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第3部 第2話

 ゲンキが病室の窓の外の景色をただボーッと眺めていると、急に窓の外が明るくなり、まぶしい光が差し込んできました。ゲンキがまぶしくて目を閉じていると、誰かから話しかけられました。


「もしも~し、聞こえますか?トキワ・ゲンキ君ですよね?僕たちキミに用があって来たんだけど、ちょっといいかな?」


ゲンキは自分の病状などから、今話しかけてきている人が何しに現れたのかを察しました。


「分かってるよ。僕死んだんでしょう?おじさんは僕を迎えに来たんでしょう?それで僕は天国と地獄どっちに行くの?」


ゲンキがそう尋ねると、声のぬしは「天国と地獄って何?」と聞いてきました。


「えっ⁈天国か地獄から来たんじゃないの?」


「違うよ。僕たちは…ってこれは答えちゃいけないんだった。」


「おいおい!お前資料読んでおかなかったのかよ?俺たちが現れたらこういう反応されるかもしれないって資料に書いてあっただろう?」


「ごめん。面倒くさくなって全部は読んでない。」


「お前なぁ~。」


「それで天国と地獄って何なんだ?」


「この星の宗教から来る考え方で、死んだら行く場所のことだ。生前悪いことをしていると地獄に行ってず~っと罰を受けるらしい。」


「そっか。それじゃあ、自分がどっちに行くか気になるよな。」


「あの…。」


ゲンキは自分を放っておいて話をする2人の会話に割って入りました。


「僕死んでないの?」


「ああ、死んでないよ。僕たちが来た理由はゲンキくん、キミの願い事を何でも1つ叶えてあげるために来たんだ。」


「何でも?」


「ああ、何でもいいよ。例えばキミの病気を治すとかね。」


「僕の病気を治すことも出来るの?」


「ああ、でもよく考えろよ。お前の病気を治すで本当にいいのか。」


「いいに決まってるよ!あっ、でもちょっと待って!」


ゲンキは少し考え込むと、「やっぱり、僕の体をどんなケガも病気も治る体にしてって願いごとは大丈夫?」と言いました。


「ああ、大丈夫だよ。うまいことを考えたな。どんなケガも病気も治る体にすれば、今の病気も治るし、今後も病気にかかることもないしな。」


「そうでしょ!それじゃあ、お願いします。」


「分かった!あっ、これは言っておかなきゃいけないんだけど、ゲンキくん、キミは今から眠ってしまうけど、起きた時には願い事がかなっているから。そしてこれが一番大事なことなんだけど、起きたら今までの僕たちとの会話の一部を忘れてしまうから。」


「えっ⁈忘れちゃうんですか?」


「一部だから安心しろ。それにゲンキが自分の願い事を思い出したら、俺たちとの会話も全部思い出すから。」


「そうなんだ。」


「よしっ!じゃあ、願いごとを叶えるぞ!」


「はい!」と返事をするとゲンキはスッと眠ってしまいました。

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