第4部 第6話
ヒイロのクラスをチカラが覗いてみると、ヒイロは普段と特に変わらず席に着いて隣の席のヤハギ・チヒロと話をしていました。チカラがツバサの方を向いて「ほら、何も変わらないじゃないか!」と言うと、ツバサが「パッと見た感じはね。でもそれは学校にいるからだよ!」と反論してきました。
「えっ⁈」
「この学校って光のぬしから能力を授かった人たちが通っているから、他の人の能力と自分の能力を比べて対抗心や劣等感を抱いている人もいるじゃん。そういう人は能力で誰かが目立つと嫉妬からか、突っかかってくるかその人を無視したりするじゃん。そういう環境だからか、ヒイロも学校では調子に乗った言動はあまりしないんだよ。」
「それじゃヒイロが本当に調子に乗ってるか分からないじゃん!」
「でも、会話の端々にちょっと調子に乗った発言とかがあるから、とりあえず話しかけてみてよ!」
「分かったよ。」
ツバサに促されてチカラはヒイロに話しかけました。
「おはよう、ヒイロ。ヤハギさん。」「おっ!久しぶりだね、チカラ。おはよう。」
「ウドウくん、退院したんだ!久しぶり!おはよう。」
「ごめんね。ヒイロとヤハギさんが話している途中に割って入って。」
「大丈夫だよ。大した話してないし。それよりも何か話したいことでもあったんじゃないの?」
「あぁ、うん…えーっと…。」
チカラは何も考えずにヒイロに話しかけてしまったので、適当な話題がすぐには思いつきませんでした。そこでチカラは(もういっそ聞いちゃおう。ツバサが言ってることが本当ならそれらしい反応するかもしれないし。)と思い、「いや~、なんかヒイロが最近周りの人たちにチヤホヤされて調子に乗ってるって話を聞いたからホントかなぁって思って…。」と疑問に思っていたことをヒイロに単刀直入に聞きました。
「チカラ、それ誰に聞いた?」
チカラの質問を聞いたヒイロは真剣な表情で力に聞き返しました。
「えっと、その…ツバサに。」「そっか。それはウソだよ。俺は調子になんか乗ってないよ。」
ヒイロは微笑みながら答えました。
「そっか!それなら良かった!」
「別にチヤホヤされてなんかないし、正当な評価を受けているだけだから。」




