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133 恋人同士のお約束

本日は、連続投稿します。

9時40分、12時40分、15時40分、18時40分、21時40分の5回です。


「がんばってねー!」と思っていただけたら、

【ブックマーク】や、↓ の【⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎評価】など、

応援よろしくお願いいたします。


絵美

「じゃあ、次は私たちの番ね。」


オルア

「アリム、さあ入りましょう。

 セーラさん、準備はいいわね。」


セーラ

「はい、オルア様。

 万全(ばんぜん)の状態です。」


アリム

「言葉通りに信じていいの?」


絵美

「アリムさん、こんな幸運(こううん)(のが)してはダメよ。」


アリム

「は、はい。

 女神様に感謝(かんしゃ)します。」


絵美

「じゃあ、アリムさん、いっしょに入りましょうか。」


 ボクは右腕(みぎうで)をオルアに、左腕(ひだりうで)をセーラさんに()きかかえられた。

 そして、両肩(りょうかた)には、絵美さんの両手が乗せられて、お風呂場に向かって(まえ)に押された。


オルア

「アリム、セーラさん、絵美さん、足元に注意してね。

 段差(だんさ)で、つまづかないように、大きく足を上げてね。」


アリム

「うん。」


セーラ

「はい。」


絵美

「ありがとね。」


 だれひとり、こけたり(ころ)んだりすることなく、お風呂場に入ることができた。


オルア

「じゃあ、みんなでアリムを洗いましょうか。」


セーラ

「は、はい。」


オルア

「じゃあ、(うで)は私が洗うわね。


 絵美様は背中をお願いします。


 セーラさんは、バスタオルを少し下げて、胸の谷間を見せながら、アリムの胸板からおへその高さまで洗ってね。」


 ボクは、洗われていない方の腕で、前を(かく)していた。


オルア

「はい、じゃあ、おへそから下を洗いましょうね。」


アリム

「あ、あの、あそこは自分で洗います。」


セーラ

「そんなあ。」


絵美

「セーラさん、アリムさんの洗い方を知るためにも、みんなで観察(かんさつ)しましょうね。」


セーラ

「は、はい。」


アリム

「あの、恥ずかしいので、ゆるして。」


オルア

「そうよね。

 じゃあ、わたしが洗ってあげようか?」


 ボクは顔を真っ赤にして答えた。


アリム

「じ、自分で洗います。」


絵美

「残念ねえ。

 じゃあ、見学しましょうか。」


 オルアは見慣(みな)れているから冷静(れいせい)だったが、絵美さんとセーラさんは真剣(しんけん)表情(ひょうじょう)を見せてくれた。


アリム こころの声

『これも、一種(いっしゅ)の愛され状態だと思うことにしよう。』


 このあと、両足とおしりを3人が洗ってくれた。

 ボクは、子どものころに戻ったような(やす)らぎを感じたのだった。


オルア

「じゃあ、アリム、みんなの背中を洗ってね。

 まずは、わたしからね。」


 ボクはていねいにオルアの背中を、たっぷりと泡立てた洗いタオルで(こす)った。


アリム

「この力加減でいいよね。」


オルア

「うん、上手(じょうず)よ。」


アリム

「はい、おまたせしました。」


 ボクは洗いタオルをオルアに返した。


オルア

「アリム、最後の工程(こうてい)()けているわ。」


アリム

「えっ?

 全身(ぜんしん)を洗うほうがいいかな?」


オルア

「アリム、恋人同士(こいびとどうし)の場合は、お約束(やくそく)があるわよね。」


アリム

「え? 答えを教えてよ。」


オルア

「とぼけるのなら、石鹸(せっけん)(すべ)って(ころ)んでしまえ!」


アリム

「あっ? 二人(ふたり)きりのときしか駄目(だめ)だと思っていた。」


オルア

「思い出した?」


アリム

「うん、もう一度、背中を洗わせてくれるかな?」


オルア

「お願いするわ。」


アリム

「あーっと、オルアの背中がつるつるしているから、手をすべらせたくなっちゃった。」


 ボクは、(うし)ろからオルアの両胸(りょうむね)を下から(かか)えて抱き寄せた。


オルア

「もう、アリムも健康な男性なのね。

 1分だけよ。」


 このやりとりを、絵美さんとセーラさんは、あきれて見てたようだった。


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