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第74話 オーク殲滅

オークの集落を発見したものの昨日のゴブリンの集落に比べると随分規模が小さい。

このままだと『グラビティバレット』を1度発動しただけで殲滅出来てしまいそうだが、せっかくルシェルが見つけてくれたのにそれではあまりに勿体無い。

せめて幾度かの魔法を使わないとストレスが溜まってしまいそうだ。


「それじゃあ、今日は昨日とは違う魔法を使ってみようと思うんだ。メルエとルシェルは後ろに下がってね」

「分かりました。ルシェル、いつでも逃げれるよう準備しましょう。襲われたら生きていけませんよ」

「いえ、ファルエル様に限ってそんな事はありえません。安心してください」


メルエの心配性は困ったものだが、ルシェルが俺を信頼してくれているのは分かるが信じすぎも良く無いのでは無いだろうか?

まあ安心なのは間違いないが。


「それじゃあやってみるよ『ファントムストーム』」


本来の『ファントムストーム』は、無音の風の刃が高速で幾つも襲い掛かる魔法なのだが、今の俺が使用した場合、全く無音では無くなってしまった。


「ググァガガガガ〜」


風の刃では無くそこに現れたのは竜巻。かなり大きめの竜巻が周りの物を巻き込みながら進んでいくので大きな破壊音が発生してしまっている。

しかも結構スピードは遅めだ。今のように小屋の中にいる敵や大軍で身動きがすぐには取れない敵には有用だと思うが使い所が難しい気がする。威力は本来の物の数十倍以上に膨んだが、メリットであった隠密性が完全に失われてしまった。


「やっぱり思い通りにはいかないな〜。練習が必要だね」


竜巻はゆっくり進む代わりに周りの物を取り込んでどんどん大きくなっている気がする。最初の小屋に到達する頃にはかなり発達してしまった。

紙の小屋の様に最初の小屋が巻き込まれて天高く舞い上がってしまった。もちろん中にいたオークもセットで舞い上がった。

そのまま竜巻は一直線に集落を蹂躙して、ほとんどの小屋が無くなってしまい更地と化してしまった。


「う〜ん。せっかくいっぱい魔法を使おうと思ったのにダメだったよ」


思った以上に威力を発揮してしまい、ほとんどの小屋とオークを吹き飛ばしてしまったので当初の目的であった複数の魔法を使う事が出来なくなってしまった。非常に残念だ。


「ファルエル様、先程の魔法は伝説の神の吐息ですね。疑った私が間違っていました。神の使いたるファルエル様にオークなど問題になるはずがありませんでしたね」

「だから言ったでしょ。メルエさん」


いや、俺は神の使いでは無いし、さっきのは伝説の神の吐息などでは無い。


「ブヒヒイヒイ〜」


残った小屋から一際大きなオークが飛び出して来た。あれはオークジェネラルか?


「ファルエル様〜、あれは本で見たオークジェネラルですよ。やばいです。私の貞操が〜」


またメルエが取り乱している。本当にメルエはオークが苦手のようだ。


「大丈夫だよ。せっかくだから剣も使って戦ってみるよ」

「何を言っているのですか?無理に決まってるじゃ無いですか。ファルエル様が凄いのは魔法です。剣であの巨大な豚の化物に4歳のファルエル様が敵うわけないじゃ無いですか」

「小さい頃から毎日素振りはかかした事がないからね。少しは試してみたいんだ。危なくなったらすぐに魔法を使うから大丈夫だよ」


もう終わってしまったと思っていたのに、ラッキーな事に獲物が目の前に残っていたのだからこれを逃す手は無い。

魔法を使えば一瞬で終わってしまうのは目に見えているので、どうせなら剣を試してみようと思う。

よく考えると今まで剣でモンスターを倒した事が無い。

絶好の機会なので頑張ろうとおもうが、楽しみで自然と笑顔が溢れてしまった。


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