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【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。《書籍化》【台本形式】  作者: サアロフィア
第0章 ボクは、しあわせです。

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000-a 夢有る歴3年


光元国(ひかりもとこく)歴2026年1月1日(木)

夢有る歴   3年1月1日(木)


 1週間には、月火水木金土日の7つの曜日があることを誰もが知っている。

 ボクは、曜日ごとに様々なタイプの美女に愛される生活を送っている幸せ者だ。


 ボクは国営放送を見るために、テレビの電源を入れた。

 カセイダード王国チータマルム星支国において、新しい年を祝う式典が行われようとしていた。


 国営放送のカメラが、国歌 【Knight Night ナイト きみへの想いを合わせ】を歌う歌姫セーラの姿を大きく映し出していた。


 集まった観客たちは静かに聞き入って、涙を流すものも多かった。

 カップルたちは互いの肩を抱き寄せながら、愛情を確かめながら聞いていた。


 歌唱後は、大きな拍手に包まれた。


 黒髪ショートカットの顔立ちが整った美女の歌姫セーラは満足そうな表情を浮かべていた。

 セーラは歌い終わってから、左、中央、右と順番に合掌礼をしてから、舞台を降りた。


 国営放送のカメラが、司会テーブルの中央に立っている司会の中路真々美を大きく映しだした。ストレートロングの赤い髪をなびかせた黒いスーツ姿の巨乳美女は、マイクを手に、国民に向かって語りだした。


「国営放送を御覧の皆様、総合司会を務めますのは、中路(なかじ)真々美(ままみ)です。

司会のシュウピンさん、副司会のメラニィさんと一緒に、カセイダード王国チータマルム支国の新年をお届けします。最後まで、ご覧ください」


続いて、おでこが見えるストレートの長い黒髪が美しい女性シュウピンさんがマイクを口元に寄せた。

「真々美様、支国王様の新年のドレスが楽しみですねえ」


ストレートロングの赤い髪を後ろに流しながら、真々美は答えた。

「そうですねえ。でも、新年だからドレスを着るなんて大変でしょうね」


ウェーブをかけた長い黒髪が美しい女性メラニィさんが、笑顔で答えた。

「ファッション業界が衰退しないためにも、年に一度くらいは着飾ってもらわないといけませんね。その点は、支国王様も重々ご理解くださっていると思います」


真々美は少し嫌そうな表情を見せながらも、総合司会として持ち直した。

「メラニィさんは手厳しいですね。支国王様は重圧でストレスもたまっているでしょうから、息抜きができているか心配になりますね」


総合司会の真々美と、司会のシュウピンさんと副司会のメラニィさんは、笑顔で見つめ合った。


しばらくして、声が鳴り響いた。

「放送席、放送席、割り込ませてくれませんか?」


副司会のメラニィさんが答えた。

「あわてていらっしゃいますが、なにかありましたか?」


「お聞きくださり、ありがとうございます。

支国王の侍医、つまり、主治医さんによると、支国王の体調が思わしく無くて、もうしばらく時間を頂戴したいとのことです」


副司会のシュウピンさんは、驚いたような表情を見せた。

「まあ、支国王様はどうされたのでしょう? 心配ですね。真々美様」


なんだか、少し白々しい気がしているのは視聴者だけでしょうか?


少し、困ったような表情になった総合司会の真々美だった。

「そうですか? 状況報告ありがとうございます。

わたしたち、国民はあと30分くらい待つくらい、何とも有りません。

無理しないでくださいと、支国王の主治医の方にお伝えください」


「は、はあ、そうですね。そのようにお伝えします」

支国王の控室を担当している者からは、なにか言いたそうな雰囲気を感じた。


副司会のメラニィさんは、どす黒い感情を感じさせる笑顔で言いました。

「支国王の主治医である冬香様は、大変な気苦労をされているでしょうね」


総合司会の真々美は、首を横に振った。

「主治医の方は支国王の健康を第一に考えていらっしゃいますが、気苦労とは思っていないはずです」


真々美は、笑顔で答えたが、少し不安そうだった。

しばらくの間、総合司会の真々美と副司会のメラニィさんは笑顔で見つめ合っていた。

副司会のメラニィさんは笑顔をひきつらせながら、言葉を続けた。

「侍医の冬香様の心労を、支国王様は感じ取っておられないのでしょうか?」


司会のシュウピンさんは、ひと息ついてから、覚悟を決めた笑顔で、総合司会の真々美に声を掛けた。


「真々美様、支国王の様子を見に行ってくださいませんか?」


司会のシュウピンさんの笑顔に圧を感じた総合司会の真々美は、観念したようだ。

「確かに心配ですね。見に行ってきます。

国民放送を御覧の皆様、ここからは、司会のシュウピンさんと副司会のメラニィさんと一緒に放送をお楽しみください」



◇


王宮内にある部屋では、若い男性と黒髪ポニーテールの美しい女性が、国営放送を楽しんでいた。


黒髪ポニーテールの美しい女性は、若い男性に声を掛けた。

「Alim(アリム)、そろそろ準備をしてくれる?」


若い男性は、難しそうな表情を見せた。

「うーん、国営放送で、新年を迎える支国王の姿を見たいんだけどなあ」


黒髪ポニーテールの美しい女性は、お約束よね!という理解を示した表情を見せたのだったが...

「だめよ。オンエアで見れるわけないでしょ!

仕事を優先してよね。夫婦漫才みたいね。ウフフ」

なにかツボに入ったようで、笑っている。


若い男性は、その笑顔を見て満足したようだ。

「わかったよ、オルア。準備するよ」


黒いスーツに身を包んだ黒髪ポニーテールの美女オルアと、立派な衣装を着た若い男性 Alim は、テレビを消して、部屋を出たのだった。



◇


カセイダード王国チータマルム支国王の部屋の前に、総合司会の真々美が到着した。総合司会の姿を見た支国王の控室を担当している者は、ほっとひと息をついて安心していた。


「お越しくださり、ありがとうございます。

様子を取材してくれますか?」


総合司会の真々美は、笑顔で答えた。

「ああ、任せてくれ! 侍医のひとに支国王の御様子を聞いてくる」


「わたしたちでは、中の取材はできないので、お願いします」

そう言って、総合司会の真々美を見送った。


そして、扉が閉められた。



◇


カセイダード王国チータマルム支国王の部屋の”中”に、総合司会の真々美がいる。目の前には、侍医の女医がいた。

金髪ショートに青い目をした美しい女性だ。


女医は、笑顔を向けてきた。

「総合司会お疲れさまでした。支国王の御様子について説明しましょうか?」


その笑顔からは少し黒いものを感じた。


総合司会の真々美は、真顔になっていた。

「ふ、冬香? そう圧をかけないでくれ。おさえて、おさえて、な、な」


真々美のたじろぐ様子を見て、満足した冬香と呼ばれた美女は気を取り直した。

「まあ、真々美が息抜きに司会のお姉さんをしたい気持ちは理解しているわ。

で、も、ね。 新年の記念式典の総合司会だけは無理があると思うわ」


真々美は、冬香が落ち着いてくれたので安心した。

「ありがとう、冬香。時間を稼いでくれて助かった。

では、ドレスに着替えるとするか。ただ、わたしはドレスが好きじゃないんだ」


冬香は分かっているわという笑顔で答えてくれた。

「分かってはいるけれど、年1回くらいは我慢しなきゃね。

ドレスのデザインをするひと、おしゃれな衣装をつくるひとの雇用を奪わないためにもね」


真々美は、うなずいた。

「そうだな。コルセットという腰を締め付ける器具が無いだけ良しとしよう」


冬香は満足した。

「アリムの準備はできているわ。オルアと一緒に来ているわ」


真々美は嬉しそうに答えた。

「有夢(アリム)を堂々と独占する瞬間は中々無いからな」


真々美はドレスに着替えた。


そして、有夢を呼んで、真々美は右手で有夢を抱き寄せた。

有夢は顔を赤くした。


「うれしいけれど、恥ずかしいよお。

ねえ、真々美。男性のボクが真々美の肩を抱き寄せる方が良いと思うんだけど」


真々美は、りりしい笑顔を有夢に見せた。

「有夢は、まだ光元国の常識が残っているんだな」


冬香はアリムに声を掛けた。

「アリム、カセイダード王国では女性が上位、決定権がある国風だから、それで良いのよ」


冬香は優しい笑顔をアリムに向けていた。


アリムは困っている様子だった。


真々美は少し意地悪をしたくなった。

「じゃあ、有夢の肩を抱き寄せるのはやめようか?」


真々美は、有夢の肩を抱き寄せる代わりに、右ひじを有夢に突き出した。

「さあ、わたしの腕に抱きついてくれ。胸にもたれかかっても構わないぞ」


有夢はオルアの方を向いて助けを求めた。


オルアは真顔で答えた。

「Alimの好きな方にすればいいわ。でも、わたしの曜日、月曜日に同じことをしてもらうからね」


Alimは少し考えてから答えた。

「うーん、それじゃあ、国民の前では少しでも格好をつけたいので、ボクが真々美の肩に手を回したいんだけど...」


真々美は答えた

「駄目だな。有夢の所有者は私だと国民に見せつける必要がある。

だから、わたしの腕の中に納まって欲しい」


冬香もダメ出しした。

「ダメよ、アリム。真々美に肩を抱かれたい男の子は星の数ほどいるわ。

それを想えば、ぜいたくな状況よ」


オルアは複雑な表情をしていた。

「Alim、プライベートでは希望を聞くけれど、公的な場では、王配として、真々美に寄り添う姿勢を見せないとNGよ。」


有夢は納得して、観念したようだ。

有夢は、真々美の腕の中に納まった。


真々美は、満足して、有夢に声を掛けた。

「じゃあ、行こうか。有夢」


「うん、真々美」


真々美は、冬香とオルアにも声を掛けた。

「冬香、オルア、行こうか? 国民が待っているぞ」


冬香は苦笑した。

「もう、真々美ったら。待たせたのはあなたよ」


オルアは、Alimの近衛騎士隊長としての表情を整えた。

「ええ、真々美。立派に勤め上げるわ」



◇


国民が待つバルコニーに、4人が姿を現した。

国民たちから見て、左から順に、近衛騎士隊長のオルア、王配のアリム、女王の真々美、侍医の冬香が立っていた。オルアと冬香は斜め後ろに立っているので、アルファベットのV文字型に立っていると表現できる。


カセイダード王国の技術力をもってすれば、遮蔽物は必要ない。

しかし、敵対者が淡い期待を持たないように、見えないバリパーという名称のバリヤーと防弾ガラスを3重に設置していた。


有夢の右肩を抱き寄せながら、真々美が左手を国民に向かって振り始めた。


「支国王様、万歳」

「女王様、ばんざい」


国民の喜びの声が聞こえる。


真々美はやさしい笑顔を有夢に向けた。

「さあ、有夢も国民に向かって手を振るがいい」


有夢はうなずいた。

「う、うん」


有夢は外側の右手を国民に向けて振った。

右肩を抱きしめられているから、手を高く振ることはできなかった。


「王配アリム様、万歳」

「サーパス大公爵様、ばんざい」


そして、さらに大きな声が聞こえた。


「夢有る歴、ばんざい」



◇


国営放送の司会席では、司会のシュウピンさんと、副司会のメラニィさんが、安心していた。


メラニィさんが、やれやれという感情を押し殺せずに、シュウピンさんにぼやいていた。

「真々美様の息抜きとして、司会をすることが大事と言うことは分かるのだがな」


シュウピンさんも困った笑顔をしている。

「まあ、誰にでも欠点、ゴホン、ゴホン、弱点はありますわ」


「さすがに、3年目にもなると、上手く流せるようになるものだな。

シュウピンの誘導は見事だったぞ」


「メラニィのアシストがあればこそよ」


二人は笑いあった。そして、国営放送の司会業を続けることにした。


シュウピンはカメラに向かって、表情を整えた。

「支国王様のドレス、よくお似合いですわ。ねえ、メラニィさん」


「ええ、おっしゃる通りです。アリム様の王配衣装も良い見栄えですね。

国民の喜びの声をお聞きになりましたか?シュウピンさん」


「新年を迎えるたびに、わたしたちは幸せが増えている感じがします。

なんというか、有夢様を中心に良い雰囲気で満たされていますわ」


「そうですね。アリム様ご自身も優秀でいらっしゃるのですが、大変控えめでいらっしゃいます。それなのに、有事の際には、一番頼りになる存在です」


「メラニィさんは着眼点が流石ですわ。やはり、有夢様は悲しい過去をお持ちですので、バランス感覚に優れているというか、ひとの汚い面もご存じです。

そして、それを理想に近づけるために必要なことも分かっておいでです」


「ひとは得しないことはしませんからね。とは言え、腹がふくれなければ、始まらない。衣食足りて礼節を知る。ということを誰よりも深く意識しておられます」


「おっしゃる通りです。カセイダード王国チータマルム支国においても、ベーシックインカム制度を維持できているのは、有夢様のお人柄によるところが多いです」


「シュウピンさんは、アリム様にベタぼれですね」


「ええ、その通りです。有夢様となら、

『いつにしますか?』

と未来の約束をしたいと思えますからね。

メラニィさんも、そうでしょう?」


「はい、わたしにとっても、最初で最後の男性です」


「では、新年の式典も、そろそろ終わりですね。

メラニィさん、会場の皆さんに、呼びかけをお願いします」


「国営放送を御覧の皆様、新年の式典にお越しの皆様にお願いがあります。

自分が作ったゴミは各自でお持ち帰りください。

あなたがゴミを置いて帰れば、他の誰かが片づけることになります。

そして、掃除をすることになる誰かを悲しませてしまいます。

カセイダード王国の国是『幸せ半分こ』を心に留めてください。

他の誰かの幸せを取らないように、気を付けてください」


「メラニィさん、ありがとうございました。

では、みなさま、良い1年になりますように。

放送スタッフの皆様方、ご支援ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします」


メラニィさんも、続けてお礼の言葉を述べました。


「放送スタッフの皆様方、ご支援ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします」


新年で初めての国営放送が終了した。


そして、新年の式典会場には、ゴミひとつ落ちていなかった。

カセイダード王国の国民が『幸せ半分こ』を理解していることが大きい。

身もふたもない言い方をすれば、ゴミを捨てて帰ることは、ベーシックインカムを受ける権利を捨てることにもなるので、バレなければ良いとゴミを捨てて帰るようなリスクを犯す人はいなかった。



◇


ボクは新年の式典が終わったので、家に帰って来た。

緊張で気疲れしたので、ゆっくりしたいのだけれど、家事で忙しい。


ボクを入れて、8人分の家事をしているから、普通の人よりも8倍忙しい。

お風呂の掃除をして、お湯張りボタンを押したら、すぐに風呂に入れるようにした。

昨日は、洗濯したから、今日はサボりたいけれど、1回分ずつでもしておくことにした。洗濯機が4台あるから、同時進行できるから助かる。


そして、晩ごはんの準備を始めた。当然、8人分を作っている。

大変ではあるけれど、3年近く続けてきたので、慣れてきた気がする。


そうそう、月曜日から金曜日までは、ボクを入れて7人分でいい。


ひと通りの家事を終えて、ほっとしていると、足音が聞こえてきた。

みんなが、「ただいま」という声がした。


みんなが手洗いとうがいを済ませてから、ボクの前に来るまで時間差がある。


「ただいまー、Alim」

近衛騎士隊長のオルアがボクの前に来た。

1人目の美女で、月曜日担当。


「おかえり、オルア」


ボクはオルアにお帰りのキスとハグをした。

約1分間で済ませるようにしている。

次の美女が待っているからだ。


「ただいま、有夢」

カセイダード王国チータマルム支国の女王

真々美がボクの前に来た。

2人目の美女で、火曜日担当。


「おかえり、真々美」


ボクは真々美にお帰りのキスとハグをした。

約1分間で済ませるようにしている。

次の美女が待っているからだ。


「ただいま、アリム」

カセイダード王国チータマルム支国の女王の侍医

冬香がボクの前に来た。

3人目の美女で、水曜日担当。


「おかえり、冬香」


ボクは冬香にお帰りのキスとハグをした。

約1分間で済ませるようにしている。

次の美女が待っているからだ。



「ただいま、有夢様」

国営放送で司会をしていたシュウピンがボクの前に来た。

4人目の美女で、木曜日担当。


「おかえり、シュウピン」


ボクはシュウピンにお帰りのキスとハグをした。

約1分間で済ませるようにしている。

次の美女が待っているからだ。


「ただいま、アリム様」

国営放送で副司会をしていたメラニィがボクの前に来た。

5人目の美女で、金曜日担当。


「おかえり、メラニィ」


ボクはメラニィにお帰りのキスとハグをした。

約1分間で済ませるようにしている。

次の美女が待っているからだ。


「ただいまー、Alim様」

歌姫をしていたセーラがボクの前に来た。

6人目の美女で、土曜日担当。


「おかえり、セーラ」


ボクはセーラにお帰りのキスとハグをした。

約1分間で済ませるようにしている。


そして、7人目の美女で、日曜日担当の絵美は、今、カセイダード本星の伍姫ファーストだ。本星の女王様の次の地位だ。支国王である真々美の上司だ。


本国の新年の式典は、1月2日に行われる。

ボクたち7人は、国営放送で、本星の女王様と絵美を含む5人の伍姫、つまり、6人の姿を見るだろう。


その日は、金曜日だ。

絵美は毎週土曜日の朝に、チータマルム支国にあるボクたちの家に来る。

そして、月曜日の朝に朝ごはんを食べてから、本星に帰る。



◇


ボクたちのお風呂は、4人ずつ入れる。

夢有る歴   3年1月1日(木)は、木曜日なので、

ボクとシュウピン、メラニィ、セーラの4人で風呂に入った。

その後で、オルア、真々美、冬香の3人が風呂に入った。


そして、7人で仲良く、晩ごはんの席に着いた。


[    台所        ]


真々美、冬香、オルア、ボク(有夢、アリム、Alim)

[    テーブル      ]

絵美(不在)、セーラ、メラニィ、シュウピン


と席が決まっている。



今日のご飯を用意したのは、ボクだから、号令をかけた。

「いただきます」


それに答えて、みんなも声を出した。

「いただきます」 × 6


食事を食べる機会が得られることを、守護してくれる様々な神様と御縁がある見知らぬ人たち、命をくれる様々な生命に感謝するための儀式だ。


お金を払っているのだから、「いただきます」なんて言わない!

という考えの人もいる。

しかし、カセイダード王国では来世の生まれ変わりがあることは常識だ。

だから、感謝のこころを忘れる人は少ない。


お金があるから、立場が強いから、食事が出来て当然だ!

などと考えると、来世で飢えることになる知っているからだ。


ボクたちは、お互いの顔を眺めながら、会話を楽しみながら、食事を終えた。

全員が食べ終わって、ひと息ついた状態を確認し終わったボクは、全員の顔を見渡して、アイコンタクトで確認したあとで、号令をかけた。


「ごちそうさまでした」


それに答えて、みんなも声を出した。

「ごちそうさまでした」 × 6


誰にも邪魔されずに、食事を完了できたことを、わたしたちを守護してくださる様々な存在に感謝した。


当たり前の幸せなんて、存在しないことを、ボクたちは全員が知っている。

ううん、違うかもしれない。


この美しい習慣は、ここには居ない絵美から始まって、真々美、冬香、オルアと伝えられた習慣だ。そして、この習慣に、シュウピン、メラニィ、セーラ、もちろん、ボクも賛成している習慣だ。


「いただきます」と「ごちそうさまでした」と言うこと。

「いってきます」と「いってらっしゃい」、

「ただいま」と「おかえりなさい」、

「ありがとう」と「どういたしまして」、

「おはよう」と「おはよう」

「おやすみなさい」と「おやすみなさい」


と声を掛け合う当たり前の習慣。

いいや、ちがう。ボクは、この習慣が無い人たちを多く見てきた。

また、あいさつを隷属、つまり、格下や身分が下であることを示す行為だ。

という気分が悪くなる考え方のひとを見てきた。


だから、絵美から始まって、受け継がれている文化を、心地良く思っている。


ごちそう様のあとで、みんなが自分の食器のトレーを台所まで運んでくれる。

その気遣いがうれしい。


ボクは、みんなの話声を聞きながら、お皿を洗っている。

大好きなひとたちの気配を感じながら、家事をすると、ひとりではないと感じられて嬉しい。



◇


夜の9時、24時間制で言うと21時、ボクたちは、寝室の大きなベッドの上に集まった。


ボクの前には、オルア、真々美、冬香、シュウピン、メラニィ、セーラがスポーツブラ姿で、ボクを見つめている。


ボクは、全員とキスをして、ハグをした。

そして...


ボクは、シュウピンを見つめた。


「今日は木曜日だから、シュウピンだね」


シュウピンは少しほほをピンク色に染めて、かすかな笑顔を浮かべてくれた。

悲しい経験で無表情だったシュウピンも表情が豊かになって来たと感じている。


「有夢様、愛情交換しましょう」


「うん、シュウピン。はじまりはいつも」


「キス」

そう言って、シュウピンはボクにキスをしてくれた。


ボクは王配になってから、というかオルアたちと愛情交換をしてからは、プライベートが無くなった。万が一にでも、お互いに細いかすり傷でも付けたら、大問題になる。


だから、問題が無かったという証人として、万が一、問題が起こったときに助けるために、ボクの愛情交換は、ボクの理想の美女たちに見守られながら、という条件がつけられている。


恥ずかしいけれど、お互い様だ。


そして、みんなに認められている証(あかし)だから、嬉しくもある。


みんなの御顔はとても美しい。

そして、体型は、AI生成美女よりも美しい。

本来なら見向きもされないモデル体型を、みんなが維持している。


身長 172cm


バスト  95cm

アンダー 70cm

カップ  Gカップ


ウエスト 65cm


ヒップ  95cm


バストだけは差があって、シュウピンさんは1つ上のHカップだ。

そして、メラニィさんはFカップからGカップになったそうだ。


ボクは、木曜日のシュウピンさんと攻めと受けの2回の愛情交換をして、満たされていた。ボーっと余韻に浸っている前では、みんなが姉妹関係を確かめ合っていた。


とても美しい光景だった。


そして、ボクは、3年前の決断が正しかったことを、ボクを守護してくれる存在に感謝していた。


あれは、3年前、光元国歴2023年8月1日(火)の決断だった。


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