第4部 第3話
「賢く?」
RKZ-13619がRKZ-13618の話に少し興味を持った様子が見て取れたのでRKZ-13618はニヤニヤとしながら「そう。例えば、議会の決定に従ったふりをして、地球の人たちを助けるために動くとかな。」と言いました。
「…何か考えがあるみたいだな?」
「ああ、地球の言語を翻訳し終えたら、議会が選定した子供たちの願いごとを叶えに行く部隊が地球に派遣される、それに乗じて5年後地球に送り込まれる怪物を倒せるような能力を俺たちが子供たちに授けておけば良いんだよ!」
「そうか…確かに規律違反を犯してまで地球に行って危険が迫っていることを知らせるよりも、議会の決定に従っているふりをして地球の人たちに対抗するための力を持たせる方が、地球の人たちにとっても俺にとっても良い考えだな!…いや、でも待てよ。確か、願い事を叶えに行くときは二人一組で行くはずだったよな?そんなことしたら、組んだ相手に怪しまれるんじゃないか?」
「大丈夫!怪我の功名というか、9が議案に反対して議会を退席したことで、議会じゃ9は要注意人物になっていたから、仲の良い俺に9のことを秘密裏に監視する任務が与えられているんだ。だから9が議会での振る舞いを謝罪するなら、議会での振る舞いは不問として願いごとを叶えに行く部隊に俺とペアで参加させてくれるってよ。」
「それはそれは、随分と寛大な措置ですこと!はぁ~、しょうがねぇ謝りに行くか!こんなのは大事の前の小事だもんな!…ところで、俺を監視する任務が与えられていることを俺に伝えちゃって良かったのか?それと、そもそも何で8にその任務が与えられたんだ?俺と仲が良いことは知られているわけだから、もっと俺の行動を冷静に監視できる奴の方が良いという意見は出なかったのか?いや、それよりも俺のことをこの計画から外そうという話はなかったのか?」
「あぁそれはもちろんあったよ。でも9の作業能力が高いことは周知の事実だったから、議会でも9の処分を迷っていたんだ。そこで俺が『私がRKZ‐13619に議会での振る舞いを謝罪させますので、それが出来たら私にRKZ‐13619と地球へ行く任務を任せてもらえませんか?』って提案したんだ。そしたら9の意固地な性格も周知の事実だったから、『RKZ‐13619を議会で正式に謝罪させることができたら、その提案を受け入れよう。ただし、RKZ‐13619のことを常に監視する条件付きだけどな。』って言われたんだ。まあ、9のことを監視する任務が与えられていることを9に話したとしても9が黙っていればいいだけだからさ。」
「まあ、それもそうか。ハハハハッ!」「そうそう。ハハハハッ!」
RKZ‐13619とRKZ‐13618は笑いながら会議場へと戻っていきました。




