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第93話 堕天使の実

新作 勇者を狩る者 ブレイブスレイヤーに目覚めた俺は勇者を殺すために最強を目指す  を投稿しました。

https://ncode.syosetu.com/n3638gt/

本作下部にリンクがあるのでクリックしてみてください。

俺は野牛を追い払ってからすぐに家へと急いだ。

とにかくパパへの報告が最優先だ。

俺の僅かな天界の知識では、過去に今回の様な事例があるのかもわからない。


「メルエいそいで」

「わかってますよ。これでも目一杯飛ばしています。もう暫くお待ちください」


確かに、来る時よりも振動が大きい様な気がする。

カスタマイズしてから馬車酔いする事は無くなっていたが、結構厳しいかもしれない。

ただ今はそれよりも時間が惜しいので、黙って家に着くまで間を耐えた。


「ううっ……ようやくついた」

「ファルエル様大丈夫ですか?」

「だいじょうぶではないけど、早くパパの所に行こう。二人もついて来て。それとこの遺体を運ばないといけないけど、とりあえず馬車にのこして、パパにどうすればいいか聞いてみよう」

「わかりました」


俺は急いで家の中に入り、パパを探すと、運良く既に戻ってきており、リビングでくつろいでいた。


「パパ、きいてほしいことがあるんだ」

「おお、ファルエルどうしたんだ? そんな真剣な顔で。何かやらかしたのかな?」

「ううん、そうじゃないよ。実は…………」


俺はパパに今日あった事を全て話した。

最初はくつろいだ表情で話しを聞いていたパパだったが、みるみるうちに顔が硬ってきた。


「ファルエル、その子の亡骸を見せてくれるか?」

「うん、馬車の中だよ」


パパは急ぎ足で俺の馬車へと向かい、悪魔の眷属だった子供の亡骸を確認した。


「パパ、何かわかる?」

「あ、ああ……」


パパの顔色がかなり悪い気がする。こんなパパを見るのは初めてかもしれない。


「パパ、大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ。見る限り遺体には何もおかしい点は無い。だが後で、医師による検分が必要だろう。ただ、ファルエルの話が本当ならおそらく『堕天使の実』が使われたんだと思う」

「『堕天使の実』?」

「そうだ、一時的に天使をフォーリンダウンさせる薬だ。効果は一時的だが強制的に天使を悪魔化、フォーリンダウンさせるんだ」

「そんなくすり聞いたことが無いよ」

「それは一般的に公開されている様な情報では無いからだよ。『堕天使の実』という名前だが、自然に出来る実では無いんだ。これは魔界の素材と天界の素材を合わせて生成されるくすりなんだ」

「それって……」

「ああ、このくすりを作る為には、魔界の者と天界の者が手を組まない限り作り得ない」

「それは悪魔と天使が手を組んでいるってこと?」

「そうだ。今までも幾度か『堕天使の実』を使った天界への侵攻があったんだ。もちろんパパの領地ではないけどな。この『堕天使の実』を投与されると、正気を失い主の傀儡と化す。そしてその力は悪魔化する事で数倍に跳ね上がると言われているんだ」

「それであの子にあんなに力が……」

「そして、この薬は悪魔化が解けると同時に必ず死ぬ」

「…………」

「まさに悪魔の薬、それが『堕天使の実』なんだ」

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