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第3部 第4話

 ヒイロたちが「ハヤイ」と「カタイ」を倒した日から2日後の日曜日、ヒイロとツバサとショウはまだ目を覚まさないチカラのお見舞いをするために、チカラが入院している病院に向かっていました。


「へぇ~、そうやって怪物を倒したんだ?」


ヒイロは病院に着くまでにツバサに2日前の怪物退治の顛末を聞き出されていました。


「うん。なんか俺が大活躍したように聞こえたかもしれないけど、実際はツバサがいなかったら怪物に勝てなかったから、一番の功労者はチカラだよ。」


「分かってるよ!だから怪物に狙われて、今ケガして入院しているわけでしょ!」


「分かってるならいいけど。どうした、ショウ?さっきから黙っているけど。」


ずっと質問してくるのがツバサだけで、ショウがまったく会話に入ってこないことを疑問に思ったヒイロはショウに理由を尋ねました。


「う~ん、ヒイロが話していたけど、ヒイロと怪物が岩壁にすごいスピードでぶつかったって言うのにヒイロに全くケガがないのはどうしてだろうと考えててさ。」


「それは俺にも分からないんだ。でも、宇宙から地球に戻って来た時も服は燃えたけど俺の体は無事だったから、もしかしたら俺には熱とか衝撃を和らげるバリアーみたいなものが張れるんじゃないかなぁと思っているんだ。」


「バリアーねぇ…まあ、何かしらの力が働いているのは確かだと思うけど…。」


「それでムカイさんにその謎の力を調べさせてほしいって言われてるんだ。」


「マジで⁈……一応気をつけろよ。」


「分かってるよ。また岩壁にぶつかってほしいとか言われても嫌だからな。」


「そういう意味じゃないんだけどな。」


ショウはボソッと言いましたが、ヒイロには聞こえていませんでした。


「ほら、着いたよ。ここがチカラが入院している病院だよ。」


「へぇ~ここが。さすが国が手配した病院だけあって立派な病院だな。」


「ねぇ、ここにヒデオさんも入院しているんでしょ?ちょっとお見舞いしたりできないかな?」


ツバサが思い付きでヒデオのお見舞いを提案しました。


「う~ん、じゃあヒデオさんにお見舞いに行っていいか聞いてみるよ!」


「えっ⁈どうやって?」


「実はこの前、ヒデオさんとLineのIDを交換したんだ!だからメッセージで今お見舞いに行っても大丈夫か聞くよ!」


「ヒデオさんとID交換したのかよ。羨ましいなぁ。」


ツバサがヒイロのことを正直に羨ましがりました。ヒイロはそれに気をよくしたのか、にやけながら文章を入力していました。


「『今チカラのお見舞いに病院に来ているのですが、ヒデオさんのお見舞いにお伺いしてもよろしいですか?』これで送信っと。」


「やけに丁寧だね。2歳しか年齢差がないんだし、もう少しくだけた文章でもいいんじゃない?」


ツバサはヒイロの丁寧すぎる文章に抱いた意見を率直に言いました。


「俺もそう思うなぁ。」


ショウもツバサの意見に賛同しました。


「えっ、そうかなぁ?なんか世間でヒーローとされている人だからかしこまっちゃうんだよねぇ。あっ、返信来たよ!『OK』だって!」


ヒイロは2人の意見を否定しませんでしたが、ヒデオの返信が来たことに気を取られ話をうやむやにしてしまいました。


「よしっ!じゃあさっさと受付済ましちゃおうぜ!」


ショウも話の流れが変わったことに気付かずに、お見舞いに行くことを優先してしまいました。

そのままヒイロたちは病院の受付へと向かいました。


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