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115 真々美とシュウピンさんの夜

 白沢絵美様が決めた組み合わせで、真々美とシュウピンさんがペアになった。


真々美

「シュウピンさん、絵美の命令には逆らえない。

 だから、同じ部屋で寝ることになっても、シュウピンさんが(イヤ)なら何もしない。」


シュウピン

「真々美様は、意地悪(いじわる)ですね。


 ピアノを前にしたピアニストが演奏(えんそう)しません。

って言ったら、空き缶が()んできますわ。」


真々美

「そうか、では、私の部屋に招待(しょうたい)しよう。」


シュウピン

「真々美様。 (よろこ)んで、お()けします。」


 シュウピンさんは、真々美の腕を抱き寄せて、真々美に頭を(かたむ)けながら、歩いて行った。





 真々美の部屋にいる真々美とシュウピンさん。


真々美

「黄色いパジャマが良く似合っているよ。

 さあ、部屋の明かりは、電気は消した方がいいか?」


シュウピン

「いいえ、明るいままでお願いします。」


真々美

「そうか、シュウピンさんの美しい顔がよく見えて私は嬉しいぞ。」


シュウピン

「私もですわ。」


 真々美はベッドに(こし)かけた。


真々美

「シュウピンさん、(となり)(すわ)ってくれるか?」


シュウピン

「はい、もちろんです。」


 シュウピンは、真々美のとなりに座った。


真々美

「じゃあ、(はじ)めようか?」


シュウピン

「ええ、真々美様。」


 真々美は、シュウピンさんに(やさ)しくキスをしてから、シュウピンさんの頭と肩を支えながら優しく寝かしつけた。


真々美

「シュウピンさん、いただきます。」


シュウピン

「真々美様、お()()がりください。」


 真々美は、右手でシュウピンのほほを()でながら、シュウピンの目を見つめた。

 そして、利き腕の左手で、パジャマのボタンを外していった。


シュウピン

「夜に真々美様のお部屋で、真々美様の目に(うつ)る私自身を見ることができるなんて、夢のようです。」


真々美

「そうか? そこまで(よろこ)んでもらえるなんて()れてしまうが、(おな)じくらい(うれ)しいものだな。」


シュウピン

「この(しあわ)せのキッカケを運んでくださったオルア様と絵美様に感謝(かんしゃ)しています。

 もちろん、わたしに愛情を注ごうとしてくださる真々美様にも感謝しています。」


真々美

「シュウピンさんは、本当に可愛(かわい)いな。」


シュウピン

「アリム様の(まえ)に、真々美様と愛情交換(あいじょうこうかん)できるなんて、もう思い残すことはありません。」


真々美

「アリムの(あと)でも、わたしは気にしないぞ。」


シュウピン

「わたしとしては、先に真々美様と愛情交換したいと願っていました。

 でも、それは無理だろうと思っていました。」


真々美

「私のことを特別に思ってくれているのだな? とても嬉しい。」


シュウピン

「真々美様、わたしをよく見てください。

 それこそ頭のてっぺんからつま先まで()めるように見てほしいです。」


真々美

「ああ、見せてもらおう。

 とっても綺麗(きれい)だよ。 シュウピンさん。」


シュウピン

「うれしいです。 真々美様。

 あの、その・・・」


真々美

「どうしたんだ?」


シュウピン

「真々美様のお姿も、その・・・」


 ああ、待っていてくれ。

 真々美も全部を脱ぎだした。


真々美

「さあ、シュウピンさん。

 あなたもよく見ておいてくれ。

 これが最初で最後の機会になると思うからな。」


シュウピン

「ええ、目に焼き付けておきます。」


真々美

「ああ、お互いにな。

 さてと、もう一度キスしようか?」


シュウピン

「はい。」


 真々美はシュウピンのボディラインを両手で頭のてっぺんからつま先まで()で通した。


真々美

「なんという(なめ)らかな(はだ)だろう。

 美しすぎる。」


シュウピン

「う、うれしい。」


真々美

「シュウピンさんの可愛い声を聞かせてもらおうか?」


 真々美のキスがシュウピンさんの全身に降り注いだ。


シュウピン

「わたしも(さわ)らせてください。」


真々美

「ああ、もちろん。」


シュウピン

「真々美様の大きな胸の重みと(やわ)らかさを感じられて、この上ない幸せです。」


真々美

「わたしも、しあわせを感じているぞ。」


シュウピン

「真々美様。」


真々美

「シュウピンさん。」


 真々美とシュウピンさんの熱い夜が始まった。


 ここから先は、おふたりだけの()(ごと)です。


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