第3部 第26話
「すみません。ヒイロさん、ヒデオさん、あと…あのお名前は?」
ゲンキは名前が分からずショウに名前を尋ねました。
「あっ!俺はショウ、アカシ・ショウ。」
「そうですか。ヒイロさん、ヒデオさん、ショウさん、気遣ってくれてありがとうございました。」
「…いや、ちょっと待って!それじゃまるで、俺とイマイ先生が気遣ってないみたいじゃん!」
コウイチが不服そうに発言しました。
「あれだからね。ヒイロくんがほとんど俺たちの気持ちを言っちゃったから発言しなかっただけで、俺もイマイ先生もゲンキくんのこと心配してたからね。」
「そうですかぁ?たとえそうだとしても、コウイチさんはともかくイマイ先生はちょっと引っかかる発言がありましたからねぇ。」
「それは…まあ…何というか…ごめんとしか言いようがないな。」
イマイが何とも歯切れの悪い謝罪をしたところ、ゲンキが笑い出しました。
「こちらこそすみません。本当はもう気にしてないので、イマイ先生も気にしないでください!」
ゲンキの発言を聞いて、イマイは胸をなでおろしていました。
病室が和んだ空気になって来たところに、ノックして病室に入ってくる人がいました。
「失礼します。ここにゲンキくんとヒデオくんがいると聞いてきたんですが…あっ!もうゲンキくんは治療してもらったんだね、良かったぁ。ヒデオくんも…治療が終わっているみたいだね。それじゃあ、今日ヒデオくんが倒した怪物について聴きたいことがいくつかあるんだけどいいかな?」
「分かりました、エドさん。」
ヒデオがエドと呼んだ人の他にもう1人、後ろに人がいるみたいでしたが、エドの体格が大きかったので陰に隠れて、ヒイロの位置からはだれか分かりませんでした。
「それじゃあヒデオくんにコウイチくん、この病院の一室を借りたから、そこまでついて来てくれるかな?」
「はい。あの、ゲンキくんやヒイロくんは一緒じゃなくていいんですか?」
「あぁ!ゲンキくんはキミたちから話を聞いた後、話を聞こうと思っていたんだ。いくらやけどが治ったからと言っても病み上がりだから、時間を置いた方がいいと思ってね。ヒイロくんは…。」
エドはショウとヒイロを見比べて、どちらがヒイロか確認してから、ヒイロの顔を見ながらまた話しを始めました。
「ヒイロくんは、私よりも話しやすい適任者が来ているから、その人に起きたことを話してほしいんだ。」
「適任者ですか?」
「そう。じゃあ後は頼むよ、ムカイ!」
「はい。分かりました。エドさん。」
エドの後ろからひょっこりとムカイが顔を出しました。
「ムカイさん、いらっしゃったんですね。」
「まあね。それじゃあ、ヒイロくんに話を聞くために一室を借りているからついて来てくれるかな?」
「はい…いや、ちょっと待ってください!チカラのことが気になるのでチカラの病室に寄ってからでも良いですか?」
「ああ、良いよ!こっちは別に急いでないから。」
ヒデオとコウイチとエドがゲンキの病室を出て行ったあと、ヒイロとショウとムカイも病室を出てチカラの病室に向かいました。




