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第3部 第10話

ヒイロたちが人型の怪物が現れたことを知る1時間ほど前、国の要請で研究所に向かったヒデオとコウイチは凄惨な光景を目の当たりにしていました。


「大丈夫ですか?」


研究所の入口で倒れている自衛隊員に近寄っていきましたが、すでにこと切れていました。

目に入ってくる情報から生存者がいる可能性はほぼゼロでしたが、あきらめきれずに火災が起こっている研究所の方へ向かおうとするヒデオをコウイチは止めました。


「何で止めるんだ、コウイチ?奥にはまだ生存者がいるかもしれないんだぞ!」


「そうかもしれないが、お前のその格好で奥に行っても誰も助けられずお前も死ぬだけだ!残念だけど、人命救助は消防隊員に任せるしかない!お前のやるべきことは怪物を倒すことだ!殺された人たちのことを思うんだったら、こんなことをした怪物を早く倒すべきだ!」


「だけど、まだ奥に怪物がいるかもしれないだろ!」


「いや、もうここにはいないよ。」


コウイチは自信があるのか断言しました。


「何でそんなことが分かるんだよ!」


コウイチの言葉を信じられないヒデオにコウイチはスマホの画面を見せました。


「ほら、これを見ろ。ついさっきSNSに投稿された画像なんだけど、『××で怪物が暴れていてヤバい』ってさ。2体怪物が暴れてるみたいで、1体は知らないけどもう1体は知ってる奴だぜ。」


ヒデオはコウイチのスマホに映る画像を注意深く見ました。すると黒い球体が写っているのに気付きました。


「あっ!こいつ『ハヤイ』とか言う怪物と一緒にいた奴じゃねぇか!」


「ああ、本来ならこの研究所の冷凍庫に保管されていて、ヒデオにちゃんととどめを刺してもらうはずだった奴だ。」


「てことは、怪物がここを襲ったのは、その怪物を助けるためだったのか。」


「おそらくはそうだろうな。」


「こうしちゃいられない!コウイチ、すぐに××に向かおう!」


「分かった。」


ヒデオとコウイチは「カタイ」と「ツメタイ」が暴れている××にワープして向かいました。


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