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117 絵美さん、オルア、セーラさんとアリム

 白沢絵美様が決めた組み合わせで、絵美さん、オルア、セーラさんとアリムがグループになった。


絵美

「セーラさん、アリムさん、オルアさんとわたしは、4人で寝落(ねお)ちするまで、おしゃべりしましょう。

 まあ、それだけだとつまらないから、手をつないだり、うしろから()きついたりしましょうね。


 アリムさん、男性のあなたは抱きつくときは、ウエストとお腹以外さわらないように注意してね。」


アリム

「むずかしそうですね。」


セーラ

「あの、わたしは、(むね)をさわられても、(いや)じゃありません。」


絵美

「それは、いいことね。

 でも、いきなりは駄目(だめ)よ。

 一歩(いっぽ)ずつ進みましょうね。」


セーラ

「はい、絵美様。


 あの質問(しつもん)しても、いいですか?」


絵美

「ええ、どうぞ。」


セーラ

「わたしが功績(こうせき)実績(じっせき)を作れたら、アリム様と愛情交換(あいじょうこうかん)する機会(きかい)をいただけるのですよね。」


絵美

「ええ、そうね。」


セーラ

「そのときは、アリム様とふたりきりの夜をすごしたり、【交配届(こうはいとど)前検査(まえけんさ)】をアリム様とふたりで受けたりができるのでしょうか?」


絵美

「残念だけど、それは無理(むり)ね。

 真々美、冬香さん、オルアさんか、わたしの目の届く前で愛情交換してもらうことになるわ。

 アリムさんの身に、(まん)(いち) があってはダメだからね。


 それと、交配届け前検査は一部省略(いちぶしょうりゃく)されることになるでしょうね。

 アリムさんの検査は終わっていますからね。」


セーラ

「そうですか。

 残念(ざんねん)です。」


オルア

「でも、愛情交換のときは、ひと(とお)りすることが(ゆる)されるから安心してね。」


絵美

「これは、あなたの身の安全を守るためでもあるのよ。


 絶対に無いと思うけれど、どこかの呪術師(じゅじゅつし)がアリムさんに(のろ)いをかけて(あやつ)ったときを想像してね。

 アリムさんが、セーラさんを(なぐ)()るした場合でも、セーラさんが100%悪いことにされてしまうからね。」


セーラ

「そ、そんな、滅茶苦茶(めちゃくちゃ)ですね。」


絵美

「まあ、実際のところは、シュウピンさんかメラニィさんのどちらか、または、おふたり”とも”立ち会うことになるわね。


 つまり、今みたいに、4人グループで、ふたりに見守られながら、アリムさんと愛情交換してもらうことになるわね。」


絵美

(イヤ)なら、(ことわ)ってもいいのよ。」


セーラ

「あのですね。

 絵美様とアリム様が愛情交換するときは、どうなるのですか?」


絵美

「アリムさんとわたしが愛情交換するときは、真々美、冬香さん、オルアさんの3人に見守られながらすることになるわね。」


セーラ

「見守る人が、2人ではなく3人になるのですか?」


絵美

「その通りよ。

 アリムさんもわたしも、そういうプライベートは()いのよ。


 アリムさん、あきらめてね。」


アリム

「あの、オルア、真々美、冬香と愛情交換するときは、どうなりますか?」


オルア

「わたしたち3人はいっしょにいるからね。

 この間のときみたいに、4人で同じベッドにいることになるわ。」


アリム

「そ、そうなんだ。」


絵美

「アリムさん、なにか問題があるのですか?」


アリム

「第3者に見られながらなんて、

   はずかしいな。

と思いました。」


絵美

「これは、アリムさん、あなたの身の安全を守るためでもあるからね。

 もし、あなたが、夜の相手の身に1mmでも傷をつけたら、反逆罪(はんぎゃくざい)(うたが)いを()けられるからね。


 アリムさんの身の潔白(けっぱく)を証明するための同席(どうせき)だと良い意味で(とら)えてね。」


オルア

「大丈夫よ。

 アリムさんのカタナが出来上がるまで、みんな待っててくれるから、心配しないでね。」


アリム

「あ、うん。

 よろしくね。


 でも、こんな大事なこと、シュウピンさんとメラニィさんがいないところで説明してもいいの?」


絵美

「あの2人は、【遺伝子獲得権(いでんしかくとくけん)】のことを知っているから大丈夫のはず・・・

 だけど、真々美といっしょに確認しておくわ。

 ま、念のためね。」





絵美

「さてと、本題(ほんだい)(もど)りましょうか?

 今夜の主役(しゅやく)は、セーラさんとアリムさんです。


 ふたりが気軽に会話できる雰囲気(ふんいき)になることが最大(さいだい)唯一(ゆいいつ)目標(もくひょう)、ゴールと言っても過言(かごん)ではないわ。」


セーラ

「具体的には、どうすればいいですか?」


絵美

「そうね、アリムさん、セーラさんが話しやすいように、質問を()ってあげてね。」


アリム

「じゃあ、時間があるときは、なにをしますか? なにをしたいですか?


 たとえば、ボクの場合だと、テニス、卓球(たっきゅう)、ゲーム、まんが、アニメですね。」


セーラ

「そうですね。

 ジョギング、柔軟体操(じゅうなんたいそう)、小説家になりたいで無料のライトノベルを読むですね。」


アリム

「ということは、身体を動かすことは好きな方ですよね。」


セーラ

「ええ、まあ、そうですね。」


アリム

「たとえば、テニスや卓球にさそったら、いっしょにプレイしてくれますか?」


セーラ

「それは、かまいませんが、わたしは球技(きゅうぎ)はダメダメですよ。」


アリム

「それは、心配ご無用です。

 ボクも球技(きゅうぎ)はダメダメです。

 特に、チームスポーツは何をして良いのか分かりません。」


オルア

「えっ、そうなの?

 じゃあ、訓練(くんれん)メニューに入れなきゃね。」


絵美

「ということは、アリムさんの脳機能(のうきのう)についての検査(けんさ)を冬香さんに依頼(いらい)しなきゃね。」


セーラ

「わたしも、いっしょに検査を受けさせてもらえませんか?」


絵美

「そうね。 あなたの保護者のシュウピンさん、メラニィさんと相談して、受ける方向で行きましょうか。」


 ボクたちの夜は始まったばかりだった。


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