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第2部 第6話

 ヒデオと「ハヤイ」との距離はまだ5メートル以上離れていたので、ヒデオが一撃を食らわせるには遠い距離だったため、ヒデオは少し様子を見ていました。


「あれっ?地球最強の割には意外と慎重な性格なんですね?そっちから来ないのならこっちから行きますよ!」


「ハヤイ」がそう言った次の瞬間、「ハヤイ」の膝蹴りがヒデオの顔面に入っていました。

ヒデオはよろけながらも「ハヤイ」を捕まえようと手を伸ばしましたが「ハヤイ」はすでにヒデオの前からいなくなっていました。ヒデオが痛みから自分の顔に手をやると、鼻から出血しているのに気付きました。しかし、ヒデオが鼻血を処置する暇もなく、次は左脇腹に膝蹴りを食らいました。ヒデオは片膝をついて脇腹を押さえながら、(は、速すぎる!)と心の中で思いました。


「攻撃力はすごいみたいですけど、防御力は低いみたいですね。まあ、相手を一撃で倒せれば、相手の攻撃を食らうことは少ないでしょうからね。地球最強もこの程度ですか、拍子抜けですね。ヒデオ様の実力も分かったのでもう終わりにしますか。」


「くそっ!舐めるな!」


そう言ってヒデオは立ち上がって構えました。


(どこだ?どこから来る?正面か?それとも横?後ろからか?)


ヒデオは辺りを見回しながら「ハヤイ」がどこから攻撃を仕掛けてくるか考えていました。


(卑怯なことはしたがらないみたいだから後ろからはないか。いや、それも俺にそう思わせるためについたウソかもしれない。でも、今アイツは俺のことを舐めてるから正面から来るかもしれない。でも…)


考えがまとまらず焦るヒデオ。その時チラッと何かが木と木の間を走り抜けていくのが見えました。ヒデオがよく目を凝らして見てみると、「ハヤイ」がヒデオの周りを走っているのが見えました。


(なんだ、目で追えないほどのスピードではなかったのか。でもこれはチャンスだ!あっちは俺が目で追い切れてないと思っているだろうから、それを逆手に取ろう!)


ヒデオがわざと「ハヤイ」を目で追えてないふりをしていると、「ハヤイ」がヒデオの右斜め前から突っ込んで来ました。ヒデオはギリギリまで「ハヤイ」を近づかせて、ここぞというタイミングで「ハヤイ」に向かって正拳突きをしました。

しかし、その瞬間「ハヤイ」がパッと消えてしまい、ヒデオの正拳突きは空振りました。ヒデオは「ハヤイ」がどこへ行ったのかキョロキョロと捜していると、自分に影が覆いかぶさるのを感じて上を見ると、「ハヤイ」のかかとが顔面に入り、ヒデオは倒れ込みました。

「ハヤイ」はヒデオの正拳突きをジャンプしてよけて、そのままヒデオの上からかかと落としをヒデオの顔面に食らわせたのでした。倒れたヒデオを何度も踏みつけながら「ハヤイ」は「ハハハ。わたしの勝ちのようですね。あなたを倒せばこの国にわたしたちに勝てる人はいらっしゃらないでしょうね。ハハハ。」と高笑いしていました。

そこに「カタイ」と呼ばれた怪物が近づいて来ると、「ハヤイ」は「どうしました?『カタイ』?えっ、まだ『オソイ』を倒した奴がいるって?確かにそうでしたね。『勝って兜の緒を締めよ』ということわざもありますし、気を抜いちゃダメですよね。」と言って、高笑いをやめてヒデオを見下ろしました。


「そうですよね。気を抜いちゃダメですよね。しっかりと息の根を止めておかないといけませんね。」


「ちょっと待て!まだ俺がいるぞ!」


「ハヤイ」が声のする方へ視線を向けると、コウイチが20メートルくらい離れた所から話しかけていました。


「私たちにビビッてそんなに離れた所にいる人に何が出来るというんですか?」


「何が出来るかはやってみれば分かるさ。それともむしろお前の方が俺と戦うのが怖いんじゃないのか?」


コウイチの言葉を聞いて、顔には出しませんでしたがかなり気に障った「ハヤイ」は「い、いいでしょう。口車に乗って差し上げますよ。あなたなんかはヒデオ様と比べれば、簡単に倒せると思って見逃してあげていたのに、自ら死期を早めるとは愚かですね。」と言って、ヒデオの体を踏みつけるのをやめて、すぐにコウイチの方へ走っていけるように体勢を整えました。


「うだうだ言ってないで早く来いよ!どうせお前地球の全人類を殺すんだろう?だったら今殺されるか後で殺されるかの違いしかないじゃないか!まあ、俺は殺されないけどね!」


「口だけは達者のようですね。いいでしょう。だったら今すぐ殺して差し上げますよ!」


「ハヤイ」はそう言い終えると、すぐにコウイチの方へ全速力で走っていき、コウイチの顔を蹴り飛ばそうとしました。

しかし、蹴り飛ばそうとした瞬間、コウイチがパッと消えてしまいました。

「ハヤイ」はすぐにコウイチがどこへ行ったのかキョロキョロと辺りを見回しました。しかし、コウイチを見つけることは出来ませんでした。


「まさか⁈」


「ハヤイ」はあることに気付いて後ろのヒデオの方を振り向きました。そこにはヒデオの腕を自分の肩に回してほくそ笑むコウイチがいました。コウイチは「ハヤイ」が向かってきた瞬間にヒデオの元へとワープしていたのでした。


「待て!」


「ハヤイ」はすぐにコウイチの方へ走りましたが、コウイチを止める前にコウイチはどこかへワープしてしまいました。


「くそっ!逃げられましたか!」


「ハヤイ」は苦々しそうに言いました。


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