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141 スポーツブラと美女の腹筋

アリム

「みんな、お()たせしました。

 あれ?

 まだ、来てないのか?」


 ボクは(あた)りを見まわしたが、スポーツ器具のようなものは少なかった。


 雲梯(うんてい): 梯子(はしご)をアーチ状にしたような(かたち)で、両手でぶら下がりながら、端から端まで移動する運動器具。


 懸垂用(けんすいよう)の鉄棒: 両手を引き寄せて、鉄棒よりも上まで頭を引き寄せる運動器具。


 平均台: 角材を横にしたような細い道を渡る運動器具。


アリム

「あとは、大きな鏡があるくらいで、(いた)()、フローリングだけだな。」


 ボクは、ひととおり(なが)めていた。



オルア

「アリム、お待たせ!」


アリム

「うん、来てくれて良かった。

 更衣室から出る場所を間違えたかと思ったよ。」


オルア

「だから、いっしょに着替えようとしたのよ。」


アリム

「でも、ほかの男性にオルアの着替えを見られたくないんだよ。」


真々美

「このエリアに居る男性は、アリムだけだぞ。」


冬香

「住み分けされているから、そんな心配はいらないわ。」


アリム

「えっ? どういうこと?」


絵美

「すでに、だれかが説明したと思うけれど、ここはクラスターの「女の人」限定エリアだからね。」


アリム

「えっ? ここも限定エリアなのですか?」


真々美

「うーん、長くなるから今度説明することにしようか?」


冬香

「外に食事に行った時も男性を見かけなかったでしょ。」


アリム

「そうでしたね。

 女性専用車両のようなものが、ずいぶんと多くあるのですね。」


オルア

「カセイダード王国では、かなり多いわよ。」


絵美

「じゃあ、筋トレを始めましょうか?

 でも、その前に・・・


 アリムさん、どうよ、わたしたちのトレーニングウェアは?」


アリム

「えーっと、ちょっと待ってね。」


 ボクは、みんなのトレーニングウェアを(なが)めた。


 センターラインにジッパーがあるタイプのスポーツブラで、Yve(イベ)のロゴがあった。

 えり開き部分は小さくて、胸の谷間は見えなかった。


 ボトムズは、(ひざ)の5cmくらい上まである長めのタイプだった。

 

 それぞれのパーソナルカラーが決まっているようだった。


 オルアは、ピンク。

 真々美は、ホワイト。

 冬香は、インディブルー。

 シュウピンさんは、イエロー。

 メラニィさんは、パープル。

 セーラさんは、グレー。

 絵美さんは、スカイブルー。


アリム こころの声

『この中で、一番(いちばん)(おお)きい(むね)はシュウピンさんだな。

 みんな、おなかが()()まっていて、魅力的(みりょくてき)だな。


 あれ? オルア、真々美、冬香の(むね)のサイズが、いつもより(すこ)(ちい)さい()がする。』


アリム

「みなさん、とても美しいです。

 大きな胸と(きた)えられた腹筋(ふっきん)がとても魅力的です。」


絵美

「真々美、ちょっとジャンプしてくれる?」


真々美

「うん、こうか?」


 真々美は、その場で3回ほど小さくジャンプした。


アリム

「胸がぜんぜん()れないね。」


真々美

「スポーツブラだからな。

 ゆれるようではダメだろう。」


冬香

「胸の形が(くず)れないように、(せん)ではなく(めん)(ささ)えているのよ。」


オルア

「アリムもジャンプしてくれる?

 ぜんぜん、動かないことが分かるわよ。」


 ボクは、真々美のようにジャンプして見た。


アリム

「本当だ。 ぜんぜん、ゆれないよ。」


絵美 こころの声

『胸の大きさの差に気付くなんて、さすがというか、アリムさんも男性なのね。

 でも、もう胸を見ずに目を見ているのは理性的で、加点要素(かてんようそ)ね。


 それにしても、胸よりもお(なか)を見ている時間のほうが長かったわ。』


オルア

「アリム、はじめるわよ。

 ついてきてね。」


 ボクのカセイダード王国での筋トレが始まった。

 ボク専用トレーナーが、オルアさんで、うれしい。


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