第2部 第27話
「そっか。あとちょっと気になることがあったんだけど、ヒイロくん,キミは怪物のグシャグシャの死体を見ても動じなかったって聞いているけどそれはホントかい?」
「本当です。実は僕の親戚のおじさんが田舎で猟友会に入っていて害獣駆除をやっているんですが、勉強だって言われて捕まえた猪とかをさばくのを小さいころから見ていたので、人間以外の死体には慣れていたから割と平気だったんです。」
「へぇ~、そうなんだ。俺が初めて怪物を倒した時は怪物の血を見ただけで気分が悪くなったけど、そういう心配がないならヒイロくんは怪物退治に向いているかもね。」
「そ、そうですか。…いや、でも能力が怪物退治に向いてませんよ。空を飛べるだけですから。だから多くは望まないで以前ヒデオさんに言われた通り遭難者の捜索とかを適材適所で頑張っていこうと思います!」
「俺が言った?いつ言ったっけ?ていうかキミと俺って以前会ったことあった?」
ヒデオは日曜日にヒイロとショッピングモールで会ったことをすっかり忘れているようでした。
ヒイロは覚えられていないのは仕方ないとは思いつつ、「この前の日曜日、○○ショッピングモールに怪物が現れた時に怪物の目の前にいて怒られたんですけど、覚えてませんか?」とヒデオに尋ねました。
「日曜日に○○ショッピングモール…あぁ、あの時の怪物を倒そうとしていた無謀な子か!」
「はい!…いえ、違うんです!違わないけど違うんです!あの時ヒデオさんは僕が自分から進んで怪物退治をしようとしていたと思ったかもしれないですけど、本当は違うんです!信じてもらえないかもしれないけど、本当は周りの人たちに僕が光のぬしから能力をもらった子だとバレて、怪物退治を押し付けられたんです!」
ヒイロはショッピングモールで怪物退治をすることになった原因を必死に説明しました。
するとヒデオは「そうか。早とちりしちゃってごめんな。」とあっさりとヒイロの説明を信じました。
「え⁈信じてくれるんですか?」
ヒイロはこんなにあっさりと信じてもらえるとは思わず、拍子抜けしてしまいました。
「信じるよ!だってヒイロくんの能力が空を飛べる能力だけだって知ったら、自分から怪物退治しようとするなんて思わないからね。」
「ハハハ。ですよねぇ。」
ヒイロは自分で言ったことでしたが、ヒデオに空を飛べるだけの能力と言われて少しへこみました。




