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第2部 第19話

 ヒイロが考えた作戦は「カタイ」から逃げる途中にリョウスケが氷の壁を作って、「カタイ」に前を見せなくするものでした。もちろん「カタイ」はそんな氷の壁はものともせずに破壊して進んできました。


ドンッ!ドンッ!ドンッ!という「カタイ」が氷の壁を破壊する音だけが、ユイたちのところにも聞こえてきました。


すると「ハヤイ」が「何をしているか分かりませんが、時間稼ぎにしかなりませんね。あの2人では「カタイ」には勝てませんよ。」とユイを挑発しました。


「フンッ!仲間のことより自分の心配をしたら?大分私の攻撃も当たるようになってるけど大丈夫?」


それに対してユイは強がりともとれる発言をしましたが、ユイが言うこともあながち間違いではなく、ユイの人形の操作がこの戦いの中で上達したのか、それとも「ハヤイ」が疲れてきて攻撃をよけるのが遅くなったのかは分かりませんがユイの操作する人形の攻撃が「ハヤイ」に当たる回数が増えてきていました。


「大丈夫ですよ。あなたのお人形さんの攻撃なんて大して効いていませんから。それよりもあなたのお人形さんの方こそ大丈夫ですか?大分ボロボロになってきましたけど。」


「ハヤイ」の言う通り、ユイの操作する人形は丈夫なカーボンファイバーでできていましたが、大分ボロボロになってきていました。

何故かと言うと「ハヤイ」が人形の攻撃をよけながら、すごいスピードで走れる脚力を持った脚で人形を蹴っていたからでした。人形5体からの攻撃とはいえ、動かしているのがユイ1人なのでどうしてもどこかに隙が出来てしまったため、「ハヤイ」に攻撃をよけられながら逆に攻撃を食らってしまっていました。


「フンッ!これくらいどうってことないし。自分がつらいからって私もつらいって思わないでくれる!」


「まあ、それならそれでいいですけどね。」


「ハヤイ」が不気味な笑みを浮かべたので、ユイがそれを見てひるんでしまい、人形の操作が遅れたために出来た隙を「ハヤイ」は見逃さず、5体の人形の内の1体の右腕の肘の内側を蹴り、肘から先を蹴り飛ばしてしまいました。それを見て「ハヤイ」はますます不気味な笑みを浮かべていました。


「何やってんの、ヒカル?あんたも手伝いなさい!」


「そうは言っても、全然近づけないんですよ!」


今まで何回もヒカルは「ハヤイ」に隙が出来たら近づいて感電させてやろうとしましたが、ほとんど隙がなく出来ずにいました。その上、ユイの操作する人形の内の1体が腕を飛ばされてしまい、余計「ハヤイ」に近づく隙が出来なくなっていました。


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