124 前世のボクが夢に見ていたこと
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ボクの目からは涙が、あふれ出てしまった。
絵美
「アリム?
どうしたの?
辛かったの?」
アリム
「ううん、そうじゃないよ。
前世のボク、竜豪のときに夢見たことだったから、うれしくて。」
絵美
「そうなのね。
喜んでくれてうれしいわ。
じゃあ、返礼してね。
セーラさんから始めてね。」
アリム
「うん、セーラさん。
どうぞ。
はい、あーんしてくれますか?」
ボクは、右手でスプーンに食べ物を載せて、セーラさんの口の前に運んだ。
もちろん、スプーンから落ちた場合に備えて、左手を添えた。
セーラ
「は、はい。」
セーラさんは恥ずかしそうに食べてくれた。
アリム
「どうかな?」
セーラ
「はずかしくて、味を感じる余裕がありません。」
アリム
「そ、そうなんだ。
意識してもらえて、うれしいよ。」
オルア
「はい、次は、わたしね。」
オルアは席を立って、ボクに近づいてきた。
オルア
「セーラさん、さっきはごめんね。
もしかしたら、セーラさんの服を汚すかもしれないって考えたら、席を立つ方が安全だと思ったの。」
セーラ
「オルア様、お気遣い ありがとうございます。」
オルア
「あーん。」
アリム
「どうぞ。」
オルア
「おいしいわ。
このドキドキは最高ね。」
アリム
「喜んでくれて、うれしい。」
絵美
「最後は、わたしね。
アリムさん、スプーンは左手で持ってくれる?
意味は分かるわよね。」
アリム
「え、えーと?
ボクは右利きだけど?」
絵美
「じゃあ、今の一瞬だけ、席を代わりましょうか?」
アリム
「あ、大丈夫だよ。
意味が分かったから。」
ボクは、左手でスプーンを持って、右手で絵美の右肩を抱き寄せた。
アリム
「絵美さん、あーん。」
絵美
「あーん。
もぐもぐ。
はい、良く出来ました。」
アリム
「照れるけれど、しあわせだよ。」
パチパチパチ
ボクは、みんなの拍手の音を聞いて、みんなの視線を感じて、顔を真っ赤にしたのだった。
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