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第3部 第12話
「ツメタイ」が5人は人間じゃないことに気付いた頃、5人が守った女の子を連れて逃げる人がいました。
「はぁ、はぁ、はぁ、大丈夫?つらいかもしれないけど今はとにかく走って!私の人形が時間を稼いでいる間に遠くに逃げないと!」
そう言って女の子を連れて逃げているのは、人形を意のままに動かせる能力をもらったイトイ・ユイでした。
「何なの一体、要請がない日だからショッピングでもしようと××まで来たのにあんな怪物に出会うなんてついてない!絶対あの怪物の能力、あいつの能力よりも上な気がするし!」
ユイが「ツメタイ」の能力とリョウスケの能力を頭の中で比べていると、女の子が走るのをやめてしまいました。
「どうしたの?走って疲れた?」
ユイが尋ねると女の子がコクンと頷きました。
「どうしよう?え~い!考えてる暇はない!すぐ逃げるためには…。」
ユイはしゃがんで背中を女の子に向けました。
「早く!背中に乗って!」
ユイの必死な声に女の子は少し驚きましたが、すぐにユイの背中に乗りました。
「よしっ!じゃあ行くよ!」
ユイが立ち上がろうとした時にユイの前に立つ人影が見えました。段々と近づいて来る人影の正体が誰なのか確認するため、ユイが恐る恐る視線を上げると、そこにいたのは…。




