140 スポーツブラと男性用の下着
お昼ご飯を楽しんだ後で・・・
シュウピン
「絵美様、真々美様、もしよろしければ、少し外してもいいでしょうか?」
絵美
「真々美?」
真々美
「どうした? シュウピンさん。
なにか予定があったのか?」
シュウピン
「いつもの日課の筋トレをしたいのです。
ボディラインを維持したいので。」
冬香
「それなら、みんなで一緒に筋トレしましょうか?」
オルア
「アリム、実にいい機会だわ。
鍛えてあげるわ。」
アリム
「お手柔らかにお願いします。」
真々美、冬香、オルア
「「「無理だな。」」」
アリム
「がーん。」
絵美
「シュウピンさん、メラニィさん、セーラさん。
トレーニングルームに行きましょうか?」
シュウピン、メラニィ、セーラ
「「「はい。」」」
◇
トレーニングルームの更衣室《男子用》
オルア
「アリムさん、全部、脱いでね。」
ボクは、パンツ1枚だけになった。
アリム
「なりました。」
オルア
「全部よ。 全部。
まだ、残っているわ。」
アリム
「えっ、まさか。」
オルア
「そうよ。
光元国の下着はスポーツには向いてないからね。
これを着てもらうわ。」
オルアが手に見せた下着は、ゾウさんの顔みたいだった。
アリム
「それは、なに?」
オルア
「男性用のブラみたいなものよ。
運動中に動くと集中できないからね。
それは、男性も女性も同じよ。」
アリム
「分かったよ。
着ます。
だから、見ないで。」
オルアは、困ったような顔をした。
オルア
「でもね。
アリムは初めて着ける下着よね。
説明を聞いた方がいいわ。」
ボクは覚悟を決めた。
アリム
「オルア、お願いします。」
オルア
「ええ、もちろんよ。」
ボクは、下着の付け方を教わった。
ぶらぶらと動かないように、
敏感なところにストレスが掛からないように、
固定する仕組みがあった。
そして、全体をカバーする丸いプロテクターがあった。
アリム
「すごいね。
この下着、スポーツに集中できるよ。」
オルア
「良かったわ。
気に入ってくれて。」
アリム
「この下着は、1枚いくらするの?」
オルア
「3,000 Versilよ。」
アリム
「普通の下着の6から8倍くらいの値段だね。」
オルア
「スポーツ用だからね。
じゃあ、わたしも着替えるわ。」
オルアは、服を脱いだ。
アリム
「えっ?
ここで着替えたら、ほかの男性が来てしまうよ。」
オルア
「それは、大丈夫よ。」
アリム
「ボクはね、イヤだからね。
オルアさんは、もう一度、服を着て、女子更衣室で着替えてね。」
オルア
「わかったわ。 じゃあ、あとでね。」
オルア こころの声
『アリム、マジだったわ。
アリムが、わたしを「さん付け」で呼ぶときは、真剣だからね。
そう言えば、このエリアに男性はいないんだって、言ってなかったわね。
うふふ、でも、他の男性にわたしを見せたくないって気持ちは、うれしいわ。』
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