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第4部 第14話

「さっきは届いたんだけどな…。…ちょっと待ってくれ!おかしいぞ!こいつこんなに大きかったっけ?」


「え?う~ん、そう言われてみれば大きくなって…いる!いつのまにか近くのビルと同じくらい大きくなってるぞ!何で気が付かなかったんだ?」


ヒデオとリョウスケが話し合っている間も「オオキイ」はみるみる大きくなり、全長10メートルくらいまで大きくなりました。


「これ以上大きくなられたら、街にかなり被害が出るかもしれない。今のうちに脚くらい折ってやる!」


ヒデオは勇んでビル並みに大きくなった「オオキイ」に向かっていきましたが、「オオキイ」が上げた左足にドカンッと踏みつけられてしまいました。


「ヒデオーーー!」

リョウスケはヒデオがやられてしまったと思い、叫び声を上げました。

「オオキイ」もヒデオを倒したものだと思い「ハッハッハ!俺が初めに会った時の大きさのままだと思って見くびっていたからだ!『オオキイ』という名前なんだから、大きくなることも考えなくちゃいけなかったな!ハッハッハ……ん?」と高笑いしていましたが、ある違和感がして左足を上げてみました。


すると、「オオキイ」が足を退けた所にはヒデオの体はありませんでした。「オオキイ」はこの状況を理解出来ずに何度も足の裏を確認していましたが、リョウスケはすぐに理解して「オオキイ」の足下に剣山のように尖った氷をたくさん作り出しながら「オオキイ」から距離を取りました。


「あっ、どこへ行くつもりだ?…何だこれは⁈いつの間にこんなことになっていたんだ?待てッ!逃げるな!」


「逃げてるんじゃない!距離を取ってるだけだ!俺はそもそも敵と距離を取って戦うスタイルだからな!どうだ!これならもう動き回れないだろ⁈」


「確かにこれだと動き回るのは難しそうだな。だがお前の攻撃も届かなくなったんじゃないか?お前の攻撃は空気中の水分を凍らせる能力によるものだろう?そんなに離れていては、さっきより大きくなった俺の頭上に氷の塊を作り出すのは時間が掛かるんじゃないか?」


「そうかもな。だけど、俺はもう1人でお前を倒そうなんて考えてないんだよ!お前をここに足止めして、他の能力を授かった誰かが来てくれるのを待ってからお前を倒すつもりなんだよ!それに攻撃できないのはお前も一緒だろ!」


「お前と一緒にされるのは癪に障るな。お前と違って、俺はこんなことも出来るんだぜ。」


そう言うと、「オオキイ」は少し屈んでリョウスケが作った尖った氷の1つを掴んで折ると、リョウスケの顔を見てニヤリと笑いながら折った氷をリョウスケに向かって投げつけました。

リョウスケは「オオキイ」の笑った顔の不気味さにひるんでしまって、咄嗟の判断が遅れてしまい「オオキイ」の攻撃を防ぐ程の氷の壁が作り出せませんでした。


「ヤバい、終わった…。」


そう思いリョウスケが目を閉じると、誰かに抱きかかえられる感覚がした後、バキンッと氷の塊とアスファルトがぶつかる音が聞こえました。

恐る恐るリョウスケが目を開けると、目の前にヒデオの顔が見えました。


「ヒデオ!やっぱり無事だったか!コウイチがお前を助けたんだろう?」


「そうだよ。コウイチは俺を助けた後、助っ人を呼びに言ったからリョウスケは俺が助けたんだけど、余計なお世話だったか?」


「え?そ、そうだな。『余計なお世話だよ!』って言いたいけど、俺はそこまで馬鹿じゃないよ。マジで助かった!ありがとう。」


ヒデオはリョウスケを下ろしながら、「ハハハッ。こんな素直なリョウスケを見れるなら、助けた甲斐があるな。」と、笑いながらリョウスケをからかいました。


「はぁ?クソッこんなことなら礼なんて言うんじゃなかった!」


「ハハハハッ!」


ヒデオは笑っていましたが、急に真剣な表情になると裏拳で背後から飛んできた氷を砕きました。


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