表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/133

第4部 第15話

「チッ、惜しい。当たったと思ったのになぁ。」


「オオキイ」がヒデオたちの隙をついて折った氷を投げつけて来たのでした。


「ヒデオ!大丈夫か?」「ああ、もっと硬い物も砕いたことがあるから大丈夫だよ!ただ…。」


「ただ…?」「ただ、何発も投げられるとちょっときついかもな。」


ヒデオの右手は血こそ出ていませんでしたが、赤くなっていました。


「まあ、何発も投げればいずれ限界が来るだろ。幸い、投げるものには事欠かないからな。ヒヒヒッ。」


ヒデオの状態が分かるかのようなことを口にしながら、「オオキイ」は次の氷を準備し始めました。


「すまん!ヒデオ!『足止めになって良いかな。』と思って、あいつの足下に氷を出したのは失敗だった。逆に利用されることを考えてなかった。ホントにすまん!」


「いいよ別に。自動車とか建物を壊して出来た瓦礫とかを投げようとはあいつは考えてないみたいだし、むしろラッキーだよ。ただし、俺からあまり離れないほうがいいかもよ。あいつの攻撃の的になりたくなければね。」


そこからはヒデオの腕が持たなくなったら終わりのジリ貧状態になりました。

しかも、「オオキイ」は足下の氷を投げつけて来ているので、攻撃してくる度に段々とヒデオたちに近づいて来ていました。ヒデオたちの体感では何時間も経ったかのように感じましたが、実際は数分後、氷を砕いていたヒデオの両手からは出血し始めました。それをリョウスケはただ見ていることしか出来ませんでした。


「どうしたどうした?少し前までの威勢がないように見えるが大丈夫か?お~っと、敵の心配をする必要はなかったか!ハッハッハ!」


自分が優位なのを感じていた「オオキイ」は高笑いしながらヒデオを挑発してきました。


(クソー!この状況をどうにかしたいけど、あいつの攻撃がやまない限りどうしようもないな。でもこの氷を投げてくる攻撃がやむ時はもう投げる氷がなくなった時だから、むしろ直接攻撃されてもっと危険な状況になっちゃうしなぁ。あー、早く打開策を考えないといけないっていうのに、打開策を考える余裕がない!)


「オオキイ」が投げてくる氷を砕きながら考えを巡らせているヒデオでしたが、全く良い案は浮かんできませんでした。


「おっ、もう少しで氷もなくなりそうだな。その時がお前らの最後だからな!…と見せかけて!」


「オオキイ」は足下の氷を折るのをやめて、ヒデオたちの間にある尖った氷を飛び越えようとしました。それを見てヒデオとリョウスケが「もう駄目だ。」と思った時、ヒデオたちの後ろから「そうはさせるか~!」という叫び声とドシンドシンという音が聞こえてきました。


そして「オオキイ」が着地した瞬間に、その叫び声を上げていた「オオキイ」と同じくらい大きい誰かが、「オオキイ」に右ストレートを食らわせました。着地の瞬間という隙ができる瞬間を狙われたので、右ストレートをもろに食らった「オオキイ」は少しよろけましたが、すぐに体勢を立て直しパンチしてきた相手と両手を掴みあう形になりました。


「俺たち…助かったのか…?」


ヒデオとリョウスケが顔を見合わせていると「お~い!ヒデオ!リョウスケ!大丈夫か~?」と、聞きなじみのある声が聞こえてきました。声がした後ろの方を振り向くと、コウイチとヒイロとチカラが走って近づいてきました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ