表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

under 500 Ⅱ

企て鬼

最近、赤鬼さんと仲良くなった。

でも、なんか怪しい行動が多い。

やけに、ニヤけも多い。

赤鬼と今まで、仲良くなったことがなかったから、分からない。

けど、何かあることは間違いないだろう。


「妻が鬼で」

そう言って、すぐ帰ろうとする。

私に内緒で、私の友達に会っていたこともあった。

そして、ハ行ではない言葉で、大げさに笑う。


スタンダードな赤鬼を、知らない。

だから、赤鬼みんなが、こうなのかもしれない。


突然、赤鬼さんの住み処に呼ばれた。

山の道を、車で走る。

10分ほど走るとそこには、木造の立派な建物があった。

恐る恐る、チャイムを鳴らす。


♪charararariraruru~


「はいはい」

すぐに、赤鬼さんが出てきた。

その手には、金棒。

手のひらサイズの金棒が、握られていた。


♪paaaan~


「おめでとう」

クラッカーだった。

頭の引き出しを、いくつも探る。

そうだ。

今日は、私の誕生日だ。

「ありがとう」

「うん。料理もたくさん、用意してるからね」


赤鬼さんは、誕生日会の準備を企てていたのだ。

企てると赤鬼は、より鬼らしく笑うみたいだ。


この赤鬼さんは、絶対にいい人だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ