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101 【挿絵】 オルアが一番を宣言した日

 19日目 PM 13:00 昼

《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日なし。


 一番権利者: オルア。》





アリム

「土曜日のお昼かあ。

 久しぶりにテニスをしたいなあ。」


絵美

「いいね。

 わたしも身体を動かしたいわ。」


真々美

「そうだな?

 ()けをしようか?」


冬香

「なにを賭けるの?」


オルア

「お(かね)宝物(たからもの)を賭けることは良くないわ。

 ギャンブル禁止(きんし)でしょ。」


絵美

「もちろんよ。

 ねえ、真々美。」


真々美

「もちろんだ。

 負けても(うら)まなくて()むものを()けよう。」


冬香

「とすると、いつものアレを()けるのね。」


オルア

「アレって、なあに?」


アリム

「ねえ、ボクも(はなし)に入れてよお。」


 絵美は立ち上がって、ボクの(うし)ろから()きついてきた。


絵美

「アリムさんとわたしは、まだ無理(むり)だけれど。

 そのうちというか、わたしがカセイダード本星(ほんせい)(かえ)るまでには、()()える(なか)になりたいわ。」


真々美

「そうだな。

 絵美、がんばってくれ。」


絵美

「まかせて!

 みんなも応援(おうえん)してね。」


オルア

(はなし)()えないわ。」


冬香

愛情交換(あいじょうこうかん)(とき)に、最初(さいしょ)に、

  【()め】をするか?

  【()け】をするか?

(えら)権利(けんり)()けるのよ。」


オルア

「なるほどね。

 ()けても(うら)まなくて()むけれど、()ちたいわね。」


絵美

「アリムさん、わかったかな?

 アリムさんも強制参加(きょうせいさんか)だからね。


 でも、安心(あんしん)してね。


 アリムさんの意思(いし)は、わたしがカセイダード本星(ほんせい)(かえ)る1週間(しゅうかん)(まえ)までは、尊重(そんちょう)するから。」


アリム

「それを()ぎたら、どうするの?」


絵美

全力(ぜんりょく)誘惑(ゆうわく)するわ。

 それでもダメなら、()(たお)すわ。」


アリム

「絵美さん、あせらなくても大丈夫(だいじょうぶ)だよ。

 ボクの攻略(こうりゃく)には、ひと(つき)()からないよ。」


オルア

「アリム、ちょっとこっちへ。」


 オルアは、アリムを()()せてキスをした。


オルア

「アリム、気分(きぶん)よくしているところに(みず)をさすけれどね。


 あなたの一番(いちばん)(わたし)。」


挿絵(By みてみん)


アリム

「うん、オルアのことが一番すきだよ。」


オルア

本当(ほんとう)理解(りかい)しているの?


 わたしがアリムを一番(いちばん)あいしているの!

 

 アリムも一番にわたしを(あい)してね。」


アリム

「もちろんだよ。

 出会(であ)ったときから、ボクの一番はオルアだよ。


 おはようからおやすみまで、いっしょにいてくれたのに、わかってくれないの?」


オルア

何回(なんかい)(たし)かめたくなるわ。


 アリムだって、戸締(とじま)りをしたか何度(なんど)確認(かくにん)したくなるよね。」


アリム

「よく()かったよ。」


オルア

「よろしい。

 では、(こい)(みと)(いん)をお(ねが)いします。


 ほら、ここに。

 みんなが()ている(まえ)で。」


 オルアは、上を向いて、自分のくちびるを(ゆび)さした。


 ボクは、オルアとキスをした。





 テニスの結果(けっか)は、ボクのぼろ()けだった。

 絵美、真々美、冬香、オルアの4人は、上手(うま)すぎた。


 サービスエース、レシーブエースを連発(れんぱつ)していた。

 でも、それは、ボクが対戦相手ではないとき限定(げんてい)だった。


 ボクのサーブの威力(いりょく)(よわ)いと()った絵美たちは、手加減(てかげん)してくれた。

 つまり、ボクがミスするまで、ラリーを(つづ)けてくれた。


アリム

(まい)りました。」


絵美

「よく、がんばったわね。

 ()けても、ふてくされないところが素敵(すてき)よ。」


真々美

(たし)かにな。

 自分よりも優秀(ゆうしゅう)な女性を(まえ)にしても、気分(きぶん)(わる)くしないから(たす)かる。


    (のう)ある(たか)(つめ)(かく)


なんて、気遣(きづか)いをしなくて()むから、こちらも()(らく)だ。」


冬香

「多くの男性は、どうして女性より上でいたいと思うのかしらね。

 そういう()感情(かんじょう)がないから、アリムはいいわね。」


オルア

相手(あいて)得意分野(とくいぶんや)(この)ましいと(おも)余裕(よゆう)()しいわよね。」


アリム

身体(からだ)が、もうクタクタだよ。


 うっ? ちょっと()って。」


 ボクは(くつ)()いで、足を引っ張ったり、()んだりしていた。


オルア

「アリム、足が()ったの?」


アリム

「うん、そうだよ。

 い、(いた)い。」


絵美

「じゃあ、手分(てわ)けしましょうか?」


 絵美と真々美は片足(かたあし)ずつ、()()ってくれた。

 冬香とオルアは、(ふと)ももの()りを(ほぐ)してくれた。


アリム

「みんな、ありがとう。

 なんて、ぜいたくな介抱(かいほう)だろう。」


絵美

「アリムは、シクペリアで一番しあわせな男性よね。」


真々美

「そうだな。

 大宇宙(だいうちゅう)の幸せ者が100万人あつまっても、アリムより幸せな者はいないな。」


冬香

「アリム、理解(りかい)してるわよね。」


アリム

「もちろんだよ。」


 ボクは、オルアがなにかを(かんが)()んでいる()がした。


アリム

「オルア、どうしたの?」


オルア

「わたしと毎朝(まいあさ)(はし)りましょうね。」


アリム

「よろしくお願いします。」


オルア

(なお)るまでは安静(あんせい)にしてもうらうからね。


 運動不足(うんどうぶそく)解消(かいしょう)してから、身体(からだ)(きた)えましょうね。」


オルア こころの声

『絵美様、真々美、冬香に大事にされることはとても良いことだけれど、()けるのよね。』





 (ばん)ごはんと夜の歯磨(はみが)きを()ませてから、ボクの部屋(へや)でオルアと()ごした。


オルア

「アリム、テニスでは()められぱなしだったわね。

 ()(つづ)けて大変(たいへん)だったでしょ。」


アリム

「そうだね。」


オルア

「というわけで、(よる)愛情交換(あいじょうこうかん)は、アリムの【攻め】から(はじ)めたいわ。

 さあ、()てください。アリム。」


アリム

「オルア、ボクの(あい)()()めてください。」


 ボクは、オルアと(あさ)まで仲良(なかよ)くしたのだった。


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