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143 理想の体重の目安

 美女7人とボクは、オルアが指さした懸垂(けんすい)の運動器具に移動した。

 身長170cmくらいのボクの頭より高い位置に鉄棒があった。


オルア

「アリム?

 太り過ぎの体重って、なんkg(キログラム)()すと思う?」


アリム

「身長-110 かな?

 ボクの場合は、

 170cm-110=60kg

が、適正(てきせい)体重(たいじゅう)かな?」


オルア

「まあ、BMI (Body Mass Index)はボディマス指数(しすう)()いけれど、成人用だからね。


 幼児(ようじ)にはカウプ指数、学童(がくどう)にはローレル指数を(もち)いるけれど、知らないひとの方が多いわ。

 だから、【カセイダード王国】では、(ほか)基準(きじゅん)判断(はんだん)します。」


アリム

「その基準は、なにですか?」


冬香

懸垂(けんすい)で、1回以上、自分の身体を持ち上げられるか?

 鉄棒の逆上(さかあ)がりができるか?

 (わき)()めた【腕立(うでた)()せ】を、1回以上できるか?」


アリム

「けっこう、(ゆる)い基準ですね。」


真々美

「そうでもないぞ、できないひとは意外と多い。


 (とく)に、肥満(ひまん)男性(だんせい)(かお)がイマイチなだけではなく、性格(せいかく)まで(ゆが)んでいるからな。」


絵美

「はーい、真々美、落ち着いて。

 この場には、そんな男性はいないわよね。

 素敵(すてき)可愛(かわい)いアリムさんの前でしょ!」


冬香

「真々美も、(いや)記憶(きおく)は、(はこ)に入れて(ふう)をしましょうね。」


真々美

「すまない。」


冬香

「まあ、(ふと)りすぎると、感情を制御(せいぎょ)する物質(ぶっしつ)必要(ひつよう)箇所(かしょ)(とど)けにくくなるのよ。


 その結果、思いあがった・・・」


絵美

「はーい、冬香さんも、そこまでにしましょうね。」


アリム

「真々美と冬香も苦労(くろう)したんだね。

 その気持ちは、よーく分かるよ。」


 ボクも、悲痛(ひつう)表情(ひょうじょう)()かべてしまったようだった。


 その証拠(しょうこ)に、オルアに()きしめられた。


オルア

「アリム、大丈夫(だいじょうぶ)よ。

 わたしが、ついているからね。」


アリム

「ありがとう、オルア。」


 絵美は、真々美と冬香のふたりを()()せた。


絵美

「真々美、冬香さん、大丈夫だからね。


 その個体(こたい)どもは、自宅封印(じたくふういん)で足りないなら、軍人訓練施設ぐんじんくんれんしせつに入れてシェイプアップさせてもいいわよ。


 それとも、わざと脱走(だっそう)させて、以下省略(いかしょうりゃく)というのは、どうかしら?」


真々美

「え、絵美?」


冬香

「え、絵美様?」


絵美

「いままで、大変(たいへん)だったのよね。

 で、どうしようか?」


 絵美の笑顔を見て、真々美と冬香は、気持ちが落ち着いた。


真々美

保留(ほりゅう)で。」


冬香

後日(ごじつ)検討(けんとう)で。」


絵美

「そお?

 わたしの私見(しけん)では、このまま自宅封印(じたくふういん)して、運動不足で自滅(じめつ)してもらう方が無駄(むだ)なコストが()からなくて()いと思うわ。


 それこそ、ベーシックインカムの本領発揮(ほんりょうはっき)よね。」


 絵美の(くろ)笑顔(えがお)を見て、真々美は冷静(れいせい)になった。


真々美

「絵美、まずは、アリムの懸垂(けんすい)を見守ろうか?」


冬香

「絵美様、そうしましょう?

 ねっ?」


絵美

「まっ、いいけどね。」


真々美 こころの声

『絵美の方が、(やみ)(ふか)いということを(わす)れていた。

 やばかった。』


冬香 こころの声

『わたしの暗黒面(あんこくめん)よりも強烈(きょうれつ)御方(おかた)が絵美様だということを思い出したわ。』





オルア

「というわけで、自分の体重を支えるだけの腕力があれば良いということよ。」


アリム

「でも、子供の場合は無理(むり)じゃない。」


オルア

(ぎゃく)よ。

 赤ん坊が母親にしがみつく腕力は、大人(おとな)(おどろ)くほど、(つよ)いわ。


 さっきの雲梯(うんてい)だって、子供の方が軽々(かるがる)とクリアするわ。」


アリム

「えっ? そうなの?」


オルア

「そうよ、最近の親が、子供の勉強を優先させ過ぎた結果、こどもの腕力が落ちてきただけだからね。」


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