第2部 第23話
「うわっ!首の骨も折れてるみたいだな。さすがにこれは死んでるだろ。どうしよう?一応持って行かないといけないよな。」
ヒイロは骨が折れてグシャグシャになった「ハヤイ」の体を抱きかかえてコウイチたちのところに戻りました。
「おーい、大丈夫かー?」
リョウスケたちのところに戻ると、リョウスケが心配そうに近づいて来ました。
「はい。僕は大丈夫です。」
「そうか。岩壁にぶつかったのを見た時は『もうダメだ。』と思ったけど無事ならよかった。」
「僕のことよりもチカラは大丈夫ですか?」
「あぁ、チカラか。チカラはまだ息があったからコウイチがすぐにオサムのところに連れて行ったから大丈夫なはずだ!時間はかかるけどオサムに治せないケガはないからな!」
「そうですか。それならよかった。あっ!これ怪物の死体なんですけど、どうすればいいですか?」
「ウッ。それはコウイチが戻って来たら運んでもらおう。しかしヒイロ、お前よく平気で持てるな?」
骨が折れてグシャグシャになった「ハヤイ」の死体を見てリョウスケたちは顔をしかめていましたが、ヒイロはケロッとしていました。
「あぁ、流石に人間の死体だったらこうはいきませんけど、怪物の死体なので。僕そういうの割り切れるタイプなので。」
「へぇ~、まあ、ヒイロが大丈夫ならいいけど。そいつホントに死んでるよな?」
「はい、多分。首の骨も折れてるみたいなので。でも心配なのでリョウスケさんの能力で凍らせてもらっていいですか?」
「そうだな。あまり触りたくないけど。」
リョウスケはしかめっ面をしながら「ハヤイ」の死体に触れて、「ハヤイ」の死体を凍らせました。
「これで安心ですね。」
「あぁ、まあ、さっきよりはな。」
リョウスケたちが少しホッとしていた時にコウイチがパッと現れました。
「おい!ヒイロくんは大丈夫か⁈…ヒイロくん!無事だったのか、良かった!ところで怪物は⁈怪物はどうなった?」
「あぁ、それならここに。」
そう言ってヒイロは怪物の死体を指差しました。
「うわぁ!…もうそいつ死んでるよな?また襲ってきたりしないよな?」
「死んでると思いますよ!それに死んでなくてもリョウスケさんが凍らせてくれたので動けないと思いますよ!」
「それならよかった。あっ!チカラくんのことだけど…。」
「そうだ!チカラは大丈夫なんですか?死んでませんよね?」
チカラのことが心配でヒイロはコウイチに詰め寄りながら質問しました。
「大丈夫だよ!すぐにオサムくんに治療してもらっているからきっと助かるよ!」
「そうですか。」
ヒイロは胸をなでおろしました。
「あと、ヒデオが目を覚ましたんだよ!」
「え⁈ヒデオさんが?よかった~。」
「何だヒデオの野郎助かったのかよ?つまんねぇ~。」
リョウスケが憎まれ口をたたいていましたが、表情は喜んでいるように見えました。
「あんた馬鹿?ヒデオさんが助からなかったら、あんたが死んだ時よりも日本、いや世界にとって大きな損失よ!分かってんの?」
「何だと!」「何っ!」
「はいはい。リョウスケもイトイも喧嘩はそのくらいにしてくれ。それでヒデオがみんなに一言いいたいことがあるみたいだから、今からヒデオの病室に向かうから。みんな俺に掴まってくれ!」
コウイチの話を聞いたヒイロ、リョウスケ、ユイ、ヒカルがコウイチに掴まるとワープしてヒデオが入院している病院に向かいました。




