第2部 第22話
すると、チカラが「みんな落ち着いて!もし『ハヤイ』が死んでいないのなら、ここで慌てた方が奴の思うつぼだよ!まずは落ち着いて…」と言ったところで自分の目の前に、立っているのがやっとに見える「ハヤイ」がいるのに気付きました。
チカラはすぐにサイコキネシスの能力を使って「ハヤイ」の動きを止めようとしましたが、それよりも先に「ハヤイ」がチカラの顔を思いっきりまわし蹴りしました。
ドサッ。
チカラは顔を蹴られた後、そのまま倒れてしまいました。
「ハハハハハ!最初からこうすればよかったんだよ!いちいち卑怯だからと言って声をかけてから戦うのが馬鹿だったんだよ!よしっ!邪魔者はいなくなったし、あとはお前だ!ソラ・ヒイローーーー。」
チカラを倒したので「ハヤイ」は本命のヒイロを倒そうとして向かっていこうとしましたが、いつの間にか自分に向かって飛んできたヒイロに体当たりされながら空へと連れていかれました。コウイチたちが突然のことで即座に反応できない中、ヒイロだけは即座に対応しました。
「ハハハ!わたしも宇宙へ連れて行って倒すつもりか?だが『オソイ』の時と違って羽交い締めしてるわけじゃないから、こうやって!お前を攻撃することも出来るんだぞ!ハハハ!」
「ハヤイ」は自分のお腹に抱きつきながら飛んでいるヒイロの腹部に膝蹴りを入れたり、背中を殴ったりして暴れ始めました。
「グッ!クソッ!」
ヒイロは「ハヤイ」の膝蹴りに耐えながら上空へと飛び上がろうとしましたが、「オソイ」の時と違って前方がよく見えず、連れて飛び上がっている相手が暴れていることに気を取られ、前方にある山の岩壁を飛び越える高さに達していないことに気付かず、そのままのスピードで岩壁にぶつかってしまいました。
「いってぇ~。何だ?何にぶつかったんだ?うわっ!岩壁にぶつかったのか!結構スピードが出てた割には大して痛くなかったな。いや、あれだけのスピードでぶつかってこの程度で済むのっておかしくないか?もしかして俺の能力って空を飛んでいるときに自分の身を守るためのバリアーみたいなものも張ってたりするのかな?…ってそう言えば怪物は?」
ヒイロがやっと「ハヤイ」のことを思い出した時には、すでに「ハヤイ」は岩壁にぶつかった衝撃で体中の骨がバキバキに折れて、こと切れている状態でした。




