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第2部 第24話

 気付くとヒイロたちはヒデオが療養している病院の前に来ていました。そこにはムカイを含めて何人かの政府の官僚がいました。ヒイロたちがワープして来たのを確認すると、真っ先にムカイが駆け寄って来ました。


「ヒイロくん!大丈夫かい?怪物と一緒に空へ飛んで行ったって聞いたけど、怪物はどうなった?昨日みたいに宇宙に捨てて来たのかい?」


「落ち着いてください!ムカイさん!僕もそうしようと思ったのですが、怪物に暴れられて上空へ上がる前に山の岩壁にぶつかってしまいました。」


「え!岩壁にぶつかった?その割にはヒイロくん、大したケガしてないように見えるけど。」


「はい。そのことについては後で話しますが、岩壁にかなりのスピードでぶつかったのでその衝撃で怪物は骨が折れてグシャグシャになったんです。それでも死んでいるか心配だったので、リョウスケさんに怪物の体を凍らせてもらったんです。」


「そうだったのか。つまり今凍った怪物が2体いるわけだね?」


「はい。だから早く怪物の体を置いておける冷凍庫を手配してください。」


「大丈夫。コウイチくんにさっき言われて手配しているところだよ。」


「そうですか。それならよかった。」


「あの…ちょっといいですか?」


おずおずとユイがヒイロとムカイの会話に割って入りました。


「どうしたの?イトイくん?」


「あの…ヒデオさんが目を覚ましたって聞いたんですけど、本当ですか?」


「あぁ、そうだった!ヒデオくんがキミたちに話があるって言ってたんだった。ちょっと誰か案内してあげて。」


ムカイがそう言うと、官僚の一人がコウイチたち、4人をヒデオの病室へと案内しました。


「ヒイロくんはまだ話があるから残っててくれる。ほら、さっき言ってたことをちょっと聞きたくてね。」


「さっき言ってたこと?あぁ、岩壁にぶつかっても僕がケガしなかったことですね?」


「そうそう!怪物の体がグシャグシャになってたってことはすごいスピードで飛んでたってことだろ?それなのにヒイロくんの体はほぼ無傷に近いからどうしてだろうと思ってね。」


「それが僕にもよく分からないんです。」


「分からない?」


「はい。ショウに言われて僕の能力は『UFOのように空を飛べる能力』だってこと分かったんですけど、岩壁にぶつかって無傷で済んだ理由は分からないんです。ただこれは推測ですけど、昨日宇宙に行って帰って来た時、服は燃えたけど体は何ともなかったし、今日も岩壁にすごいスピードでぶつかって無傷で済んだし、もしかして僕は体にバリアーみたいなものを張れる能力もあるのかもしれないです。」


「なるほど…バリアーか…それならヒイロくんが無傷で済んだことも説明できなくもないかな?う~んでも…UFOってバリアー張れるんだっけか?いや…未確認飛行物体だし、確認する方法がないか。…そうだ!ヒイロくん!」


「は、はい!何ですか?」


ぶつぶつ独り言を言っていたムカイが急にヒイロの両肩を掴んできたのでヒイロは驚きを隠せませんでした。


「ヒイロくんさえよければ、本当にヒイロくんがバリアーを張れるのか、今度検証させてもらってもいいかな?」


「あぁ、何だ、そんなことぐらいならお安い御用ですよ!むしろ、僕の方こそ本当にバリアーを張れるか確かめたかったですから。」


「そうか。ありがとう、ヒイロくん。」


「話は終わりですか?それなら僕はチカラの容態を確認したいのですが、いいですか?」


「あぁ、チカラくんね。ちょうどヒデオくんの病室の隣の病室だから案内するよ。ついて来て。」


「はい。」


そう言ってムカイとヒイロはチカラの病室へ向かいました。


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