。」


 オルアが指さした方向に、ボクたちは歩き出した。


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